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◆高級玉露の「八女(やめ)茶」で有名な、九州、福岡は「八女市」というところがワタシの田舎です。ちなみに「ホリエモン」氏の出身地でもあります。
今回久しぶりにバイクで帰省しております。ワタシの場合、東京〜大阪間はだいたい14〜15時間くらいで走るんです(一部高速使用、休憩時間込み)。なので、深夜に東京を出発すれば、夜はフェリーの中で眠れるし、1泊2日で実家に帰れるんですよね。でも今回、いろいろとミスが重なってしまい、なんと3泊4日もかかってしまいました! ひぇ〜予定がムチャクチャですぅ〜。
お休みは一週間しかないので、実家には1日しかいられません。年老いた両親には申し訳ないのですが、家のこことなんてなんにもできず、ただお墓参りしただけでもう帰路につかなくてはいけなくなってしまいました。
朝、荷物をパッキングして、「じゃっ、行ってくるけんね」と手を振っただけで、実家をスタートします。両親共にかなりの高齢です。もしかしたら今回が最後の会話になる可能性もあるというのは十分わかっているのですが、昔から無口な子供だったもので、「元気でね」とか「体には十分注意してね」とか「長生きしてね」とか言えないのです。ごめんね、お父さん、お母さん。
北部九州は一昨年の大雨でかなりの被害が出ております。実家は無事だったのですが、近くを流れている「星野川」が氾濫して、ワタシの町でも何人かの方が亡くなってしまったそうです。
120年以上前に架けられた美しい石橋が無残な姿になっているのを見ながら走ります。あちこちの風景が変わってしまっていて本当に残念です。
八女市中心部をブラブラして写真を撮ります。中心部とはいってもやはり人口の減少は激しく、シャッター通りと成り果てています。さみしい限りです。
その後、九州の大動脈、国道3号線に入り北上。西鉄二日市駅前を左に入り、細い道を通ると、ワタシの母校である「私立筑陽学園高等学校」があります。ワタシはデザイン科卒なんですが、普通科の後輩にジャイアンツの長野選手がいます。変わらない校舎を横目で眺めつつ、太宰府さんを目指します。
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霧に包まれたお茶畑。この深い霧がおいしい「八女茶」を育てあげるのだそうですよ。
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120年以上昔に架けられた石橋も、一昨年の大雨でご覧の通りに……さみしいし、もったいない限りです。
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昔走っていた国鉄「矢部線」のトンネルは現在倉庫として使われています。オレンジ色の「キハ」が懐かしいよ。
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九州最大級といわれる「岩戸山古墳」。筑紫の国造、磐井(つくしのくにのみやつこ、いわい)の墓だといわれています。大和朝廷と戦って敗れたのだよ。
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石で作られた埴輪、「石人石馬」(せきじんせきば)のレプリカ。八女地方だけの独特の文化らしいぞ。
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「八女古墳群」と呼ばれるほど、たくさんの古墳がある八女なのです。発掘された資料は、すばらしいものばっかりだ。
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旧国鉄「福島駅」があった場所には産業会館があります。入場無料で、八女の文化を知ることができるよ。
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八女は昔から仏壇製造が盛んなのです。みんなも死んだらぜひ八女の仏壇に入ってチョ!!
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仏壇の他にも、手漉き和紙や竹細工も有名です。びっくりするほど細かい竹の編み方は必見だぞ!!
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優香ちゃん主演のホラー映画(タイトル忘れた)でも使われた、八女、福島の風景。なんかいいでショ!?
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地元の「堀川バス」。この色使いがカワいくて好きなのヨ。でも、乗る人少なくなって経営も大変らしいんだよネ。
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母校「私立筑陽学園高等学校」。デザイン科のレベルはかなり高くて、有名なデザイナーや写真家、イラストレーターとかたくさん輩出しているのだ。
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太宰府天満宮は、実はワタシにとって最大最高のパワースポットなんです。常に、何ともいえないようなやさしい温かい「気」が流れているようなカンジがして、本当に力がいただけるんですよね。昔から大好きな場所なんです。
で、久しぶりに行ってみたのですが、なんとまぁ韓国人、中国人だらけ! ホントにうじゃうじゃいるんですよ。以前はまったく見かけることもなかったのにねぇ。かの国に関しては言いたいことゴマンとあるのですが、まぁここでは書きますまい。
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大好きなパワースポット「太宰府天満宮」。菅原道真公のお墓の上に建てられているらしぞ。
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天満宮から数キロ離れたところにJR二日市駅がありまして、その裏手に古来より沸いている二日市温泉があります。久しぶりなのでちょっと寄っていくことにしましょう。入浴料は300円。冷えた体がようやくホッとしました。
時計を見たら14:00過ぎ。北九州、新門司港のフェリーが17:30なんです。ヤバイ! ちょっと急がなきゃ!! 本当は二日市から飯塚経由で北九州に向かうつもりでしたが、急遽、九州自動車道に乗り込みます。
太宰府ICから新門司ICまで快適な走りでした。降りた後、途中のスーパーで地元でしか売っていない食べ物を自分用のお土産として買い求め、フェリーに乗り込んだのでありました。(本日の走行距離-172.5km)
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太宰府にある「観世音寺」。746年、聖武天皇の時代に完成したのだ。国宝や重要文化財がたくさんあるぞ。
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観世音寺の梵鐘は、日本最古の物といわれています。NHKの「ゆく年くる年」で鳴らされているの見かけるよね。
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博多の奥座敷「二日市温泉」。高校の時、スポーツ部の連中が部活の帰りに入ってたよなー。ワタシは帰宅部だったけどサ。
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北九州新門司港から阪九フェリーに乗り込みます。片道12時間の船旅はホントに楽しいんだよな。
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一番安い2等でも、こんなキレイだよ。女性専用室もあるしほとんど揺れないし、お風呂もあるしサイコーだよ。
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朝6:00、大阪は泉大津に着岸です。明日は仕事だから東京までイッキ走りだ!! さあ気合い入れていくバーイ!!
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◆大好きな阪九フェリーに揺られ快眠、楽しい船旅でした。朝6:00、大阪は泉大津港に着岸。橋を渡ってすぐのランプから高速の「大阪臨海線」に乗り、「堺泉北道路」から「阪和道」へ。そして「松原ジャンクション」から「西名阪自動車道」、「名阪国道」へと乗り継ぎます。
亀山で名阪国道を降りて、国道1号線に入りチンタラ走ります。四日市から国道23号線、そしてみえ川越から「伊勢湾岸自動車道」に乗り、豊明で降りたらまた国道1号線へ……来た時とまったくおんなじコースですね。
そのまま岡崎まで来たのですが、まだお昼だし、このまま帰るのもなんか芸がないし、ちょっくら豊川のお稲荷さんに寄っていくことにしました。
実はワタシ、昔、原作付きのパチンコ漫画を描いていたことがあるんですが、その時の担当、Kさんが急死されたんですよね。本当にお世話になった方なんです。でも、なんか急に体調を壊されて、医者であるお兄さんの診察を受けるために実家のある豊川に帰られたのですが、その晩あっさりと亡くなってしまったそうなんです。当時まだ56歳という早すぎる死でした。
もうあれからずいぶんと年月が過ぎてしまいました。でもご実家の住所もお墓の場所も知らないんです。だからとりあえず豊川稲荷に参拝してKさんのご冥福をお祈りしようと思ったんです。
ここに来るのはKさんの告別式の時、帰りに寄って以来です。でっかい建物の下、Kさんを想いながら手を合わせます。その後、名物のおいなりさんとお蕎麦をいただき、豊川ICから東名高速に乗っちゃいます。
途中、美しい「浜名湖SA」と「日本平PA」で休憩とったりして、沼津ICを降りたのが19:00。そのまま東京まで乗ってもいいんだけど、最近視力が落ちて夜の運転は少し怖いのと、お金もケチりたいしね。
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豊川のお稲荷様(豊川閣妙厳寺)。室町時代の前期に開創されたそうだ。とにかくデッカイよね。
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参道にあるお店で、名物のおいなりさんとお蕎麦をいただきます。朝から何も食べていなかったんだよねェ〜。
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浜名湖SAは広くてキレイなところです。東京まであと約240km。ちょっと仮眠取って、しっかり走らなきゃね!!
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いつもの走りなれた、にーよんろく(国道246号線)をチンタラ走り、途中でご飯食べたりして、0:00近くなってようやく無事、高円寺のアパートにたどり着いたのでゴザイマス。
本日の走行距離はなんと「502.6km」!! 過去最高の距離を走破していました。7日間トータルでは「1491.2km」。このところバイクに乗ることが少なくなっていたので、久しぶりに堪能した感じですね。
実家ではほとんどゆっくりできず、ただただ、行き帰りずっとバイクに乗っていただけの旅でした。でもなんかそれなりにいろんなことあったし、楽しめたのではないかな!?
日陰には、先日来の大雪がまだ溶けきれなくて、灰色の状態で残っています。実はバイクもここのところ何日も乗っていないんです。でも温かくなったらどっか行きたいなって、本棚に並んだ旅行雑誌を眺めながら紅茶をすすりつつ想いにふけっている今日のワタシなのであります。
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