3日目

しかし、そんなのんびりモードのワタシに大変なことが起こったのです!!

外へ出てきて、売店で飲み物を買い、デジカメの画像をチェックしようとスイッチを入れたら、な、なんと「このカードは利用できません!!」の文字が。

顔面蒼白です。いろいろやってみたのですが、カメラがフリーズしてしまい、自分で電源を切ってしまうんです。

「ぎぇー、ど、どげんしょー!?」

デジカメのデータが消えとるバイ!!

近くのコンビニに入り、マルチコピー機にメモリカードを入れてみたのですが、「画像がありません!!」と出るだけなのです。

ヤバイです。昨日今日とけっこうな数の写真を撮っていたのですが、それがすべて吹き飛んでしまったんですからぁ〜。

タンクバックの中に、振るだけで点灯する懐中電灯を入れていたのですが、たぶんその磁石がなんかの形で影響したのではないかなと思います。

幸いなことに、メモリカードが一杯になっていて、2枚目のヤツに取り替えていたので、昨日の喜多方とおとといの猪苗代はなんとか無事でありました。

こうしちゃいられません。泣いていても仕方ないので、家電量販店を見つけ、新しいメモリカードを購入し、昨日行った「飯盛山」へと再度向かいます。

飯盛山は白虎隊と呼ばれる若いお侍たちが、勘違いから切腹して命を落としたという悲しい歴史の舞台です。

山に登るにはエスカレーターがあるのですが、250円も取られるので、根性出して階段を歩きます(おいおい、お金を使うことが支援になるんだろ!!)。

ここは白虎隊士のお墓があり、線香とお花が活けてあります。少し歩いた一般の方の墓地の中には、切腹したといわれる場所があり、記念碑が建ててありました。

また「さざえ堂」という建造物があるのですが、回廊式の板張りを上がっていき、頂上で折り返すと、一度も上り道と交わることなく出口に到達するという世界的にも珍しい作りとなっているんですよ。

昔の日本のものづくりの凄みを感じさせられて、誇りさえ覚えるものです。

階段を下りてくると「白虎隊記念館」というのがあります。会津若松地方の歴史や白虎隊について詳しくお勉強できること請け合いです。  

失った分の写真のみ撮りまくったあと、ニンニンを飛ばし、また鶴ヶ城に戻ります。外観の写真を撮り、さっき行ったばかりの「御薬園」に舞い戻り写真に収めましょう。

江戸時代に栄えたという「七日町通り」には古い建物が残っていて、それを改築したおしゃれなカフェやブティックなどがあり、けっこう楽しめる場所として有名みたいです。残念ながら時間が無くてただ通っただけでしたが……

近くにある「会津町方伝承館」で4つ目のスタンプをもらいます。冷たい薬草茶をサービスしていただき、伝統工芸品などを見せていただきました。ちなみにワタシ、牛の形をしたかわいい箸置きを購入しましたよ。

さあ、残すところはひとつ。いよいよラスト、15個目のスタンプです。JR会津若松駅の中にある観光案内所に向かいます。

係の女の子に押していただき、スクラッチカードをゲット。しかし、またまた「ハズレ」なのでありました。

ついに全15個のスタンプを集めることができました!!
苦節3日。ついに全15個のスタンプを集めることができました!!

そして念願の「スタンプラリー完走記念ステッカー」も獲得!! うれしかったのですが思っていたよりかなり小さめだったので、ちょっぴり複雑であります。

ついでに、記念にWebに載せたいからと写真をお願いしたら、いっしょにいた女性二人が逃げ出してしまい、この方のみ渋々(?)撮らせてくださったのでした。

その節はどうもありがとうございました。本当にいい記念になりましたよ。

2時過ぎ、写真のチェックをし、会津若松を離れます。なんかバタバタしてて、表面しか回れなかったので少し物足りないのですが、「またいつでも来られるよ」と自分を納得させつつアクセルを回します。

国道49号を猪苗代湖方面へ13kmほど走ると、294号の入口あたりに「強清水(こわしみず)」という有名な湧水があるのを発見しました。ここは前から本で読んで知っていたのですが、偶然見つけられてカンゲキであります。

元祖清水屋というおそば屋さんでそばをいただき、小さいペットボトルにお水も少しいただいていきます。本当に甘くて冷たく、おいしい水に感動です。

猪苗代湖に沿った細い道をしばらく走り、別れを告げた後、初日に通ってきた国道294号を白河方面に戻ります。

白河ICから東北道に入り、一路東京へ。

時間的にかなり遅くなってしまったので、普段では絶対に出さないようなスピードで走っています。でも全く怖くないんですよね。本当に快適な乗り心地なんですよ。途中、生まれて初めて時速115キロを記録しちゃいました。

最初に跨ったときは乗りにくくて、シフトチェンジもしにくく、シートも固くて、、ワタシには合わないなぁと思っていたニンニンなのですが、実際に肌と肌を合わせてみればいいところが見れるようになるっていうか、まるで男女の関係みたいにすっかり長年連れ添った夫婦みたいになっていました。

夜9時半、ようやく東京、高円寺に到着。総走行距離796km。3日間の会津旅行はあっという間に終わってしまいました。

後日、第一回目の原稿とともに品川にあるWEB ミスター・バイク編集部へ向かいます。キーを返してニンニンともこれでお別れです。

やっぱり本当の友達と別れるみたいでさびしいですね。何回も何回も後ろを振り返りながら帰ってきたのでした。

「あなたのそのカッコいい姿、快適な乗り心地。そして何よりも速い足。ワタシ絶対に忘れることないからね。ありがとうニンニン、本当に楽しい旅だったよ」

おみそ
おみやげいっぱい買ったよ。このおミソ、ムチャクチャおいし
かったぞ。
おみやげいっぱい買ったよ。このおミソ、ムチャクチャおいしかったぞ。
飯盛山の階段。250円払うか、根性出して登るか!?
飯盛山の階段。250円払うか、根性出して登るか!?
白虎隊士のお墓。自分の国を想う純粋な心に胸を打たれます
白虎隊士のお墓。自分の国を想う純粋な心に胸を打たれます。
白虎隊士のお墓。16〜17歳の少年の人生って何だったんだろう
16〜17歳の少年の人生って何だったんだろう。
白虎隊士の精神に感動したローマの方から贈られた記念碑
白虎隊士の精神に感動したローマの方から贈られた記念碑。
さざえ堂。1796年に建てられた世界的に見ても不思議なものだ
さざえ堂。1796年に建てられた世界的に見ても不思議な建物だ。
さざえ堂の内部。いったいどうなっているのか? よくわかりません
さざえ堂の内部。いったいどうなっているのか? よくわかりません。
七日町通り。帰ってから情報誌を読んだらいろいろおもしろい所があったみたい……(泣)
七日町通り。帰ってから情報誌を読んだらいろいろおもしろい所があったみたい……(泣)。
会津町方伝承館。目の前の道は一方通行です。ワタシあやうく逆走しそうに…
会津町方伝承館。目の前の道は一方通行です。ワタシあやうく逆走しそうに…。
JR会津若松駅。5つめのスタンプラリーゲットだ
JR会津若松駅。5つめのスタンプゲットだ。
担当のお姉さん。ムリヤリ写真たのんでゴメンネ
担当のお姉さん。ムリヤリ写真たのんでゴメンネ。
これが完走記念のステッカー。サイズは5cm×5cmとちいさいような……
これが完走記念のステッカー。サイズは5cm×5cmとちいさいような……。
強清水。冷たく甘い水だ
強清水。冷たく甘い水だ。
元祖清水屋さんおおそば。会津のそばはサイコーにうまいぞ
元祖清水屋さんのおそば。会津のそばはサイコーにうまいぞ。
猪苗代湖ともここでお別れデッカイよね。どう見たって海みたいだよ。
猪苗代湖ともここでお別れ。デッカイよね、どう見たって海みたいだよ。

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