MBHCC A-1
第23回「そうかぁ~、もう夏も終わっちゃったのか〜」の巻

「今年こそは北海道に行くぞ!!」「今年の夏こそは絶対北海道ば走るバイ!!」……なんて、毎年毎年お題目のように唱えているのですが、とうとう今年もまた行くことができませんでした。

 もし今お金があるとしたら絶対に仕事休んで行くんですけどね。季節もいいし、夏ほど観光客もいないだろうし、最高のツーリングが楽しめると思うのですが、なんせ貯金も全然ないし、ツーリングマップル見ながら涙している今日この頃なのであります。

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 ワタシ、2月生まれなので、逆に夏大好きなんです。この夏は猛暑が続いて、周りのみんなはグッタリしていたのですが、ワタシはへっちゃらでした。ギンギラギンに照りつける太陽見てるとなんか元気が沸いてくるんですよね。

 でも、その夏ももう終わりなんですね。なんかただバタバタ過ごしていただけで、結局どこへも行かず、何をやったというわけでもなく、夏は過ぎ去って行こうとしています。朝、夕と涼しい風が吹いてくると、それはそれでうれしいのですが、やっぱりなんか寂しいものを感じてしまいます。

 それで、これじゃいかん!……と、まだ暑さを感じていられるうちに、夏を感じていられるうちに、とにかくどっかに行きたぁ〜い!! ってワケで、やっぱし海が見たいし、毎年行っている、千葉県は金谷の海に行くことにしました。

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 9月の頭、早朝に高円寺を出発。第三京浜に乗り、その後ヨコヨコ(横浜横須賀道路)を飛ばしたらあっという間に三浦半島にある久里浜港に到着です。

 往復チケット(750cc以下3060円)を求め、早速フェリーに乗り込みます。何組かの家族連れやカップルがいるくらいで船内は空いています。さすがに猛暑の中ではやる人も少ないみたいで、ゴルフバック置き場もガラガラです。

 潮風が心地よい東京湾、巨大なタンカーや釣り船が航行しています。船の周りにはエサを求めて、たくさんのウミネコが寄ってきます。こどもがかっぱえびせんを放り投げると、器用にキャッチして食べていました。

 40分の船旅で千葉は金谷港に到着。鋸山、今日もきれいです。この山から切り出された石は、江戸城や日本橋なんかにも使われてきたそうですよ。



東京高円寺から約2時間くらいでフェリー乗り場に到着。久里浜-金谷間は400ccならば往復3060円だ。 いよいよフェリーの出港だ。なんだかワクワクしてきちゃいます。


約40分の船旅は快適のひとこと。ウミネコもずっとついてくるんだよ。 美しい鋸山が見えてきました。間もなく金谷に到着です。さあ走るぞォ!!

 海に向かう前に国道127号線を北上して、ちょいとラーメン屋さんに寄っていくことにします。3〜4kmの所にある竹岡は「竹岡式ラーメン」が有名なんです。ワタシ何回もここに通っているのに、実は食べるの初めてなんですよね。

 マスコミでも有名な梅の屋さんはすぐに見つけることができたのですが、なんとご亭主が体調を壊されたということで臨時休業になっていました。それで近くに別の店がないかと探していたら、たくさん車が止まっているお店を見つけました。お客さんに聞いたところここも有名なお店なんだそうで、さっそく入ってみることにします。

 出てきたのは真っ黒なスープのしょうゆラーメンでした。実は竹岡式ラーメンというのはちょっと変わった作り方をしていまして、普通スープは、チャーシューを煮たタレを、魚介や野菜、骨なんかで取った出汁で割りますよね。でもここのはただのお湯で割るんです。しかも麺は乾麺を湯がいて使っているそうなんですよ。それでもおいしいらしいんですよね。

 さっそくいただいてみます。う〜ん……ちょっとコメントは控えさせていただきます(笑)。っていうか、おいしいことはおいしいんですが、正直言って味にコクがない感じかな? なんか深みがないっていうか……やっぱラーメンはちゃんと出汁取った方がいいと思うなぁ。もちろんこれはワタシ個人の感想ですからね。いつかまた梅の屋さんの方にも行ってみたいと思ってます。




臨時休業だった梅の屋さん。あ〜あ食べてみたかったよなあ〜。 真っ黒なスープの竹岡式ラーメン。もう一回食べて味を確認したいと思ってマス。 地元のスーパーやコンビニではカップ麺も売ってたヨ。味の再現がお見事としか言いようがないよね。

 コンビニに寄りノンアルコールビールを求め、海に向かいます。毎年泳ぎに来ている所があるんですよね。地元のダイバーや、海女のおばぁちゃんが仕事しているくらいで人がほとんどいない穴場なんです。ゴロゴロしたり、ちょっと潜ったり、ボーッとしたりしてただ過ごすだけでストレス解消できちゃうんです。今年は暑かったからなのかまだほとんどクラゲがいなくて助かりました。

 
 4時頃まで海で過ごし、すぐ隣町の保田に向かいます。ここもよく来るんですが、保田漁協直営の人口炭酸温泉があるんです。ややぬるめのお湯がシュワシュワいってて、心地いいんですよ。24時間営業だし食事もできるし、宿泊も可能だし、ここおススメです。




鋸南町には見所がいっぱい。観光案内は道の駅きょなんが便利。 毎年泳ぎに来ている海岸。人が少なくてのんびりできるのがいいよネ。 人口炭酸温泉の「ばんや」。シュワシュワいってる、ぬる目のお湯はサイコーなのだ。

 金谷港に戻り、ワタシ用のおみやげに干物といわしハンバーグを求め、またフェリーに乗り込みます。

 沈み行く夕陽が富士山のシルエットを浮かび上がらせています。デッキからただぼーっと眺めていたら、なんか知らんけど涙が出てきそうになりました。




鋸山ともお別れ。ありがとう楽しかったヨ。また絶対来年も来るからね〜っ!! 沈みゆく夕陽、涼やかな潮風、シルエットの富士山。東京湾クルージングは誰もが詩人になれるかも!? 「今日の富士山」

 久里浜港に到着後、7〜8分走って、佐原ICからヨコヨコに入ります。車は少なく、快適に飛ばしていたのですが、なんとロービームが切れているのに気がつきました。なんか暗いなぁって思ってたんですよね。しょうがない。ハイビームで走るしかありません。対向車には申し訳ないことをしました。

 10時前、無事高円寺のアパートに帰宅。最後の夏の思い出作り、今回もまた大変楽しいツーリングができました。


ルリカミド
ルリカミドリ

九州、福岡出身のバイク大好き娘。

ヒマさえあれば相棒のシビちゃん(HONDA CB400SF)とともに旅をしている。

別のペンネームを使い、法律や料理にゴルフ、はては高校受験まで原作付きのハウツー漫画を中心に描いてきたマンガ家であるが、最近では開店休業中との噂も(泣く)……


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