9th CB Owner’s Meeting in MOTEGI やっぱりCBが好きだ! 五月晴れのもてぎに過去最多のCBが大集結

5月にもかかわらず気温25度を超える夏日となった2017年5月28日日曜日「ツインリンクもてぎ」の第2パドックでは第9回を数える「CBオーナーズミーティング」がライダーの熱気とともに熱く開催された。全国各地から過去をはるかに超える台数のCBがもてぎにやって来た。ソロで、仲間と、家族やパートナーと、様々なライダーが集結。史上最多の1017名のフリークが集い、新旧931台ものCBが集まった。

●レポート&写真:泉田陸男
●取材協力:ホンダモーターサイクルジャパン http://www.honda.co.jp/motor/

参加者の記録を更新

 第9回の開催となるCBオーナーズミーティングは過去の参加者数をはるかに超える1095名のオーナーから申し込みがあり、当日931台のCBオーナーと同伴者86名を合わせて1017名もの参加者がもてぎに集った。当日の「ツインリンクもてぎ」は気温25度を超える夏日の晴天下、CBオーナーの熱気が会場に拍車をかけ暑い一日となった。



開場前にもかかわらず、もてぎ第二パドックに続々と集まるCBオーナー達。広いパドック内に係員の誘導で整然と駐車していった

 9時の受付時間を待たずに、早々から来場していた参加者が受付テントに列をつくって手続きを粛々と行っていた。続々と集まるCBで、国際レーシングコース「ツインリンクもてぎ」の広大なパドックがみるみるうちに埋め尽くされていった。過去の記録を更新する参加数となった会場には、最高記録であった656台(第2回鈴鹿開催)の1.4倍もの参加台数という驚異的な数となった。
 新旧、大小、多種多様なHONDAのCBが、日本全国から一点を目指して集まってくるのだから圧巻としか言い表せない。CBの人気というか、ある意味オートバイの中のカリスマな存在といえるだろう。

開場前にもかかわらず、もてぎ第二パドックに続々と集まるCBオーナー達。広いパドック内に係員の誘導で整然と駐車していった。 


受付のテントにも開始時間前から行列ができ、参加受付を済ませ、記念品を受け取り目当ての場所へと移動していた


広いパドックではプロのカメラマンに自分の愛機と一緒の写真を撮影してもらい、指定された駐輪場所へと移動していた
受付のテントにも開始時間前から行列ができ、参加受付を済ませ、記念品を受け取り目当ての場所へと移動していた。 広いパドックではプロのカメラマンに自分の愛機と一緒の写真を撮影してもらい、指定された駐輪場所へと移動していた。


オープニングステージは中野真矢氏、延時成実ちゃんの進行で元気よくスタートし、加藤社長の挨拶で開会された

 会場内はCBと参加者でオープニングの10時前には一杯になり、賑わいを増した10時には特設ステージで恒例の元GPライダーの中野真矢氏、延時成実ちゃん司会進行でオープニングステージが始まった。
 開会の挨拶は毎回恒例、主催者である株式会社ホンダモーターサイクルジャパンの加藤千明社長よりCBが好き、バイクが好きな笑顔いっぱいの参加者に向け宣言され、ミーティングがスタートした。

オープニングステージは中野真矢氏、延時成実ちゃんの進行で元気よくスタートし、加藤社長の挨拶で開会された。
会場を盛り上げる協賛各社

 会場内には毎回CBオーナーズミーティングをサポートしてくれる協賛各社のテントが設営され、訪れたオーナー参加者に楽しく充実したバイクライフを過ごしてもらうための情報を発信していた。
 各社ともテントを訪れるオーナーに、自社製品の紹介はもとよりCB専用のオリジナル商品を始めとした個性あふれる製品、情報を提供していた。
 また、各社ともイベントを盛り上げるじゃんけん大会に自社製品などを賞品提供していて、全国から集まるライダー達のミーティングへの期待を大きく膨らませる協力を惜しみなくしていた。



ホイールなど足回りの部品を始めとするリプレイス商品を扱うACTIVEのテント


ツーリング必携アイテムのタンク・シートバッグなどを扱うTANAXのテント


バイクには欠かせないタイヤ、ダンロップモーターサイクルコーポレーションのテント
ホイールなど足回りの部品を始めとするリプレイス商品を扱うACTIVEのテント。 ツーリング必携アイテムのタンク・シートバッグなどを扱うTANAXのテント。 バイクには欠かせないタイヤ、ダンロップモーターサイクルコーポレーションのテント。


レースシーンでも活躍する高性能サスペンションメーカー、オーリンズのテント


GPシーンでも活躍するブリヂストンモーターサイクルタイヤのテント


純正ウエア、アクセサリーのホンダモーターアイクルジャパンのテント
レースシーンでも活躍する高性能サスペンションメーカー、オーリンズを扱うカロッツェリア・ジャパンのテント。 GPシーンでも活躍するブリヂストンモーターサイクルタイヤのテント。 純正ウエア、アクセサリーのホンダモーターサイクルジャパンのテント。


様々なオリジナルパーツ、バイク用ガレージなどを扱うデイトナのテント


キャリアケースやハンドルバーなどのパーツを扱うプロトのテント


CB専用のフルエキやスクリーンなどオリジナルパーツのアールズギアのテント
様々なオリジナルパーツ、バイク用ガレージなどを扱うデイトナのテント。 キャリアケースやハンドルバーなどのパーツを扱うプロトのテント。 CB専用のフルエキやスクリーンなどオリジナルパーツのアールズギアのテント。


CB専用オリジナルエンジンガードなどのパーツを扱うキジマのテント


明るさを追求したオリジナルLEDヘッドライトバルブを供給するピアのテント


レースシーンからフィードバックされたオリジナルパーツを供給するモリワキのテント
CB専用オリジナルエンジンガードなどのパーツを扱うキジマのテント。 明るさを追求したオリジナルLEDヘッドライトバルブを供給するピアのテント。 レースシーンからフィードバックされたオリジナルパーツを供給するモリワキのテント。

会場に溢れる大歓声


受一本橋走行のタイムトライアル大会に挑戦する参加者は普段の力が緊張のため発揮できずに悪戦苦闘


一本橋走行のタイムトライアル大会に挑戦する参加者は普段の力が緊張のため発揮できずに悪戦苦闘
一本橋走行のタイムトライアル大会に挑戦する参加者は普段の力が緊張のため発揮できずに悪戦苦闘。

 ミーティング会場のセンターに設定された一本橋チャレンジの会場には開始時間の11時30分が近づくと、あちらこちらから参加者たちが集まってきた。会場の真ん中にはパイロンで仕切られた特設会場が設置され、タイムを競い合う「一本橋走行トライアル」のための一本橋が準備されていた。
 一本橋走行トライアルは毎回開催されている人気イベントで、文字通り橋に見立てた板の上をいかに長い時間で渡れるかを競うものだ。腕に覚えのあるライダーがエントリーしていた。冒頭、中野真矢氏がチャレンジすることとなり、元国際レーシングライダーの面子のせいかスタート前の舌戦では結果の予防線のコメントも発せられていたが見事12秒越えの成功で競技はスタートした。 
 チャレンジャーは、いざスタート地点にスタンバイすると普段の様にはいかない様で、それまでの笑顔が緊張した面持ちに変わり、周りからの声援も耳に入らない様子のライダーが大半だった。それでも良いタイムが出ると、周りの観客からは大歓声と拍手の嵐が沸き起こり、ライダーはガッツポーズで応えていた。



特設会場で開催されたじゃん拳大会では、協賛各社より提供された、目当ての賞品が示されると白熱した戦いが展開された

 特設ステージでは協賛各社の賞品争奪戦のじゃんけん大会が開催され、お目当ての商品をゲットすべく熱い戦いが繰り広げられた。男女を問わず魅力ある賞品が示されるたびに掲げるじゃんけんにも力がこもり、勝った参加者からは満面の笑みがこぼれていた。



特設会場で開催されたじゃん拳大会では、協賛各社より提供された、目当ての賞品が示されると白熱した戦いが展開された
特設会場で開催されたじゃんけん大会では、協賛各社より提供された、目当ての賞品が示されると白熱した戦いが展開された。


当日、家族で参加した子供達にも楽しんでほしいとの配慮から、子供限定のじゃん拳大会も開催され、大人達からも垂涎の的で賞品をもらっていた


一本橋チャレンジで女性最長15秒27というタイムで表彰された「イモト」さん。総合優勝は「マツモト」さん男性、20秒10と驚異的なタイムを記録した
当日、家族で参加した子供達にも楽しんでほしいとの配慮から、子供限定のじゃん拳大会も開催され、大人達からも垂涎の的で賞品をもらっていた。 一本橋チャレンジで女性最長15秒27というタイムで表彰された「イモト」さん。総合優勝は「マツモト」さん男性、20秒10と驚異的なタイムを記録した。

超目玉!パレードラン

 ミーティングが開催される毎に人気の催しが自分の愛機で国際レーシングコースを走ることのできるパレードランだ。ミーティングの最後に催される走行は遠方から参加のライダーであっても帰路の時間も忘れて待ち望んでいた瞬間だ。しかも今回は、もてぎのフルコースを3周も走ることができ、参加者は大満足に違いない。



パレードランのスタート前、ピットロードに整列してスタートを待つ参加者、ヘルメットの奥は満面の笑みと期待で一杯だった


ピットロードから待ちに待った期待を胸にサーキトヘと走り出す参加者達
パレードランのスタート前、ピットロードに整列してスタートを待つ参加者、ヘルメットの奥は満面の笑みと期待で一杯だった。 ピットロードから待ちに待った期待を胸にサーキトヘと走り出す参加者達。

CBオーナー・インタビュー


村田義明(ムラタ ヨシアキ)さん
■村田義明(ムラタ ヨシアキ)さん 
■年齢:51歳   ■コンサルタント 
■CB1300 SUPER FOUR ■2010年式
■神奈川県厚木市から参加
■昨年、長期入院のためにバイク生活ともしばらく遠ざかっていたので、退院後にCBオーナーズミーティング(鈴鹿開催)に初めて参加してみたところ、その折にチャレンジした一本橋でコケてしまったため、そのリベンジにやってきたそうだ。CBはツーリングを主体に使っていて、外装を全て社外品に交換しツーリングのための装備充実や改造に力を入れているとのこと。今後は地元での仲間と一緒にマスツーリングを楽しんだり、仕事の出張先にツーリングを兼ねて行ったりしたいと計画している。


鈴木テツオ(スズキ テツオ)さん
■鈴乃木ツネ(スズノキ ツネ)さん 娘:凛(リン)さんさん
■年齢:44歳 ■会社員
■CB400 SUPER FOUR ■走行距離:20,000km 
■栃木県宇都宮市から参加
■TVアニメの「ばくおん」に触発された娘さんのリクエストに応えて購入したというCB400スーパーフォーは「佐倉羽音」の乗るバイクそのままのカラーリングにオリジナル塗装されている。今回のミーティング参加理由も娘さんのリクエストで、どうしてもサーキットを走ってみたいという娘さんの希望を叶えるためにやってきたそうだ。普段は通勤や娘さんの習い事の足に使用することが多いそうだが、将来は凜さんと他の娘さんも含め一緒にツーリングすることが夢という娘さんべったりのやさしいお父さんライダー。


藤井央之 (フジイ ヒロユキ)さん
■藤井央之 (フジイ ヒロユキ)さん ■年齢:47歳 
■CB1300 SUPER BOL D’OR  ■会社員
■二階堂良子(ニカイドウ ヨシコ)さん ■CB400 SUPER FOUR
■梶山直喜(カジヤマ ナオキ)さん ■年齢:58歳 ■CB1100
■神奈川県川崎市から参加
■川崎市の中原にあるドリームの店に集う仲間3人組。普段は20~30人程が集まるのだけれど、今回は他のメンバーのスケジュールが合わず3人での参加となったそうだ。CBミーティングは今回が初めての参加。藤井さんは歴代のCBを乗り継ぐCBフリーク、梶山さんもホークⅡからCBを乗り継ぐCBを愛して止まないCB党、二階堂さんも免許を取ってからCBを乗り続けている筋金入りのCBライダー3人だ。仲間には御歳72歳のライダーがいるという、皆さん一様に「倒れるまでバイクに乗っていたい」という強者揃い。


増田浩行(マスダ ヒロユキ)さん
■増田浩行(マスダ ヒロユキ)さん ■年齢:53歳 ■会社員
■CB1300SUPER BOL D’OR ■2011年式
■静岡県の静岡市から参加
■CBオーナーズミーティングにはHSR九州での開催を除くもてぎと鈴鹿7回の開催に参加の常連さん。3年前には静岡から長崎まで1000km超を1日で走破したというツーリング派のライダー。CBを乗り継いできた中、CB1300 SBはフロントカウルも付いていてハードツーリングを充分こなせる心強いマシンだそうだ。バイクに乗り続ける1次目標を65歳に定めていて、体力が続けばさらに乗り続けていきたいという。加えて65歳までに日本全国47都道府県をCBでツーリング制覇する目標もあり、邁進するそうだ。


保坂和美 (ホサカ カズミ)さん
■保坂和美 (ホサカ カズミ)さん ご主人:浩(ヒロシ)さん
■年齢:53歳 ■主婦(パート)■CB400 Four ■1997年式
■埼玉県入間市から参加
■CBオーナーズミーティングには今回初参加で、ご主人はゼファー750での参加。ご家族5人で長男を除く4人が二輪免許保有者だそうで、揃ってツーリングに行くそうだ。現在、長男にも免許を取得させるべく画策中とのこと。CB400 Fourはレトロ調なところがお気に入りで、何と言っても4本マフラーが最高という奥様とゼファーのご主人も嗜好は一緒だ。CBで走ると周りから注目を集め、他のライダーから声をかけられることが多くとても楽しいとのこと。ご主人と一緒に北海道へのキャンプツーリングを実現することが目標だそうだ。