パイロンを使用したコースで、ライディングフォームや身体の使い方といった基本的なレッスンを実施。
日本人唯一のFIM世界耐久選手権チャンピオン(2005・2006年)である北川圭一氏が初心者からベテランを対象に、どうすれば安定してうまく走れるのかを的確にアドバイスしてくれる。
時間にして約50分のレッスン内容はとても濃い。参加者は126cc以上の車両持込(他メーカー車両も可)で、参加費は500円。
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- さらに一歩進んだ北川圭一ライディングスクールin竜洋コースもあり。
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400ccのバイクに乗るのは久しぶりだなぁ~と思い、頭の中で思いかえしてみたら、なんと“中免”を取るときに教習所で動かしたのが最後だった。実に21年ぶり……。
そんな男が北川さんの『ワンポイントレッスン』に無謀にも参加してみたわけだが、いきなり結論から言ってしまうと、レッスンの終盤には広報車のグラディウス400 ABSが長年慣れ親しんだ愛車のようになっていた。
当日、各自のバイクに跨る前に北川さんから参加者たちに伝えられたのは「ニーグリップをしっかりする。肩の力を抜き、上半身が自由に動くようにしておく。シートにドテッと座るのではなく、左右のステップにいつでも荷重をかけられるようにしておく。これが乗車姿勢の理想。目線は近くばかりを見ないで、頭を素早く動かして進行方向を見るようにする」というものだった。
筆者のレベルですべての要素を実践するのは到底無理なので、まずは慣熟走行時に「ニーグリップ・左右ステップへの荷重移動・目線の先送り」に注力してみた。その結果、21年ぶりの400ccだったにもかかわらず、さほどフラつくことなく走ることができた。しかし、転倒することへの怖さから腕力で無理やりバイクの向きを変えようとしていたため、恐ろしい勢いで腕が疲れていき、あっという間にハンドルを握る手に力が入らなくなってしまった。
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- レッスン開始直後に比べ、随分と進行方向に頭を動かすようになったハッサン。
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- 走行中、気になる参加者には北川氏が直々にレクチャー。ハッサンは上半身の動きがまだ硬いようだ。
筆者の上半身がガチガチになっていることをすぐさま察してくれた北川さんから「腕に力が入り過ぎ。肩の力を抜いて、加速時には前傾姿勢、減速時には身体を起こすといったような上半身の動きをもっとプラスしてみてください」という的確なアドバイスをいただき、それらを「ニーグリップ・左右ステップへの荷重移動・目線の先送り」と共に実践してみたら途端にバイクの動きが素直になった。
今回の『ワンポイントレッスン』に参加したことにより、力まずに身体の使い方を意識して乗ると、バイクがより従順な乗り物となり、そこにコントロールする楽しみが生まれることが分かった。百聞は一見に如かずなので、皆さんも奮ってご参加ください。
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- 北川氏からのレクチャー後、加減速時に意識的に上半身を動かすハッサン。
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- 最後は世界チャンピオンと記念撮影。初心者はもちろん、ベテランライダーにもためになることが多いので、是非参加してほしい。