|
|
<「4日目」>
ザァーザァと、テントに当たる雨音で目が覚めました。ここは北海道の天塩町にある、鏡沼海浜公園キャンプ場。昨日の朝フェリーで小樽に上陸し、ここまで走ってきたのです。サァ、張り切って北海道を走るぞぉ!! なんて、意気込んでいたのですが、今日はいきなりの雨。朝から気分がブルーになってしまいました。
飯ごうでご飯を炊き食事。びちょびちょのテントをバックに詰め込み、カバーを掛けたら、どしゃ降りの雨の中、8時過ぎにスタートです。
キャンプ場のすぐ前を走る県道106号線に入ります。ここは全国のライダー憧れの、電柱もガードレールもない原野の中を走るルートなのです。
ただただまっすぐに進む道……30本近く並んだ風力発電のプロペラ、北緯45度のモニュメント、パーキングシェルター等があったりはするのですが、ただただ、道がまっすぐ伸びているだけなんです。激しく打ち付ける雨の中、まるで滝行を行なう修験者のように進んでいくのでありました。
|
|
|
|
どしゃ降りの中、県道106号線、通称オロロンラインを走ります。途中に28基もの風力発電用のプロペラが並んでいました。
|
|
道幅を教える矢印以外、何もない真っ直ぐな道。雨も止み、少し明るくなってきました。
|
|
|
|
北緯45度のモニュメントが、ポツンとありました。晴れていれば、バックに利尻島が見えるそうです。
|
|
ご覧のとおり、何もありません。車もバイクもほとんど通らないし、ただただアクセルを回すのみなのです。
|
<「5日目」>
温かいお風呂とお布団で体力も回復。おまけに携帯とカメラの充電もバッチリできたし、天気も快晴。すばらしいスタートが切れました。
今日もまた海岸線の国道238号線をチンタラ走ります。途中の川で、生まれて初めて、遡上するサケの姿を見ることができ、カンドーしちゃいました。
|
それにしても、「もうシーズン過ぎている(9月末)し、ライダーは少ないだろうなぁ〜」なんて思っていたのですが、さにあらず。いろんなナンバープレートを付けたバイクが走っていましたよ。北海道ではすれ違うライダーには手を上げて挨拶するのがお約束(!?)なのですが、本当にたくさんの方がピースしてくださいました。
それに、自転車で旅をしている人もかなりいました。でっかい荷物を積んだ、でっかいおケツの人も見かけ、追い越したのですが、一人旅をしている金髪の白人女性でした。日本に対するデタラメな悪口を世界中に言いふらしているムカつく国が2つありますが、実際にこうして旅をしてもらって、ワタシたちの国がどんなにすばらしいか解っていただきたいと思います。
|
|
|
|
真冬になると、この海が凍るだなんて信じられないよね。その頃にまた来てみたいなあ〜。
|
|
|
|
湧別川。遡上するサケがピョンピョン跳びはねていました。
|
[後編へ続く]
ルリカミドリ
九州、福岡出身のバイク大好き娘。
ヒマさえあれば相棒のシビちゃん(HONDA CB400SF)とともに旅をしている。
別のペンネームを使い、法律や料理にゴルフ、はては高校受験まで原作付きのハウツー漫画を中心に描いてきたマンガ家であるが、最近では開店休業中との噂も(泣く)……
[
第37回へ][第38回][
第39回]
[バイク好いとっちゃん
バックナンバー目次へ]
[
バックナンバー目次へ]