放狼記 嵐のゴールデンウィーク!!

 オレ達は軽く朝食をとったりしながら時間を過ごしアルカディア会場となる道の駅へと向かった。エイプはホリ氏の軽トラ“仙人号”の荷台に鎮座している。さて、この絵面にふさわしい登場の演出はというと・・・オレは前夜祭組のリクエストに応える形で道の駅の直前で荷台のエイプに跨り会場入りした。
 しかし・・・思いっきりスベったよ。よくよく考えてみればこの時まだスタート時間に一時間以上も早い。当然、前夜祭メンバー以外まだ誰も来ておらず結局、リクエストしてきた連中に失笑気味にウケただけだった。



会場となる道の駅には一時間以上も早く到着。オレ達は温泉に行ったりしながら時間を過ごし、他の参加者の到着を待った
会場となる道の駅には一時間以上も早く到着。オレ達は温泉に行ったりしながら時間を過ごし、他の参加者の到着を待った。

前夜祭には参加できなかったがこの日の朝になんとか辿り着いたダイスケさんを交え前夜祭参加者でとりえず記念の一枚

エイプは軽トラと言う名の担架に乗せられました。このあとアルカディアとホリ氏のスケジュールに合わせながら病院行きです
前夜祭には参加できなかったがこの日の朝になんとか辿り着いたダイスケさんを交え前夜祭参加者でとりえず記念の一枚。 エイプは軽トラと言う名の担架に乗せられました。このあとアルカディアとホリ氏のスケジュールに合わせながら病院行きです。

 開始時間となる11時を前後していかにもと言った風情の参加車両が次々と道の駅へ入ってきた。この日はさすがに近県のナンバーが多い。
 そんな中、タンクに蒼薔薇のペイントが施されたCB750Fが入ってきた。その瞬間、参加者のたちの中でどよめきが起きた。Bettyだ。オレは本人から来る話は聞いていたので驚きはしないがサプライズを狙ってるような話はしていた。そしてその目論見はまんまと的中したわけだ。まさにしてやったりといったところか。さすがだ。トランポされてるくせに偉そうな登場してスベってるオレとはわけが違う。
 参加者達はここで食事をしたり仲間と話し込んだり写真を撮ったりしながら思い思いに時間を過ごした。そして最後にみんなで集合写真を撮って解散。それぞれが散り散りに帰路についた。
 オレはというと・・・・性懲りもなく来た時のリベンジとばかりに軽トラの荷台に立ち、まだ集まって雑談してる連中の前を親指を立てて通り過ぎる。今度はちょっとウケた。エイプ共々、トランポされ本来なら落ち込む絵面でありながらオレはちょっぴり高揚した気分で会場をあとにした。


ベティです。降ったり止んだりの天気の中をカッパも着ないで雨に打たれながらの到着。まぁ根性が据わってるというか意地っ張りというか。その男勝りなスタイルは相変わらず健在

ベティです。降ったり止んだりの天気の中をカッパも着ないで雨に打たれながらの到着。まぁ根性が据わってるというか意地っ張りというか。その男勝りなスタイルは相変わらず健在
ベティです。降ったり止んだりの天気の中をカッパも着ないで雨に打たれながらの到着。まぁ根性が据わってるというか意地っ張りというか。その男勝りなスタイルは相変わらず健在。

特に問題があるわけでもないのにバイクをトランポし始めた星野氏。降りだした雨にどうやら怠け心が出たようですな

東日本勢のベティのお姫様抱っこに対抗して西日本勢のダイスケさんの介護抱っこ。なんて絵にならないんだ
特に問題があるわけでもないのにバイクをトランポし始めた星野氏。降りだした雨にどうやら怠け心が出たようですなる。 東日本勢のベティのお姫様抱っこに対抗して西日本勢のダイスケさんの介護抱っこ。なんて絵にならないんだ。

悪天候にもかかわらずこれだけのバイク乗りがこの地を訪れた。皆の願いは一日も早い東日本の完全なる復興
悪天候にもかかわらずこれだけのバイク乗りがこの地を訪れた。皆の願いは一日も早い東日本の完全なる復興。

 帰り道はホリ氏の予定に合わせる形での高速移動である。東北道では今回、参加していた何人かを引き連れたベティがオレ達に気づき拳を上げて抜き去っていった。荷台のエイプはいい目印になっているようだ。本来なら目を三角にして走りっぱなしを予定していたこの帰り道だがやはり軽トラとはいえ高速での移動は全然に速い。おかげで予定していなった伊勢崎での宴会にも参加させてもらったし名古屋で重病を患って入院中の仲間を見舞う事も出来た。まさに怪我の功名というやつだ。
そして連休最終日の夕方、岡山着。オレは世話になっているバイク屋で降ろしてもらいすぐさまエイプの治療に取り掛かった。幸いフォークの歪みはなかったがタイヤはボロボロ、プラグは真っ黒でまさしく満身創痍。だがそのエイプの姿はこの9日間の旅のとてつもない中身の濃さを如実に物語っていた。


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