MBHCC A-1
第47回「いざ! パワースポットへ」の巻

 
 九州からじわじわと北上してきた桜前線が、中部地区を一気に駆け抜け、関東にまでやって来ました。

 このところ、児童虐待とか学歴詐称とか殺人とかテロとかシャープの身売りとか核実験とか不倫とか麻薬とか野球賭博とか少女監禁とかで、世の中全体が暗い雰囲気なのですが、やっぱり桜の便りを聞けば、気分も明るくなりますよね。

 てなワケでワタシも今すぐどこかへ出かけたくなっちゃって、約2年ぶりに、埼玉県の秩父に行ってきたのであります。

 高円寺のアパートをスタートし、まずは青梅街道を西へ向かいます。そして、箱根ヶ崎の交差点を右折して国道16号線に入り、しばらく走って、入間からは国道299号線を飛ばして、秩父市街までやって来ました。
 ここで左折して秩父湖に向かいます。
 二瀬ダムの上を通り、ギンギンのヘアピンカーブがいくつもある急な坂道をぐんぐんと上がっていけば、ようやく今日の目的地、『三峰神社』に到着です。


MAP
国道299号線 我が国初の帝王切開
ギンギンのカーブが続く国道299号線をワタシはトロトロ走ります。 1852年(嘉永5年)に我が国初の帝王切開が行われた場所。モチロン母子ともに元気だったそうだよ。
武甲山 浦山ダム
秩父のシンボル武甲山。ここで削られた石がセメントとなり、東京の町を作ったのだよ。 浦山ダム。見学もできるそうだよ。
ヘアピンカーブに流れる川 三峰口駅
ヘアピンカーブに流れる川。秩父には美しい風景がたくさんあります。 秩父鉄道の終点、三峰口駅で一休み。古い車両も展示してありますよ。

 実はココ、ワタシのパワースポットのうちのひとつで、もう何回も来ているところなのですが、極彩色に彩られた社殿(1800年に造営)がとても美しい神社なのです。
 日本武尊が東国平定のおり、きれいな風景に感動して、イザナギ、イザナミの二神を祀ったのが始まりだと伝えられているそうですよ。
 江戸時代には三峰講が盛んになり、火災避け、盗難避けのご利益を求めて関東全域からたくさんの方が参拝に訪れたそうです。
 一時間ほどのんびりと過ごし、パワーチャージをして、山を下りていきます。

歩いて登る人はここから(徒歩約3〜4時間)入る 三峰神社
歩いて登る人はここから入る(徒歩約3〜4時間)。昔はロープウエイがあったんだけどね。 標高1102mの三峰神社にやっと到着。お天気がよくてなによりでした。
三輪(みわ)鳥居 随身門
三輪(みわ)鳥居をくぐり、参道へ入っていきます。心と体がキリッと引き締まるようです。 1691年(元禄4年)に造営された随身門。復元改修が終わり、キレイになっていました。
拝殿 極彩色の彫刻
こちらが拝殿。1800年(寛政12年)に造営。初めて見た時は、声も出ないほど感動したよな〜。 極彩色の彫刻がみごとでしょ? ずっと見ていても飽きないカンジです。

御神木
日本武尊の象
日本武尊の像。実はツーリングの数日前に夢に出てきたんだよねェ〜。
修行
拝殿前にある二本の御神木に触ると強い『氣』をいただけますよ。 昔から山伏や武道家などが修業した場所としても有名です。K1のアンディフグもやっていたよね。

 秩父の中心街まで約1時間です。『道の駅ちちぶ』まで戻ってきたのですが、高円寺を出るのが遅かったので、時間はもう4時。市内をブラブラして、名物の『わらじカツ丼』でも食べようかなと思っていたけど遅くなるので、ここで立ち食いそばを食べ、お腹をごまかしておきます。
 しかしやっぱり温泉だけははずせません。秩父には日帰り温泉がいくつもあるのですが、ワタシは、このコラムでも何回も書いている『丸山鉱泉』が好きなので、今回もまたココです。別のところは読者のみなさんで勝手に探せ!?
 露天風呂の『花悦の湯』。薬草が入った薄茶色したお湯は体にうれしいんです。また、木々の間を通した風がさわやかで、火照った顔をやさしく撫でていきます。

 ここで一時間ほどゆっくり過ごした後、だいぶ薄暗くなってきた国道299号線をトロトロ走り、入間から国道16号線、そして箱根ヶ崎から青梅街道と、帰りもまったく同じ道を通り、無事高円寺のアパートまで戻ってきました。

道の駅ちちぶ
道の駅ちちぶまで降りてきました。おみやげをいっぱい買いましょう。
おいしお水
コーヒーや熱酎用に、おいしお水も汲んで帰ります。
丸山鉱泉
このコラムで毎度おなじみの丸山鉱泉。のんびり、ゆったりできるよ。

 久しぶりの三峰神社参拝でした。しかも久しぶりのツーリング。久しぶりの温泉。毎日イライラすることばかりで、ストレスが溜まりっぱなしのワタシなのですが、バイクに乗っているとそれもどこかへ吹き飛んでいってしまいます。

 今回もまたまた楽しい旅ができました。


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