桃源郷　荒川区

また旅日記から脱線した。

荒川区の地図が頭に入っていないから、もうナビに頼りっぱなし。

『GathersM G3』様々。だって紙の地図を持ってきてなかったのさ。

ナビ通りに進むと、えらく細い路地に（もしかしたらもっと広い道もあったのかも）。

「この先に区役所なんてあるのか!?」

と思っていたら急に開けて、区役所の建物が現れた。

継母に捨てられお腹を空かせたヘンゼルとグレーテルの兄妹が、お菓子の家にたどり着いた時、こんな気持ちだったのかもしれない。

区役所前に地続きの公園があって、そこはオブジェの楽園だった。

すごいぞ、荒川区！

　 「？？？？？？？？？？？？？？？？？？なぬ？」

　 池で魚釣りをしている。

　 それも本格的に折り畳み椅子など用意し座って竿を池に向けていた。

　 区役所の目の前にある公園の池で平日の昼真っから釣りをする

　 初老の男性達という、なんとシュールな光景だろうか。

　 まず思うのは「釣っていいの？」だよね。

　 オッサンのひとりに「何が釣れるの？」って聞いたら、前歯がひとつ抜けた笑顔が素敵な男性が、「なんでもつれるよっ！」って……。

　 「はあ？」と言って中に入るとこんな看板が立っていた。

　 「お願い　ここで魚を釣らないでください」じゃないのか！

　すごい、

　すごいぞ荒川区。

　惚れたね。荒川区バンザイ！　

　 お花畑のような花壇があって、大きな噴水池もあって、銅像＆オブジェがてんこ盛り。

　 さらに池では平日にもかかわらず小さな池に釣り糸をたれている太公望達。

　 カオスだ、なんてカオスなんだ。まさにおとぎ話の世界だった。

　 公共交通機関で回っている時野さんに電話かけて、「荒川区とんでもないですよ！」と興奮気味に語ってしまった。

　 後日調べると、荒川公園のその池は釣りが出来る池=無料の釣り堀というのが判った。

　 区役所前に区民のために遊戯施設を作っているなんて、荒川区はエライ！

　 はたして、この後荒川区をこえるインパクトのある区役所はあるのか。

　 東京区役所前オブジェの旅はまだまだ続くよ。

　 （次回へつづく）