スーパーカブのすべて
スーパーカブ全史3


新シフトパターンへ


1978年11月 スーパーカブC50デラックス

1978年10月 スーパーカブC50デラックス

■エンジン型式:空冷4ストローク単気筒OHC2バルブ ■総排気量(内径×行程):49cc(39×41.4mm) ■最高出力:4.2ps/7000rpm ■最大トルク:0.44kg-m/5500rpm ■圧縮比:8.8 ■変速機:自動遠心式3段リターン ■全長×全幅×全高:1785×640×975mm ■軸距離:1175mm ■車両重量:75kg ■タイヤ前・後:2.25-17・2.25-17 ■発売当時価格:105,000円 ■発売開始:1978年10月 ※諸元はC50
スーパーカブ年譜

1978年11月
■スーパーカブC50
○スーパーカブC70

50と70が昭和54年騒音規制適合 マフラーがメガホン形状に N-1-2-3のシフトパターン、25Wヘッドライト、大型タンクキャップ採用 ゴムブッシュでマウントしたシート、中空式ステップラバー採用 スタンダード車のポジションランプもヘッドランプ内に移設 4.2ps/0.44 kg-m(70は5.7ps/0.64 kg-m)と出力はさらにダウンしたものの、トルクはアップ フレームとタンク別体最終モデル C50スタンダード 105,000円
1966年5月 スーパーカブC50


1980年3月
●スーパーカブC90

C70をベースにストロークアップした新設計85cm3エンジン搭載 低中速域での扱い易さが一段と向上 47.0×49.5mm 6.8ps/0.79kg-m 型式HA02 130,000円


1981年2月
■スーパーカブ50
○スーパーカブ70
●スーパーカブ90

50が燃費(85→105km/l)と出力&トルク(4.5ps/0.48kg-m)向上果たす新設計エコノパワーエンジン搭載 70、90も燃費、扱い易さ向上 停車時のみ3速からニュートラルへチェンジ可能なロータリー変速機構、CDI、油圧式自動調整カムチェーンテンショナー採用 全車デラックス系フレームがベースとなり、車名から“C”が消える 50スタンダード 114,000円

1981年2月カタログ


◇1981年10月
CT110

ハンターカブがトレッキングバイクとして復活 52.0×49.5mm 105cm3 7.6ps/0.85kg-m 国内仕様には副変速機未装備 型式JD01 159,000円

1981年10月	CT110カタログ



1978年11月 スーパーカブC70

1978年10月 スーパーカブC70

1978年11月 スーパーカブC50

1978年10月 スーパーカブC50

昭和54年度騒音規制に対応するため、永らく続いたモナカ型マフラーから近代的なメガホンタイプマフラーに変更されたのを始めとして、それまでの1→N→2→3というリターン式(実際のシフトアップは、シーソー式ペダルのためローは後ろ、2速は前に続けて2回踏み込むという変則的なパターン)から、N→1→2→3の前に踏み混んでいくだけのボトムニュートラル式に改められ使い勝手がさらにアップした。

他にも燃料キャップの大型化、中空ラバーステップ、ゴムマウント付ウインカー、スタンダードモデルもデラックス同様、ポジションランプはヘッドライトに内蔵化されるなど熟成が進んだ。



1980年3月 スーパーカブC90デラックス

1980年3月 スーパーカブC90デラックス

 90だけは専用設計だったエンジンだが、70をベースに8.1mmストロークをアップした85ccの新エンジンを採用、低中速域での扱いやすさをより向上させた。90のグレードはデラックス(130,000円)とセル付のDXM(139,000円)のみに。

■エンジン型式:空冷4ストローク単気筒OHC2バルブ ■総排気量(内径×行程):85cc(47×49.5mm) ■最高出力:6.8ps/6500rpm ■最大トルク:0.79kg-m/5500rpm ■圧縮比:8.8 ■変速機:自動遠心式3段リターン ■全長×全幅×全高:1810×670×995mm ■軸距離:1180mm ■車両重量:78kg ■タイヤ前・後:2.50-17・2.50-17 ■発売当時価格:130,000円 ■発売開始:1980年3月


いよいよリッター100km時代へ


1981年2月 スーパーカブ50

1981年2月 スーパーカブ50

 グレードによって異なっていたボディは全車共通の新型となった1981年モデルから、シフトパターンが停止時のみ3速からニュートラルへ直接踏み込めるロータリー式となり、油圧カムチェーンテンショナーや新形状のセンタースタンド、シートなど各部の熟成化がおこなわれた。

 看板モデルの50は、CDI点火方式の採用、燃焼室の形状や吸排気系の改良が行なわれ0.3psの馬力アップと共に、20km/Lもアップしリッター105kmという好燃費を実現したエコノパワーエンジンを搭載した。

 グレードは50がスタンダード(114,000円)、デラックス(フロントキャリア標準装備 122,000円)、デラックスセル付(132,000円)、70はデラックス(129,000円)のみ。90はデラックス(140,000円)とデラックスセル付(150,000円)をラインナップ。

■エンジン型式:空冷4ストローク単気筒OHC2バルブ ■排気量(内径×行程):49cc(39×41.4mm) ■最高出力:4.5ps/7500rpm ■最大トルク:0.48kg-m/5500rpm ■圧縮比:9.5 ■変速機:自動遠心式3段ロータリー(停止時のみ) ■全長×全幅×全高:1800×660×1010mm ■軸距離:1175mm ■車両重量:77kg ■タイヤ前・後:2.25-17・2.25-17 ■発売当時価格:11,400円 ■発売開始:1981年2月 諸元はスーパーカブ50スタンダード

1981年2月
スーパーカブ50デラックス

1981年2月スーパーカブ50デラックス

1981年2月
スーパーカブ70デラックス

1981年2月スーパーカブ70デラックス

1981年2月
スーパーカブ90デラックス

1981年2月スーパーカブ90デラックス


1981年10月 CT110

1981年10月 CT110

 自然に親しみながらゆっくり走るトレッキングバイクという新しいジャンルのバイクとしてシルクロード(250cc)やイーハトーブ(125cc)に続くように登場したCT110。大柄な車体に17インチホイール、5.5リットルタンクやアップマフラー、大型のリアキャリアを装備したスーパーカブの派生モデルで、「ハンターカブ」と呼ばれることが多いが、名称はCT110であり、ハンターカブの名称は付いていない。輸出仕様は副変速機付であったが、国内仕様はスーパーカブ90のエンジンのボアアップ版が搭載された。

■エンジン型式:空冷4ストローク単気筒OHC2バルブ ■総排気量(内径×行程):105cc(52×49.5mm) ■最高出力:7.6ps/7500rpm ■最大トルク:0.85kg-m/6000rpm ■圧縮比:8.5 ■変速機:自動遠心式4段リターン ■全長×全幅×全高:1905×755×1060mm ■軸距離:1220mm ■車両重量:92kg ■タイヤ前・後:2.75-17・2.75-17 ■発売当時価格:159,000円 ■発売開始:1981年10月

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