MBHCC C-2
添乗員ヨッティのバイクツアー裏レポート アフリカ大陸に一番近いヨーロッパの島



次々にうまいメシが出てくる魔法のツアー!?

 道祖神のヨーロッパツーリングといえばBMWヨーロッパ、スペインやイギリスが定番ですが、近年は新コースもどんどん開拓しています。そのうちの1つがイタリアの南の端、シチリア島ツーリング。ここは目と鼻の先がアフリカ大陸。そこはヨーロッパでありながら、通常のヨーロッパとはちょっと違う世界なのでした。

 
 イタリアのシチリア島。ここはイタリアだが、ここにはもうアフリカの風が吹く。春から夏にかけては「シロッコ」と呼ばれる風が吹き、日本の黄砂のようにチュニジアの砂漠から砂が飛んでくる。気候だけではない。ここがヨーロッパとちょっと違うと感じるのは、実際にこの島をバイクで走ればよくわかる。「ヨーロッパは日本よりマナーが良い」とは、あくまで欧州本土の話。ここでは「割り込んだ者勝ち」の世界なのだ。パレルモでバイクを受け取り町に出たとたん、南アジアやアフリカと同じような混沌とした世界に引き込まれる。グループの隊列を組んで出発したものの、割り込みに割り込みが入り、10分後には全員バラバラに。車線などあって無いようなもの。2車線道路のはずが、ギチギチに車が割り込んで4列くらいになって渋滞が延々と続く。先頭を行く先導のサポートカーは、渋滞で止まっている間に見知らぬオッサンからフロントガラスに石鹸水をかけられ、押し売り洗車サービスが勝手に始まる……。こんな風景、もはやヨーロッパではない!すでに午後となっていたが、いつまでたっても出発地点のパレルモを脱出できない。思い通りに物事が進まない、ということを肝に銘じておかないと、大変なことになるのだ。

 さて、そんなシチリア・ツーリングも今年は2年目を迎える。町を脱出するコツも覚え、淡々と町を抜けて島の内陸へ向かう。パレルモの市街地さえ抜けてしまえば、ダイナミックな自然の風景がとても美しい。だが、なんといっても、今回のツアーで1番の思い出はメシが旨かったことだ。毎日毎日、何を食べてもハズレはなかった。イタリアでは「レストラン」は高級になってしまうので、「トラットリア」とか「BAR」の扉をくぐる。注文は「地元のお勧めをテキトーに」と言っておけば間違いない。自動的に次々と美味しい料理が魔法のように出てくる。何が出てくるかわからないドキドキ感もたまらん。前菜にはクスクスが地中海料理風にアレンジされて出てくる。こんなところにも、「ヨーロッパとアフリカの間」を感じる。この混沌とした風景の中、いいかげんそうな奴らばかりに見える中で、なぜこんなに舌を打つ料理が無限に出てくるのか不思議だった。

 そんな町の中のBARに、地元のライダーが女の子をタンデムシートに乗せてやってくる。たいがい、ヘルメットを被っていない。ちょっと年配の方なら、代わりにハンチング帽などを頭にのせている。ここでは、革のライディングスーツなんて、誰も着ていない。ジャケットにネクタイ、ピカピカに磨かれた革靴で、モト・グッツィやドゥカティに乗ってBARにやってくる。それがカッコ良かった。「ヨーロッパのライダーは夏でも革の上下を装着」というのはドイツあたりの話。ここでは、日常の風景が映画のように洒落ていた。

 ヨーロッパツーリングにも色々ある。雄大なアルプスのワインディングも素晴らしいが、アフリカとヨーロッパの間にある、小さな島をのんびり眺めてみるのも、なかなか味があって面白いのだ。


パレルモに着いた瞬間、この地形に心が躍る
パレルモに着いた瞬間、この地形に心が躍る。

何はともあれボンゴレから

海鮮リゾットでございます
何はともあれボンゴレから。 海鮮リゾットでございます。

ペスカトーレ ムール貝のトマトパスタです

おまかせの前菜はこんな感じ……
ペスカトーレ。ムール貝のトマトパスタです。 おまかせの前菜はこんな感じ……。

5-日本ではお馴染みのアラビアータ

スまには高級レストランも体験。これ、パスタらしいです……
ボリューム満点、ペンネ・ボロネーゼ。 たまには高級レストランも体験。これ、パスタらしいです……

シメはカルボナーラで……

パレルモのウエイトレスさんは銀河鉄道999のクレアさんでした
シメはカルボナーラで…… パレルモのウエイトレスさんは銀河鉄道999のクレアさんでした。

アグリジェントにはローマ遺跡がたくさん残ってます

島の内陸はダイナミックな風景が展開される
アグリジェントにはローマ遺跡がたくさん残ってます。 島の内陸はダイナミックな風景が展開される。

映画「ニューシネマパラダイス」のロケ地の町にて……

煮込み料理もあります。ノンアルコール・ビールとともに
映画「ニューシネマパラダイス」のロケ地の町にて…… さりげなく隣にやってきたモト・グッツィ。

*** 今が旬のおすすめバイクツアー ***


ニュージーランド 
ミルフォードサウンドとマウントクック 南島周遊9日間

今が旬のおすすめバイクツア
豊かな自然の中に延びる、ゆるやかなワインディング。牧歌的な風景の中、数々の景勝地を訪れる、のんびりゆったりツーリング。ミルフォードサウンドやニュージーランド最高峰のマウントクック、ミルキーブルーに輝くテカポ湖など豊かな自然の中を走り抜けます。日本と同じ左側通行ですので、海外ツーリングが初めての方にもお勧めです。
ツアーの詳細はこちらから。
お問い合わせは道祖神、バイクツアーデスクへお気軽にどうぞ。
E-mail: bike@dososhin.com
TEL:03-5444-8190
* * * * *


2014バイクツアーパンフレット


2014年度新パンフレット
海外ツーリングの道祖神、2014年度のパンフレットをご用意しております。
全カラー32ページ、26カ国、25コースのボリュームです。
BMWヨーロッパ、USA大西部ルート66などの定番コースから、新企画としてシルクロード・イラン編、マダガスカル、バハ・カリフォルニアなどのコースも新登場。さらに、2014年スペシャル企画として「南米5カ国縦断トランス・アマゾン・エクスペディション30日間」も設定しました。
ご希望の方はぜひ道祖神までご請求下さい!
E-mail: bike@dososhin.com
TEL:03-5444-8190

アフリカ、海外バイクツアーといえば
●東京本社
TEL 03-3455-6111
0120-184-922 (フリーダイヤル)

●バイクツアー専用ダイヤル
TEL 03-5444-8190
特にアフリカと海外バイクツアーに滅法強い、愛と誠意の旅行代理店。一般はもちろん、テレビロケや政府関係など業務方面の信頼もあつい。
高い人気と実績を誇るバイクツアーは、アメリカ大陸横断、アメリカ西部周遊、ヨーロッパ5カ国周遊などの定番コースを始めとして、ロシア、オーストラリア、中央アジア、アルゼンチン、アフリカ、タイ、台湾などオン、オフ共に多彩に設定されてる。一生に一度は行きたい海外ツーリングだが、一度行くと二度三度とリピート率はかなり高くなる道祖神バイクツアー副作用にも要注意!?
詳細はバイクツアー専用ホームページhttp://www.biketour.jp/tour/で。

[第21回][第22回][第23回]
[ゆきゆきて道祖神バックナンバー目次へ]
[バックナンバー目次へ]