Hi-Compression Column

フツーのおとうさんのバイク生活・シーズン2


タカヤスチハル
タカヤスチハル
「もう30年以上バイクに乗ってます」と威張れるくらいず~っと乗り続けているのにちっともうまくならないへたれライダー。ふつーのお父さんは逆境にも負けず、ささやかなバイク生活を営んでいます、が……

悲劇というものは何故か続けて起きるらしい。Mr.Bike誌が7月号で休刊した事と前後して僕もまた異動の辞令を受けた。

「休刊とオマエの異動ごときを一緒にするな!」と言われれば「まあ確かにその通り」ではある。

だけど当時の僕としてはMr.Bikeの休刊に次ぐくらいのびっくりで、いやなかなか大変だったのである。

とゆーことでまだ梅雨入り前の6月某日、僕はここ名古屋の地に単身乗り込んできた。

そしてまさに盛夏の今、荷物も片付きやっと少し落ち着いてきて、またぞろこのような駄文を書き始めた訳です。




さて名古屋である。別にみんな「みゃーみゃー」言ってる訳でもなく、食パンにまで味噌つけて食べている訳でもない、ごくフツーに都会である。

しばらくこの街でヒトと出会い、この街で過ごしていく、などと考えるとなかなか感慨深いモノもあり、なんだかこの街の人達がとてもイトオシクなり、ほおずりの一つもしてみたい衝動に駆られる。

ところがこちらが愛していても相手は必ずしもそうではない、とゆーのが世の常でもある。

仕事上のご挨拶でお客先を訪問しても「おめえちゃらちゃらと2・3年の腰掛のつもりで来た訳じゃねえだがや?」というようなオーラを感じてしまうのは気のせいだろうか?

もちろんこれは僕の気のせいであろう。またはせっかくこっちに来たのだからこちらの文化に深く触れた方が実り多いよ、というありがたいメッセージである。

とゆーことで僕のバイク生活に関しても、きっちりとこちらに腰を据えて、名古屋流に過ごしていくのが正解!と新たな気持ちで開始する所存であります。

新たな気持ちって言っても現実にはどっちを本拠地にするのか?とかナカナカ悩ましい判断が必要そうである。

簡単に言っちゃうとバイクや工具はどっちに置くのか?とかね。

そりゃあ新しい住処(すみか)に置くんだろうよ?と僕も最初はそう思っていたのだけど現実には30年もの長いへタレバイク生活による無駄多い工具やケミカル用品の山は容易には単身赴任先には保管出来そうもないのである。




じゃあ今迄の家(家族先って言うのね)に置いとく?とやっぱり不便だし、それより何よりこっち(赴任先って言うのね)でイジりたい。

実は密かに「よし、どちらにも置こう!」などと野望を持って、名古屋の某A工具辺りをうろうろしているのですけどね。

ちなみにオクサマは、僕が赴任して行ったはずなのにバイク関連荷物がちっとも減らないことに相当憤りを感じており、戻る度に「これいつ持ってくの?」と質問を投げかける。

「ん~まあそのうちにねー」と答えながらもホントは「このまま置いときます!」が回答である。まだ言ってないけど。

とまあこんな状況だったものでWeb Mr.Bikeのスタートには大分遅れましたが、ワタクシも再度仲間に混ぜて頂けることになりました。

これからまたどぞヨロシクお願いします。




さてWebである。今迄の紙媒体とは違い、画像なんかはとっても簡単に掲載出来るのであろうし、そもそもきれいな画像で目を留めてもらわないと誰も文章だけのページなんか見向きもしないであろう。

今後デジカメは必需品である。

とは言え、まだ家からカメラ持って来てないので今回ばかりは写真無しでご勘弁下さい。へへへ、次回も写真あるか自信はないけど。

ところでこの大都会名古屋にやってきて、バイクに関する最初の行動は前述の工具の買出しとETCの取付けであった。

いやあ「ETC?何を今更!」とみんな思うでしょ。僕も思います。

そもそも僕の30年モノの古いCBクンで高速を走ることはちっとも楽しくないので、「けっETC?ただなら付けてもいいけどねえ」などと何となくタイミング逃したまま手に入れる機会を無くして今日まで来てしまっていたのである。

しかしこれからは週末、家族の元へ帰るのである。

自腹となればそうそう「のぞみ」で帰る訳にも行くまい、と言うセコイ思いと、「名古屋―千葉」なら行ける、という無謀な思いが背中を押してくれた。

で、付けてみると予想した通りだが「ヒジョーに便利」なのである。

「これで1000円ならやっぱり行動半径広がるよね」なのである。

早速帰りました、千葉まで。

行きはツーリングも兼ねて名古屋から白川郷を越えて上高地・松本と、関東からの日帰りではなかなか難しい夢のようなコースを楽しく走り抜けることが出来た。

計600kmちょいだからちょっと長いけど、朝7時から夜11時まで大満足のツーリングだった(全然写真ありません)。

問題はひたすら最短狙いの高速道路帰りなのだが、結局面白くも何とも無い計400km、時間にして5時間半、厳しい修行のような時間でした。

やっぱり「千葉―名古屋」バイク帰省は体調勝負ですかねえ。



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