Hi-Compression Column

フツーのおとうさんのバイク生活・シーズン2


タカヤスチハル
タカヤスチハル
「もう30年以上バイクに乗ってます」と威張れるくらいず~っと乗り続けているのにちっともうまくならないへたれライダー。ふつーのお父さんは逆境にも負けず、ささやかなバイク生活を営んでいます、が……

(2011.2.7更新)

「県道大好き」


ところで「バイク生活」などというタイトルを付けていながら僕のやっていることと言ったら、なるべく人気(ひとけ)のないくねくね道を走っているだけである。

目的地くらいは一応決めるけど別にそこには着かなくても差し支え無いし、そもそも着いて何しよーという目的が無いのだから別にそれでいいのです。

それでもたまには諏訪神社にお参りしよーとか浅間温泉でゆったりしよーとか到着してからの目的があるコトもあるのだけれど、大概はまあ目的があっても無くてもどっちでもいいや、みたいな感じでツーリングに出掛けます。

じゃあ人気(ひとけ)のないくねくね道って何が楽しいの? っていうと、やっぱし交通量が少なくて、あんまり他人(他車?)に気遣うこともなく、自分の好きなペースで速くも遅くも気持ち良く走れること、これに尽きるのではないでしょうか。

結局ねぇ、バイク趣味にしてもクルマ趣味にしても「気持ち良く走る」コトに尽きるんでしょうねえ。

モチロン人によって高速道路を素っ飛ばすのが楽しい、とかエンジンの鼓動を聞きながらゆっくりと流すのが好き、とかそれぞれ「気持ち良さ」には違いがあるのだろうけど、僕の場合は「あんまり限界の高くないバイクで人気のないくねくね道を自分なりに上手に走らせるのが楽しい」のである。

一人で走るのも楽しいし、気の合った仲間と一緒に走るのも更に楽しい。ちょっとだけ「勝負勝負!」の気持ちも出てきたりしてね。

仲間と一緒に走っている時やツーリング中に他のバイクと遭遇した時に「勝負勝負」の気持ちになってしまうのはやはりバイク好きの性(さが)なのでしょうかねえ。

と言っても「コーナーで大外から強引にブチ抜く」なんてコトをする訳ではもちろんなく、可能な限り上手いヤツに着いて行く、くらいのモンですけど。

ちなみに、`80年代からのバイク乗りである僕にとっては(原付から数えると`70年代後半からでもある!)当然、バイク=(イコール)スペック命・速さ命だった訳で(当時は誰もがそうだった)、乗ったバイクもRZ250だのCBR400FだのGPZ400Rだのと当時の高性能に拘っておりました。

その後オフ車にココロを移し、`90年代前半に再びオン車を買おうと、以前から欲しかったNS400R(バリ伝でグンが大学入学時に乗ってた)を購入して、かなり明確に自覚したのが、「ああオレ、速いバイクは乗りこなせない」という衝撃の事実でした。



まあ実はそれまでのRZやCBRの時も乗りこなしてなどいなかったのだろうけど、その時は自覚が足りなかったのね、多分。

で、NS400Rの時はハッキリと自覚しましたよ、自分のヘタレ具合を。だってバイクが速くて付いていけなかったもの。

2年位頑張って乗ったけど結局断念、手放してしまいました。

その後SRX-6を入手してシミジミと「ああ、自分に合ったバイクが一番楽しいなあ」と感じ入ったのであります。

僕の場合、非力なバイクをそれなりに一生懸命走らすのが好きなのね。

それ以来トラウマって訳でもないんだろうけど、新車見てもレーサーレプリカやスーパースポーツよりも、SRとかW800とかV7カフェクラッシックとかが欲しくなってしまう。

W800はかなり良さそうだよね。今度カワサキのショップ行って試乗させてもらおう。

現代のスーパースポーツは、速いだけでなくゆっくり走っても楽しいし、ポジションも充分ツーリングに可能なほど快適だとは聞くのだけれど、やっぱし僕ら一般人からすると、「ちょっと行き過ぎちゃったよねー」と思えてしまう。

何でだろう?

例えばRC30とかゴガン(Γ500ね)とかだと「苦労してもチャンスがあれば所有したい」って思うのに現行SSに触手が動かないのは何故?

単に僕がオヤジになったって事なのかしらん。

で、自分の好きなバイクで好きなくねくね道を好きなペースで走る。これが僕のバイク生活そのものなのです。

ところで道ってモンは同じようでいて実は千差万別、1本1本がみんな違う特色を持っていて全く慣れることもなければ飽きることもありません。

その1本1本の違う道が、季節によっても天候によってもこれまた大きく変化する訳ですから、だからもう知っている道でも毎回違う顔を見せてくれる訳で、これはもう飽きるはずがない。

とは言っても都会の道ってのはいつも渋滞しているし、自分が気を付けていても危険に晒されるコトも多いし、それならなるべく人口密度の低そうな山間(やまあい)の土地を通る3桁国道や県道を選んで走る方がシアワセだよなあ、というのが僕の県道・くねくね道趣味なのです。

こんな感じでもう30年も走っていて未だに飽きないのだからやっぱし3桁国道や県道は奥が深いのか、それとも自分がバカなのかねえ・・・

最近の変化と言えばタンクバックの中に小さなデジタルカメラを積んで何か面白いモノでもあればマメに停まって写してやろうと思っていることです。

実はこれまでツーリングにカメラを持っていく習慣があまり無かったので、いざカメラを持ち歩いていてもなかなか写すチャンスが無いのですけど、今のところは(何を写せばいいのかピンとこない)。

この駄文を掲載させてもらって、雑誌で3年、WEBになって半年以上経ったのだけど、紙面と比べたらやっぱしWEBは画像が大切なのでしょうしねえ。

せっかくのチャンスなのでちょっとカメラにも興味を持ちたいです、少しづつでも。 

はは、今回も画像ありませんけど。今年こそは・・・   カメラはさて置き、「早く暖かくなあれ」。3月になったら春を探しにツーリングに行こう。

Team Four Seasons(会員1名)活動再開の時である。


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