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第52回「実は車も好いとっちゃん!」の巻

 
 ワタシはいわゆるペーパードライバーというヤツでありまして、免許はあるのに車がないので普段は運転することがありません。
 でもその感覚だけは常に維持しておかなければいざというときに困るので、たま〜にですがレンタカーを借りて、一人でドライブしたりしています。今はレンタカーも安いですしね。

 どこかの住宅会社のコマーシャルじゃないけど、ワタシも狭い空間が好きなのです。車はバイクと違って自分だけの小さな部屋ができるからそれだけでまずは落ち着くし、飲み物やお菓子を横に置いて、好きな音楽(昔の歌謡曲ばかり)をガンガン掛けて運転できるから、何かのんびりできていいんですよね。

 バイクの場合は、お尻がシートにくっついて、マシンと一体化して走る、という感覚なのですが、車の場合は機械の中に入り込み、操縦をする、という感覚なので、運転そのものはバイクよりはるかに注意を要するし、降りた後の疲れ方もやはり車の方があるのですが、子供の頃見ていた戦隊ロボットを操る主人公になったみたいで、やっぱ運転していると楽しいんですよね。

 疲れたら、ちょいとそのへんの空いたスペースに停めて、そのままシートを倒して仮眠できるというのもまた車の魅力のひとつでしょうか。
 これがバイクだと仮眠する場所を探すだけでも大変なんですよねぇ。運転していると、もうどうしても眠くて眠くてたまんないことがたまにあるんです。そんなときは必死になって公園とか道の駅とか海岸とか川原とかを探し、とにかく横になります。他人の目なんて気にしてはいられません。事故ったらたまりませんものね。
 小一時間ほどウトウトするだけで、頭がスッキリと冴えてきて、また元気に運転ができるようになるんです。

 
 そういや車といえば、最近はテレビをつけると、やたらと「自動運転」とか「自動ブレーキ」とかコマーシャルやってますよね。
 一方では、高齢ドライバーによる重大事故のニュースもよく聞くようになっています。
 なので、自動化の技術が進めば事故もかなり減らすことができるということなんでしょうが、ワタシは、そんなの運転してて楽しいのかなぁ〜? なんていつも思っているのです。

 HONDAさんが、二足歩行のロボット技術を搭載した「自立するバイク」を発表していましたけど、コケないバイクって、そもそも乗ってて楽しいのでしょうかねぇ〜? ワタシにはよーわからん。
 バイクってコケるものだしさ、無防備で乗っているワケだから、ほんのちょっとでも油断したら即命の危険にさらされる恐ろしい乗り物なのだと思うのです。
 車だって、ブレーキのつもりでアクセルを踏んだらとんでもないことになるし、その単純なミスが、簡単に大勢の人を殺してしまうことだってある。
 それを心に刻み込んだうえで、経験を積み重ねて、自由自在に操れるようにするのが運転をする、ということであり、それこそが本当の楽しみだと思うのです。

 
 例えばワタシ自身は、何日も前からツーリングの計画を立て、用意していたとしても、当日ほんのちょっとでも体調がすぐれなければ行くのは止めます。この日を逃せば、当分行くことができないということがわかっていても、絶対に無理をすることはないのです。少しの不安が、大きな事故を巻き起こす可能性があるならば、運転はしないのです。それが当たり前のことだと思っています。

 自分の体調。年齢。自分の技量。当日の気象に、乗るバイクや車の性能……等々を冷静に自分で判断できる人だけが運転をすべきだし、それができないのならば運転はするな、と言いたい。
 冷静に自分のことを判断できる心を持ったまともなライダーやドライバーだけがいれば、自動運転も自動ブレーキも自立するバイクもいらないんだよね、本当は。

 でもねぇ〜、と言ってもワタシの田舎みたいにほとんどバスが通らないところは、かなりのお年寄りが必要に駆られて車を運転しています。生活の足がないから車がないと暮らしていけないんです。一部の行政では小型のコミニュティーバスを運行したりしていますが、全国的に配置しようと思ったら大変な額になるし、人出も足りないし、どうしようもないのが現状なんですよねぇ〜。
 そんなの考えたら、自動運転で街まで買い物に行ける車があったらお年寄りには便利だし。必要なのかもしれないよなぁ。
 
 ワタシも毎日少しずつ歳をとっているワケですし、いつかは運転中にヒヤリとする瞬間が訪れる日がくるのかもしれません。
 その時は潔く免許を返納するつもりでいるのですが、モチロンまだまだ若いし、当分の間は車やバイクの運転を思いっきり楽しみたいと思っているのです。

  
 バイクも車も好とっちゃん!


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