コンニチハ。少しお待たせしてスミマセン。毎月更新、ってことだったのに1ヵ月間放置プレイでした。
あ、“真実”は“しんじつ”であって、けっして”まみ”ではありません。
ワタクシ“まゆみ”って女の子は知ってますが、“まみ”って娘とはお近づきになったことがないので、“あん時のまみ”では、ハナシが成り立たないのであしからず。
ミスター・バイクは、1976年の創刊以来、いろいろをお騒がせしてきた。
これまで書いてきた「モヒカン族」もそーだし「三ナイ音頭」も、ちっとばかし世間様をお騒がせした。スミマセン!
ここんとこ「スミマセン!」とか「ヨロシクお願いします」とか、頭を下げることが多いのだ。
実ほど 頭を垂れる 稲穂かな
って、意味がちっとばかし違うけれど、アタマ下げてます……。
で、お騒がせした、ってことで言えば今月の“あん時の真実”は、結構騒がせた企画の真実だ。
“ヤマハRZ250”を作っちゃった事件だ。
それは、1980年8月号のトップ・グラビアを飾ったのだった。
『必殺望遠 瞬間グラビア アノRZみたいなのが1台できちゃった』
つーか、ミスター・バイク編集部が、デビュー直前の“ヤマハRZ250”を“こんな感じじゃねーの?”と作っちゃったのだ。
そいつを、都内のいろんな所に持って行って、隠し撮りしたのだ。
それにしても当時はすごいね、とゆーか時代そのものが大らかだったのかしらん。
『●ここに登場のみなさん、特にメーカーの方々、無断で写真撮ってゴメンナサイ!』
この一文で終わりだもの。
勝手に人の写真撮って、言いたい放題のキャプション付けてんだもの。
今こんなことやったら大変だよ。つーか、できません! やりません!
そー言えば、『街のミスター・バイク』ってゆー人気シリーズがあった。
いろんなテーマで街を走ってるバイク&ライダーの写真を撮って、それをネタに言いたい放題だった。
これも“勝手に写真撮ってゴメンナサイ!”のお詫びで終わりだもの。
で、こんなことがあった。
たしか、『俺たちゃ湘南のミスター・バイク』ってテーマだったと思う。
夏の湘南辺りのライダーを“勝手に”撮って、いつものよーにあーでもないこーでもない、とキャプション付けた。
発売になって少し経った頃だった。編集部に、中年とおぼしき女性から電話がかかってきた。
また怒られんのかなぁ……、と、当然思う自分が悲しい。
か細い声が、受話器の向こうで言うのだった。
「家出をした息子が写っています」
えっ? どの写真ですか?
「○ページの、女の子と二人乗りしている写真です」
これですね?
「あのぉ、この写真はどこで撮られたのでしょうか? 教えて頂くわけにはいきませんか?」
これは湘南を走っている国道134号線沿いの○○の近くだと思います。
「いつ頃でしょうか?」
たしか○月の第2週辺りだったと思います。
「ありがとうございます。探してみようと思いますので……、ほんの少しの手がかりでも助かります」
ワタクシは、母親の愛を感じた。
後日、そのお母さんから、再び電話があった。
「会うことが出来ました。ありがとうございました」