MBHCC C-2
添乗員ヨッティのバイクツアー裏レポート その34「究極の砂漠アドベンチャー!オーストラリア・シンプソン砂漠横断」の巻



 前回、復活したオーストラリア・アウトバック・オフロード。しかし、まだ心残りがあった。シンプソン砂漠横断という課題が残されたままだった。そこは1100を超える砂丘があるといわれている。快適なフラットダートも楽しい。でも、それだけじゃ物足りない。砂と格闘するような、パリ・ダカみたいな「走り」も一度はやってみたい。何より、果てしなく続く砂の海をこの目で見てみたい。次はシンプソン! スタッフとお客様の熱い情熱からこのツアーは実現した。

 シンプソンへの道は遠い。ブリスベンから6時間ほどかけ、まるで各駅停車のような飛び方をするローカル飛行機に揺られてシンプソン砂漠横断の拠点、バーズヴィルへ。実に日本から3日間かけて、ようやくスタート地点に到着した。
 DR-Z400を受け取り、いよいよ砂漠突入! シンプソンに入ってすぐに「ビッグレッド」と呼ばれる大きな砂丘がいきなり現れる。上ってみたら「あれ? こんなもん?」という感想。そう、このツアーは難易度「5つ星」に設定していたため、お客様は猛者たちが揃っていたのだった。

 しかし、シンプソンは甘くはなかった。砂丘自体はそんなに大きくはないのだが、4WDが掘りまくったボコボコの砂道を延々と走るのが大変だった。それでも、砂丘を登りきったら目の前に地平線が開ける。この瞬間が気持ちいい。正確には地平線ではなく、遠くに次の砂丘が見えている。砂丘を下り、しばし平坦な道を走る。次の砂丘が迫ってくるまでの時間、およそ1分。これがインターバル。砂丘が迫ると砂との闘いが始まる。深い砂、荒れた路面で暴れるバイクを押さえつけ、なんとか砂丘のトップへ。また次の砂丘が地平線の先に見えている。これが延々と繰り返される。

 日が傾く頃、すでに体力は限界、フラフラだ。ハンドルが砂にとられると、もう押さえつける力は残っていない。夕方になるほど転倒する回数が増える。キャンプ地はまだか? ビールはまだか?
 やっとキャンプ地に到着し、テント設営。まずはビール。この瞬間がたまらない。サポートカーは冷蔵庫付きだから、砂漠のど真ん中でキンキンに冷えたビールが飲める。これぞ、ツアーの醍醐味。ビールを飲んで美しい夕焼けを眺めているうちに、スタッフのエディはボリューム満点の夕食を作ってくれる。焚火を囲んでいると、東の空から満月が上がり、まぶしいくらいの一夜を過ごす。そして朝、地平線から朝日が昇ってくる。また、砂丘と格闘の時間が始まる・・・。

 どこまで行っても同じ風景が続く。我々は本当に進んでいるのか? いいかげん、うんざりしてくる頃、シンプソン終了を告げる看板が出現。ここからはフラットダート。アクセル全開、時速100km以上で走れるパラダイス・ダートロードが何100kmも続く。気持ちいい! でも、もうフカフカの砂がないと思うと、嬉しいような寂しいような。
 
 やがて目の前にウルル(エアーズロック)が見えてくる。夕日を照り返し、まるで自らが光っているような偉大なるウルル。旅の最後を飾るのにふさわしい、ドラマチックな夕暮れとともに、壮大なアドベンチャーツーリングは完結したのであった。


1各駅停車のように飛ぶ飛行機

2ビッグレッドと呼ばれる砂丘へアタック
各駅停車のように飛ぶ飛行機。 ビッグレッドと呼ばれる砂丘へアタック。

3砂丘を超えると目の前に地平線
砂丘を超えると目の前に地平線。

4登れないときもある

5埋まるときもある
登れないときもある。 埋まるときもある。

6引き返すときもある

7どこまで行っても同じような風景が続く
引き返すときもある。 どこまで行っても同じような風景が続く。

8だんだんイヤになってくる頃……

9ワイルドなランチ
だんだんイヤになってくる頃…… ワイルドなランチ。

10ワイルドなキャンプ

11豪華なキャンプ飯
ワイルドなキャンプ 。 豪華なキャンプ飯。

12焚火を囲んでると月が昇ってきた

13現地スタッフのエディはサポートカー運転手、兼メカニック、兼コックまで一人でこなす
焚火を囲んでると月が昇ってきた。 現地スタッフのエディはサポートカー運転手、兼メカニック、兼コックまで一人でこなす。

14朝食もゴージャス

15朝は美しい風紋も見れました
朝食もゴージャス。 朝は美しい風紋も見れました。

16砂漠のオアシス、ロードハウス

17時速100km以上で飛ばせるフラットダート
砂漠のオアシス、ロードハウス。 時速100km以上で飛ばせるフラットダート。

18ドラマチックな旅の終着点
ドラマチックな旅の終着点。






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