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カスタマイジングのある日常生活 CB1100無限スペシャルキット装着車

「昔は…」のフレーズはジジイの特権!? だからあえて使わせてもらえば、昔はカスタムといえば“パーツ交換”がほとんどだった。今みたいにやれ“ワンオフ”だの“オーダー”だのは望みようもなかった。そもそもやってくれる専門ショップなど無かったのだから。やろうと思えば金と暇をかけて自分でコツコツとやるしかなかった。

またぞろそんな時代に戻ってしまうのかな、と危惧してしまうのが昨今の違法改造車の蔓延だ。

6月は「不正改造車を排除する運動」の強化月間だった。国交省と自動車関連団体が中心となって改造防止のポスターやチラシを配るなどの活動を行ったほか、期間中は自動車検査独立法人や軽自動車検査協会などの協力を得て不正改造車摘発のための街頭検査も行われていたから停められた方もいるのでは。 それにしても、このところ以前にも増して“爆音マフラー”に変えたスクーターや“とんでも改造”をおこなったクルーザーなどが目につくようになった。警察がほとんど取り締まりをおこなわないのだから当たり前といえば当たり前。自分勝手な改造をしてしまうような人種にはきちんと“シツケ”をしなければ、こうなるのも当然だろう。

ただそのあおりは、全てのライダーに降りかかってくる、というのが困ったところ。社会に迷惑をかけている存在そのものを取り締まるのが筋だが、それは面倒、とばかりバイクの製造段階から厳しい規制をかけて、それをもって「きちんと対策してます」としてしまうのだから始末が悪い。どんどん元気の無くなったマフラーで我慢させられている一般ライダーがほとんどという一方、自分勝手な人間の方はそんなことはお構いなしで相変わらず騒音をまき散らして走り回る、という構図がいつまでも続いているというわけだ。

このまま放置すればかつての「改造は一切いかん」に逆戻り。カスタムも不正改造も一緒くたに規制されてしまう世界となってしまう。

まあジジイ世代にとっては、パーツ交換でも充分に個性化がはかれる良い時代になったのだからそんなに危惧する必要はないかもしれないが…。

無限コンセプトでまとめられた「CB1100無限スペシャルキット装着車」の“ちょいオーナー”になってみた。

毎日の通勤に首都高速を利用させていただいている身なので、まずはビキニカウルの恩恵が大きい。形状的にはムフフの超ビキニだが、これが有ると無いとでは大違い。特に最近のように薄いジャケットの季節にはばたつき度が格段に違う。さすがにヘルメット部分は強制空冷状態だが。また、RCを彷彿とさせるアルミ風の地肌が懐かしい。多分オーナーになられた方々にはリターン・ライダーも多いと思うのでこのミニサイズというところが肝心だろう。せっかくの押し回しの軽快さを犠牲にしてはなんにもならない。

RCといえば、これまた昔懐かしい“メガホン”スタイルを彷彿とさせるマフラー。さすが無限だけあって心地良い音がする。ノーマルマフラーでも音量はともかく、音質はけっこうビッグバイクらしい気分のいい音がするのだが、やはり味が違う。

アルカンターラを使った豪華なシートはわが家では却下だろう。毎週末は早朝走り、なんて“恵まれた”環境の方ならともかく、わが家ではリアシートの居住性はリクエストが厳しい。フェンダーも懐具合に余裕があれば、かな。ハンドルはなんでもType IIと一緒のポジションとのことらしいが、実際に乗った感じはType I的なゆとりがあったのだが。申し訳ないが購入を検討されている方はご自分で確認を。

とまあ、あれこれ好き勝手を書いてしまったが、昔CB750Fourをビキニカウルで“ちょいカスタム”していた頃を懐かしく思い出した“ちょいオーナー”試乗でした。

(小宮山幸雄)

※写真の上でクリックすると、大きなサイズの写真を見ることができます。

カスタマイジングの例として試乗したモデルは、CB1100無限スペシャルキット装着車。ビキニカウル、アルカンターラ&レザーシート、シートレール、ツインメガホンマフラー、フロント&リアショートフェンダー、セミアップハンドル、アルミマシンドウインカー、アルミチェーンケース、サイドスタンド、セミアップハンドルの10点のセットが150セット限定で発売された。無限スペシャルキットは残念ながら完売してしまったが、ちょい足しカスタムのよき見本として参考にしてみてはいかが。ちなみに現在はマフラー(サイドスタンド付き)とウインカー(4個セット)のみ単品で発売中。

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