津波による未曾有の大被害を受けた太平洋沿いとは比べようもないが、ツインリンクもてぎが受けた被害も小さなものではなかった。
あれから3ヶ月、懸命の復旧作業により現在ではほとんどの施設が営業しているがメインスタンド、観覧席エリアは立ち入り禁止で、7月2日のイベントまでに再開できるよう復旧作業が続いている。
世界有数の二輪四輪博物館であるホンダコレクションホールでも、貴重な収蔵車輌が転倒するなどの被害を受けたが、現在は開館しており貴重な展示車両を間近に見ることができるのは嬉しい限りである。罹災された方もいらっしゃるであろうが、何事も無かったように展示されている車輌を見るにつけ、ご苦労が忍ばれる。
さて、そのホンダコレクションホールの車輌たちだが、動態保存が基本という夢のような状態での保存展示が前提であり、保存状態を確認するため年に数回収蔵車両の走行確認テストが実施されている。
かつては中庭のミニコースで毎週末にミニ展示走行が行なわれていたが、現在は中止されており(しかし復活を検討中とのこと)、実走を見ることができる数少ないチャンスでもある。
東日本大震災後初となる収蔵車両走行確認テストが、2011年6月22日ツインリンクもてぎ南コースにて、関係者を集め開催された。
テスト走行を行なった車輌は、すべてレーサーで二輪5台と四輪3台の計8台。当初の予定では四輪がもう一台あったが諸般の事情で中止となった。
今シーズンで終了する125クラス向けHRC製の市販レーサーRS125Rの1990年モデル。デリバリー前の真っ白な姿は意外とみられないのでその意味でも貴重な一台。1976年の初代モデルから最終2009年モデルまでを綴ったホンダWebサイト夢を背をったマシンRS125Rの軌跡 は必読。
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こちらもHRC製の市販レーサーRS125Rの2004年モデル。水冷2ストローク単気筒。このカラーはカタログ製作などのためのスペシャルカラー。これも稀少。
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2000年マン島T.T.レースのジョイ・ダンロップ車のレプリカ。水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ。詳細はホンダwebサイト“VTR1000SPW誕生”で勉強してください。
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1984年WGP500クラスでフレディ・スペンサーがライディングしたマシン。ガソリンタンクが車体の下側にあるのが特徴。水冷2ストロークV型4気筒。今ではなつかしのカストロールの香りも楽しんでください。概略は“柴田制作所”のwebサイトを読んで眺めて感心してください。
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1967年マイク・ヘルウッドが出場したWGP500クラスのマシン。空冷4気筒DOHC4バルブ499.6ccの轟音は耳垢がぼろぼろとで出てきそう。豪快なスペックは“ホンダコレクションホール”のwebサイトに出ています。
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