2012年元旦の早朝。桂浜から見える水平線は厚い雲に覆われていた。あたりはすっかり明るくなっているが太陽がどこにあるのかさっぱりわからない。今年の初日の出はどうやら見れそうにない。
日本という国がこてんぱんに打ちのめされた2011年という一年を年の変わり目と言う理由で気持ちのうえでもリセットしてはいけないという暗示なのだろうか。
だが、あの雲の向こう側には間違いなく太陽が存在している。見えずとも新しい年は始まったのだ。そして、その一年の始まりの朝一番にオレがやった事といえば売店でたこ焼きを買ってビールである。
|
|
|
大晦日まで続いた小春日和な晴天も元旦の夜明けまでは持たず初日の出は拝めなかった。残念!! |
|
|
|
種崎軍団、龍馬像前での集合写真。これもなんとなくな毎年の記念。はい、毎度の事ながら焚き火臭全開です。 | ||
たわいもなく、あまりにもくだらない毎年正月の恒例行事。完全に世間の常識からは、はみ出している。そんな、はみ出し者がオレの他にも多数。そう、オレ達はこの年末年始もここ、高知県桂浜種崎公園で、ホームレス、ダメ人間、廃人、どれに当てはめてもしっくりきてしまう様な日々を過ごしていた。 |
大晦日を3日後に控えた28日の夜、オレは種崎入りした。
道中、香川県を抜けるあたりまではべらぼうな寒さだったがやはり高知に入ったあたりから空気はその温度を変えた。瀬戸内から100キロほど南下しただけなのだがやはり暖かい。
公園内に入るとポツリポツリとテントが張られていた。毎年の事だがオレ達以外でも年末にここを利用する人は結構いる。
ここで年末年始を過ごすようになって何年になるだろうか。数年前と比べるとずいぶんと顔ぶれも過ごし方も変わってきた。
毎年、初参加者はいるし、街へ繰り出しての種崎忘年会も恒例化してきている。そして来なくなってしまった仲間も。
違った場所、違った生活環境にある者達が集まるのだからそれも仕方のない事なのだろう。
人はずっと同じではいられない。程度の大小はあれどみんなそれぞれ時間と共に変化していっている。歳をとり、新しい家族を持ち、子供は目まぐるしい勢いで成長する。中には仕事が変わったなんてやつもいるだろう。
|
|
|
|
||
進化の結果がこちら。快適になってるというか、だらけっぷりが加速してるというか・・・ぶっちゃけ人としてダメになっていってますな。 |
|
|
|
女性参加者も年々、増えてきている。で、野郎はというと・・・なんだかおかしな方向へいこうとしてますな。 |