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添乗員ヨッティのバイクツアー裏レポート その18「ニュージーランドでニュージーランド料理を食べるのは難しいのだ!の巻」



海外旅行の大きな楽しみのひとつ
それは、現地でのお食事
現地ならではの味を楽しむのは当たり前
なのにあえて、日本食 
わざわざ? なんで?
現地ならではの楽しみを発見する
そんな出会いも道祖神の旅なのです。

 海外旅行に行けば地元の料理を食べるのが何よりも楽しみなはず。せっかく遠い国に来ているのに、わざわざ日本食を食べるのは愚かだと馬鹿にしていた。が、しかーし! ニュージーランドに来て日本食を食べないのは勿体無い! 最近はそんな気がしてくるくらい、美味しい日本食が南の島にはあるのを発見した。

 日に日に寒さが増していく今日この頃。日本ではバイク乗りに厳しい季節を迎えつつあるが、南半球ではこれからが絶好のツーリング・シーズンとなる。というわけで、今まさに春を迎えつつあるニュージーランドに行ってきた。
 そんな南の果ての国まで来たからには、やっぱり地元の名産品を食べたいというのが旅人というものであろう。ニュージーランド料理と言えば羊料理の「ラム・シャンク」にサーモン、野生の鹿、そして様々なシーフード料理が思い浮かぶ。イギリスの影響でフィッシュ&チップス店もよく見かける。だが、しかーし。我々が到着したのは日曜日。ホテルは町の中心に取っていたが、ほぼすべてのレストランが日曜日のため休日なのであった。

 行楽客狙いの店が日曜日に休み?日曜日こそ稼ぎ時だろ!と考える我々には信じられない感覚だが、実はヨーロッパでも当たり前の光景。日曜日は小売店はもちろん、百貨店やスーパーマーケットも休みとなることが多い。皆様、儲けることよりご自身の休日のほうが大切なのである。そんな中、営業しているのは「やっぱり」と頷いてしまうが、中華料理屋だけだった。彼らの商売根性は世界最強だと改めて思う。そんなわけで、南の果てのニュージーランドに来て最初の食事は中華料理からスタートした。

 翌日はオアマルという町で宿泊。野生のペンギンが観測できる場所として有名な町。でも、やっぱり田舎町のためレストランには限りがある。町の中心には立派なレストランも確かにあるのだが、我々は郊外のモーテルに宿泊していた。仕方ないので、ホテルのすぐ前にあるタイ料理屋にいくことに。そんなわけで、2日目の食事はタイカレー。いったい、いつになったらニュージーランド料理が食べられるのか?

 そして3日目はクイーンズタウン。ここは観光都市だから、もちろんレストランが星の数ほどある。ここでようやく、ニュージーランド料理にたどり着く。やわらかいラムや鹿の肉をしばし堪能。ふむふむ、これぞニュージーランド料理、マオイの香り。ワイルドだぜ!
 しかし翌日はピザ。さらに最終日はなぜか日本食レストランへ・・・。正直、遠い果ての国まで来て日本食を食べるなんてバカだと思っていた。日本食レストランは現地駐在員のための心のより所のようなものであり、明日には日本に帰るようなパッケージ・ツアーで行く場所ではないと決め付けていた。だが、しかし。それは旅行会社が決め付ける勝手なイメージだった。

 この土地の日本食レストランは、お世辞無しで本当に美味しかった。旅に出てその土地の「美味しい物を食べる」ことが旅の楽しみであるならば、地球の裏側の日本食をチャレンジしてみるのも間違いではないかもしれない。そして、その素材は日本から輸入された物ではなく、ニュージーランド産の食材というから文句無し。前菜で頼んだ天ぷらはまさしく本物の天ぷら。メイン料理の「サーモンとイクラの親子丼」は、日本のそこら辺の店で食べるより間ダントツで美味しかった。もう参りましたと言うしかない。世界中に日本料理屋は存在するが、この国の日本料理は私の経験上、間違いなくトップクラスだ。ニュージーランドに来たら、1度は日本料理店へ行ってみることをお勧めする。こんな日本から遠く離れた場所で、こんな美味しい日本食が食べられるというのを知ることは、経験だ!ただし、本当は中華料理店なのに「ジャパニーズ・レストラン」と看板を出している店もあるので、そこんとこはご愛嬌・・・。


1日目は中華!
1日目は中華!

2日目タイカレー!
2日目タイカレー!

3これぞNZ料理の王道ラム・シャンク
これぞNZ料理の王道ラム・シャンク。

4NZ産のサーモン親子丼
NZ産のサーモン親子丼。

5天ぷらうどんも優しい味
天ぷらうどんも優しい味。

6ラーメンも本格的
ラーメンも本格的。

 さて、旅の本題も少しは語らねばなるまい。スタート地点のクライストチャーチは2011年、東北大震災とほぼ時期を同じくして大震災に見舞われた。クライストチャーチの町は壊滅し、3年に渡って町の中心地は立ち入りを制限され、一時はゴーストタウンのようになってしまった。しかし、年々復興は進み、昨年は観光のランドマークであったトラム(路面電車)も復活し、この町は少しずつ「再生」している。中心広場の名前はその名も「RE START SQUARE」。今年は町の至るところで新しいビルの建築が進んでおり、復興のエネルギーを感じた。


7NZの道はとにかく気持ちいい。
NZの道はとにかく気持ちいい。

8海岸線を南下する

9映画「ナルニア王国」のロケ地、エレファント・ロック
海岸線を南下する。 映画「ナルニア王国」のロケ地、エレファント・ロック。

9映画「ナルニア王国」のロケ地、エレファント・ロック
雄大なマウントクックの山麓を行く。

11世界一の星空で有名なテカポ

12ルピナスが満開でした
世界一の星空で有名なテカポ。 ルピナスが満開でした。

13羊さんの群れもお出迎え

14クライストチャーチのトラムも完全復活
羊さんの群れもお出迎え。 クライストチャーチのトラムも完全復活。

 クライストチャーチを一歩出れば、そこにはパラダイス・ロードが広がる。果てしなく続く緑の丘陵地帯の中、道は緩やかなカーブを描きながらどこまでも続く。大きな事故もトラブルもなく、淡々とツアーは進行し、万年雪に輝くマウントクックも拝むことに成功した。ニュージーランドは交通量も少なく、日本と同じ左側通行のため、海外ツーリングが初めての方にもお勧めの場所。行きたいな・・・と思ったら、道祖神にご連絡下さい!



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