Hi-Compression Column

HERO`S Meeting Report

HERO‘S 大神 龍

年齢不詳
職業フリーライター
見た目と異なり性格は温厚で性質はその名の通りオオカミ気質。群れるのは嫌いだが集うのが大好きなバイク乗り。
時折、かかってこい!と人を挑発するも本当にかかってこられたら非常に困るといった矛盾した一面を持つ。おまけに自分の評価は自分がするものではないなどとえらそうな事を言いながら他人からの評価にまったく興味を示さないひねくれ者。
愛車はエイプ100、エイプ250、エイプ900。


HERO`S Meeting Report
(2010.10.21更新)※写真をクリックすると大きくなります。

深夜の北陸道。交通量は少なく車の流れは東名、名神などに比べてかなりなハイペース。

そこをオレはもう一クラス上のペースで北へ走る。

8月に入りこの夏の異常なまでの暑さはピークを迎えようとしていた。

その暑さを避けるため多少寝不足になろうとも夜のうちに距離を稼ごうと目論んでの選択だ。

目指すは新潟“俺節”。

昨年、エイプで丸二日かけて行ったのがついこの間のように感じられる。まったく1年なんて早いものだ。

今年はホーネットで高速10時間。

狙い通り、ほぼ夜明けと同時くらいにオレは上越ICのゲートを出た。

国道を繋いで会場となる南魚沼市の三国川橋下の公園に着くとテント3つにバイクが3台。人の事は言えないが気の早いやつってのはいるもんだ。

その中の一台は思いっきり見覚えがある。半月ほど前に岐阜の宴会でも一緒だった乾ちゃんである。

昨夜は北海道で知り合ったという山根氏と飲み明かしたそうだ。

とりあえずテントを張り橋の下の日陰で仮眠を取った。

昼近くに起きるとポチポチとバイクがやってきた。

その中で地元のシダちゃんが、今回参加の女の子二人を従えてツーリングしながらこの界隈では知る人ぞ知る名物焼肉屋手前屋へ昼飯を食べに行くと言うので、オレはそれに便乗させてもらう事にした。

シダちゃんを先頭に六日町から魚沼スカイラインへ入り山を越える。

ところがこの魚沼スカイライン、片側一車線もないような細い峠道でタイトなワインディングが延々と続く。

ホーネットではちょいとキツイ。かといってエイプでは下りは面白いだろうが勾配のキツイ上りは加速しないだろう。

それでも頂上付近の展望台からの眺めた魚沼の田園風景は素晴らしく遠くまで来た事を実感させてくれた。

しかし……その後、オレなんかではまるでどこを走っているの分からないような地元スペシャルな道を走り、手前屋に辿り着くと店の前には見覚えのあるバイクが何台か停まっていた。

店内に入るとカウンターでテンドウ氏とマルちゃんが。

席につきしばらくすると聞き覚えのある複数の排気音が近づき、店に入ってきたのは四国組、星野氏、コージ、カジヲ氏、そして愛知のシンちゃん。このあまりにも御馴染み過ぎる面子は毎度、どんなに距離を走ってもその旅の風情をぶち壊してくれる。



  • 手前屋にて。800キロほども走ってきたはずなのに……どこへ行っても出くわす面々。まぁコイツらも同じように思ってるんだろうけど。
  • 手前屋にて。800キロほども走ってきたはずなのに……どこへ行っても出くわす面々。まぁコイツらも同じように思ってるんだろうけど。

    まぁしかし、毎回その倍くらい楽しませてくれるのだから文句も言えまい。

    食事を済ませ会場に戻るとそれこそ全国各地からやって来たバイク乗りが橋の下を埋め尽くそうとしていた。九州からも知った顔が数名来ている。



  • 橋の下に大集結したミスターなバイク乗り達。全員、ビール片手に乾杯!!さぁ宴の始まりだ。
  • 橋の下に大集結したミスターなバイク乗り達。全員、ビール片手に乾杯!!さぁ宴の始まりだ。


    そして日が暮れてからは大宴会のスタート。集まった人数は当日帰った者なども入れると延べで100人を越える。

    それぞれが持ち寄った肉を無造作に焼き、喰らいそして浴びるほどの酒を流し込む。それぞれがメガホンを手に好き勝手に吼える。



  • メガホンを手に吼える主催スドウ君。この後次々に同じ様相で参加者は好き勝手に吼えまくった。
  • メガホンを手に吼える主催スドウ君。この後次々に同じ様相で参加者は好き勝手に吼えまくった。

    まさに俺節。

    その盛り上がりは沈静化することもなく深夜遅くまで続いた。

    翌早朝5時。そんな大盛り上がりの宴会明けにもかかわらず走り支度を始めるバイクが多数。先日の宴会最中に九州バトラー石田氏の提案で翌朝の朝駆けが決定していたのだ。



  • 走りの神様と称する九州バトラー石田氏は翌朝の朝駆けを提案。そして実現。そしてオレはボロボロに。
  • 走りの神様と称する九州バトラー石田氏は翌朝の朝駆けを提案。そして実現。そしてオレはボロボロに。

    地元の走り屋集団魚沼二輪愛好会を先頭に黒い集団は会場を出発した。オレも一足遅れて最後尾を追従する。

    地元の主要国道をとんでもないペースで走りぬけていくバイクの群れ。ワインディングの続く峠に入ってもそのペースは衰えない。



  • とことん遅れての中継地点到着。何気に屈辱です。でも歯が立ちません。まだまだ修行が足りんな。
  • とことん遅れての中継地点到着。何気に屈辱です。でも歯が立ちません。まだまだ修行が足りんな。

    2時間ほどしか寝れていないオレの三半規管はボロボロでとてもついていく事ができない。

    いや、まともな状態であってもこのペースに付き合うのは無理だ。延々と続くコーナーと路面のギャップでだんだんと気持ち悪くなってきた。

    新潟魚二軍団恐るべし。結果、オレはこの朝駆けが祟って帰りの道中は最低最悪のコンディションとなった。



  • がんじーは昨年同様、このまま隠岐ノ島直行。銛二本を荷台に括りつけやる気満々で隠岐へ向かったのだが……。
  • がんじーは昨年同様、このまま隠岐ノ島直行。銛二本を荷台に括りつけやる気満々で隠岐へ向かったのだが……。


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