第8湯
淡路島の温泉
今年に入って暖かくなったかなと思いきや雪が降ったりと、何だか不安定な天候が続いている。
例年ならそんなに忙しくない時期なのだが、昨年から引っ張っているアームズマガジン関連のある案件が決着せず、正月以来、ツーリングに行けていない。
まあ天候も味方している(?)ということで、今回は昨年の3月21日に行った淡路島ツーリングの際に入湯した温泉を紹介しよう。
3月19〜20日の2日間をかけて、アームズマガジン関連のミッションで大阪に行くことが決まった。移動手段をどうするか迷ったが、将来予定している四国一周ツーリングのシミュレーションを兼ねて、バイクで行くことにした。ならばついでに、連休を利用して行ったことのない淡路島に行ってみることにした。
ミッションの予定は19日と20日の2日間だったので、18日の朝6時に出発して15時前に大阪到着。土曜日の夕方までにアームズマガジン関連のミッションは終了。同行していたスタッフは東京に帰還し、いよいよ自由行動できる身となった。
この日は連日の疲れと明日のツーリングに備えて早く寝た。天気がやや荒れ気味だったが、ここまで来て東京に帰還する訳にはいかないので、予定を決行することにした。
翌日、雨は降っていないが曇り空。朝7時に出発して阪神高速で淡路島を目指した。途中、軽自動車が横転した事故の影響で激しい渋滞に遭ったが、今回の目玉のひとつである明石海峡大橋へ。
折からのすさまじい強風と、何も防ぐものがない状態でバイクが流されそうになる(なった?)ものの、何とかクリアして淡路島に上陸。時計周りでグルッと淡路島を一周することにした。
高速を降りて真っ先に気になったのが視界の悪さ。まるで霧がかかったかのようだ。
何でだろうとふとバイクやジャケットを見ると砂だらけ。どうやら黄砂のようだ。島全体が黄砂で覆われていた。東京ではこんなに黄砂が舞うことがないので、びっくりした。
淡路島は本州と四国に挟まれた瀬戸内海に位置する島だが、調べてみると意外と温泉が多い。
なかなか来れるところではないので、時間の許す限り入湯することにした。
高速を下りて国道28号線を走り、まず到着したのが淡路島を代表する温泉地である洲本市の「洲本温泉」だ。
本来なら共同浴場や日帰り温泉などに入りたいところだが、洲本温泉にはそうした施設はない。仕方なく街中にある「潮騒の湯・足湯」に浸かった。
ブーツを脱ぎ、パンツの裾をめくってお湯に浸かる。入湯料は無料。
足湯とはいえ座る場所が多く、ゆったりできる。ちょっとぬるめだったが、次第にじんわり温まってきた。
途中、地元のおじさんが入ってきて話をしていたら、すっかり温まっていた。
足湯で温まったところで次の目的地を目指す。
洲本市から国道28号線を離れて、県道76号線を通って和歌山県寄りの海岸沿いを進む。
相変わらず黄砂で視界が悪い。瀬戸内海を望むいいロケーションなのにちょっと残念だ。
淡路島の南部にある南あわじ市にさしかかったところで、2湯目の「南あわじリフレッシュ交流ハウス“ゆーぷる”」に到着した。
南あわじ市にある「南あわじリフレッシュ交流ハウス“ゆーぷる”」は筒井・潮崎温泉を使用した日帰り温泉だ。
湯船によって異なる源泉を使用しており、ちょっと贅沢な温泉だ。
入湯料は600円。館内は洋風と和風の湯船があり、毎日入れ替えになるという。今回は洋風だった。
洋風というより健康ランドのような作りとなっている。
洲本温泉で足湯に浸かったとはいえ、身体は冷え切っていた。
無色透明のお湯に満たされている湯船に浸かるとシビれるように身体が温まってくる。
まさに「この瞬間が最高だ!」。完全に身体がリフレッシュした。
午後12時を過ぎて、霧が晴れるように黄砂が見えなくなり、すっかり晴れ渡った。
ちょっと肌寒かったものの、春直前の穏やかな陽気に包まれながら3湯目を目指した。
国道28号線を洲本方面に15分くらい行ったところにある三原温泉「さんゆ〜館」に到着。
三原温泉「さんゆ〜館」はユニークな形状をした建物が目印の日帰り温泉だ。
入湯料は600円。ここも2湯目と同じく洋風と和風の湯船が男女日替わりとなっており、訪れた日は洋風だった。
お湯は洲本温泉、筒井・潮崎温泉と同様の無色透明だ。
三原温泉に入ったところで午後1時を回っていた。
比較的大きな淡路島とはいえ、ここまで3湯と快調に進んでいる。
国道28号線を福良方面に戻り、県道25号線を走って四国側の海岸線を走る。
快晴の天気のもと、左手には徳島県が見える。交通量も少なく、実に景色がいい。海岸沿いにある休憩スペースでしばし日光浴をした。
県道25号線を1時間ほど走ったところで4湯目のうずしお温泉「スポーツクラブ&クアハウスゆとりっく」に到着。
ここはその名称のとおりプールやスポーツジムも備えた日帰り温泉だ。入湯料はここも600円。
ヌルスベ感のある独特な肌触りのお湯に浸かって思ったのだが、洲本温泉を除いてここまで入った温泉は、どこも湯船が健康ランド(温浴施設)のようになっている。露天風呂も少なく、温泉旅館のような大浴場がなかった。
どうも淡路島の温泉の特徴らしい。大きな湯船でゆっくりしたい方には物足りないかもしれない。
4湯目を入って時間は午後3時になろうかとしていた。
今回、実はキャンプ道具を持って行ったのだが、予定していたキャンプ地がキャンプ禁止になっていて、さらに別のキャンプ場はイベントがある関係で断られてしまった。
望みが絶たれてしまったので、5湯目を入ったら東京に帰還することにした。
5湯目はうずしお温泉から県道31号線を淡路市方面に約20分ほど走ったところにある五色温泉「ゆ〜ゆ〜ファイブ」だ。
ウェルネスパーク五色内にある「ゆ〜ゆ〜ファイブ」も今まで入った温泉と同様、湯船が洋風と和風に分かれている。
入湯料も600円。島内とはいえ、土地柄なのかここまで施設内の作りが同じなのは珍しい。
ここでも洋風の湯船となったが、これが今日最後の温泉と思って、無色透明のお湯にじっくり浸かった。
外に出ると時間は午後4時になろうかとしていた。
ここからは海岸沿いにある県道31号線をひたすら進み、明石海峡大橋のふもとにある道の駅あわじを目指した。
途中、瀬戸内海に沈む夕陽を見つつ、道の駅に着いたのは午後6時過ぎ。明石焼きを食べて腹ごしらえをして、淡路ICから東京を目指した。
途中大阪に入ったところで渋滞にはまり、さらに寒さと眠気をしのぐためにサービスエリアの食事スペースなどで仮眠を繰り返した結果、東京に着いたのが朝の7時だった。
帰りは久々に苦行&修行のツーリングとなった。
佐渡ヶ島、伊豆大島に続く島巡り第3弾となった淡路島。
四国をグルリと一周するツーリングがいつできるか分からないが、寒い時期の長距離ツーリングは本当に、泣きたいほどツライということ改めて実感した。
サービスエリアやパーキングエリアに足湯(手湯?)があったらとつくづく思ってしまう。
NEXCOさん作ってくれないかな…。
- 毛野ブースカ
- ブースカ的評価
(5段階評価) - ●洲本温泉
- ★★★★★
- 島を代表する温泉なのに足湯しかないのが残念
- ●筒井・潮崎温泉
- ★★★★★
- 和風と洋風で泉質の異なる温泉が用意されている
- ●三原温泉
- ★★★★★
- リゾート気分が味わえる水着着用のバーデゾーンがあり
- ●うずしお温泉
- ★★★★★
- 5湯の中で最もヌルスベ感が体感できるお湯が特徴
- ●五色温泉
- ★★★★★
- 宿泊施設もあるのでゆっくりしたい方にお薦め
- [第7湯奥三河]
- [第8湯淡路島]
- [第9湯佐渡島]
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