男ふたりが日常を捨てるようにセローに飛び乗って、緑萌える林道を突き進んで山の中に入っていく旅の続き。
映画『パリ、テキサス』のトラヴィスのようにすべての孤独を背負ったようなシュールな旅にはならず、ハマヤ&アッキーの林道走行は、どうしても『てなもんや三度笠』のような珍道中なってしまうのであった。
しかし、それもまた旅の楽しさ。
秩父の林道、御岳山線から降りてきて、次の林道へ向かうため、国道140号線を西に向かって走る。さて今回もいかなことになりましょうや。
道の駅大滝温泉を通り過ぎて、林道でコテンパンな目にあったアッキーは最高じゃないだろうが、彩甲斐街道を進むと“大滝温泉・三峰神の湯”の温泉スタンドがある。ガソリンスタンドのように温泉を買えるわけだ。
それを見たアッキーは、子供のように目を輝かせて「買っていこうぜ!」というが、百歩譲って買うとして、ペットボトルにでも入れるのか? 三百歩譲って、大量に買える容器があったとしても、どうやってセローに積んで、どこまで持っていって、どうすりゃいいのよ。
アッキーはすっかり立ち直って元気になっていた。
ちなみに温泉を購入するためには、少し戻ったところにある秩父市役所大滝総合支所でプリペイドカードを購入しなければいけない。
さらに走っていくといきなり、ど〜んと大きなダムが見えてくる。
そのダムを臨みながら、道はぐるりと360度回るループ橋!
オラ達ワクワクしてきたぞっ!!
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このダムは荒川の上流にかけられた滝沢ダム。コンクリートの自重で水圧に耐えるという重力式コンクリートダム。ダムマニアなら興奮してたまらないだろうなぁ。
ループ橋の名前は雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし)。グッドデザイン賞を受賞したこともある(橋も対象なのね)。中間には駐車場とトイレが用意された展望スペースがある。
人工だけど、これだけのスケールのものを見ると感動してしまう。楽しくて、ループ橋をふたりで行ったきり来たりしてしまった。