編集部ブログ 勝島部屋から

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※編集部宛のメールはこちら「bg@mr-bike.jp」へ。

2014年1月11日 

どれどれ、

- Noah Sellen @ 8:47 PM

WEB MrBikeのトップページではこのポストのすぐ下にオートサロンの情報がありますが、天気も良いしちょっと行ってきましたよ!

バイクがあったのはホンダブースだけだったのかな? とにかく広くて歩き回るだけで大変。

ホンダではニンジャタートルズとグロムのコラボの他にも、F6Cとかリトルカブとか、注目のモデルがありました。でも一番興味深かったのは、デザイナーの人がデザインの成り立ちをその場でやって見せてたプレゼンテーション。フォトショップでデザイン画を作って、ちょっとずつ加工して行く様子とか、あとはクレイモデルを作ってる様子とか。大変興味深くて、多くの来場者があつまってましたねー。

二輪メーカーではスズキも出店してたけど、残念ながらバイクはナシ。車のハスラーが大注目でしたね。ありゃ確かにカッコいい。オレンジ色がいいなぁ。

BG読者の皆さんはこういうのも注目なのでは?

テイストでおなじみにこんな車両もあった。ゴープロとか、そういうのを取り付けるアタッチメントのブースにて。

でも僕のオートサロンのイメージはやっぱり車のドハデカスタム。
どう!このバニング!(と呼んでいいのか!?)もはや宇宙船です(笑) カッコいい!!

VIPカーのカスタムも、もはやアメリカとかのカスタムショーに負けてないと思う!

開催は明日まで。バイク駐輪場も1回200円でありましたよ! よかったらどーぞー  (ノア)

2014年1月2日 

明けまして おめでとうございます。

- Noah Sellen @ 5:00 PM

 

明けましておめでとうございます。とうとう2014年になりました。

去年の目標はたくさん掲げたし、しかもこのブログに書いたのも覚えてますが、少なくとも「ウイリーで3速まで入れる」という目標は達成していないどころか1ミリも上達していないので、あえてなんて書いたかを見ないようにします!

確か「毎月のように遊びでツーリングに行く」ってのもあったな。毎月のように、ってことはないけれど、去年購入したVストローム650のおかげでツーリングはとても楽しいものになって、けっこう走ったように思う。能登半島にも行ったしね。

最近はグリップヒーターも付けたから寒くても安全に走れて最高です。ちょうどWEBミスターには「ふつーのバイクに乗ってみませんか」とホンダCB400Fについての記事が上がっていますが、Vストロームもまさにこの「ふつーのバイク」。要は万能で付き合いやすいってことなのだけど、それはツマラナイとイコールではないんですよ?

CB400FもVストロームも、ふつーに使ってストレスなく、その気になれば趣味性を満たす満足感も提供してくれるんです。うーん、飽きっぽい僕ですが、Vストロームとの出会いは2013年の良かったこと筆頭ですね。

さて、年始に勇んで「初走り!」と出かけた人もいることでしょう。ごめん、僕は出かけなかったす! さみーもん! 元日は本当に何にもしなかった。幸せ。

本日2日はXLR125Rを高圧洗浄機のある洗車場にちょっと遠回りして乗っていって、年末の林道から持ち帰ってきた泥を落としました。
帰ってからはリアホイールを外してドラムブレーキの掃除とシャフト周りのグリスアップ、チェーン清掃&グリスアップ、すでに錆びてるスポークの錆が進行しないよう油布で拭き上げてすっきり。

2014はこんな初乗りでしたね!
明日はVストロームも洗車して、ちょっと出かけてみようかな!

今年もよろしくお願いします!
(ノア)

2013年12月31日 

2013年 ご贔屓ありがとうございました。

- Noah Sellen @ 6:10 PM

いやはやはや、年末進行ってツライ! いつもは締切がだいたい月頭で、「校了」と呼ばれる最終チェックの日が5日ごろ。なのに年末進行だと校了が26日だったりするんだ! マジか! マジだ。

そんなわけで駆け足で次号のミスターバイクBG誌を作りましたよ。久しぶりに第1特集、第2特集と読み応えのある巻頭展開。表紙はまさかの…!! お楽しみに(笑)

 

 
誌面でも何かと「オフ車はいいよ」と書いてるつもりですが、オフは本当に良い。以前持ってたセロー改が最高でした。エンジンはソコソコなのだけど、そのソコソコ加減が無理できない感じで良いし、燃費も良いし荷台がついてるから便利だし。さらに前輪を19インチにしてたことでロードではさらに軽快になっててかつブレーキもよく効いた。
車高が下がったことでシートにたくさんアンコ盛りして、オフ車が抱えるケツが痛いという悩みも解決。手放すべきじゃなかった、と、いつものように思っています。

そんなセローに代わって今所有しているのはXLR125R。これも優秀なのだけど、さすがに僕が住んでる神奈川の片田舎から編集部まで行くにはパワーが足りないのです…だからセローほどの万能さはないかな。でもオフ性能は意外とあって、はまや先生なんかと林道に行ったりします。

今年も年末に行って、林道を抜ける前に日が暮れて雪が降ってきてあせった(笑)

それでちゃんと風邪ひいたのに、懲りずに翌日は埼玉方面のトレッキングに出撃。TLRをこよなく愛する変態、もといエンスーな仲間たちとトコトコ走ってきました。

いいよねー、オフ! 泥んこになって、びしょんこになって、転んで、笑って。2日続けてこんなに楽しい遊びができて、2013年はいい感じに締めくくれました。

来年も楽しくバイクで遊びたいものです!

良いお年を!

(ノア)

2013年12月15日 

「カフェ」と「キャフ」の違い

- Noah Sellen @ 11:19 AM

 

このブログは一応「ミスターバイクBGのブログ」ではあるものの、WEBミスターバイクの中に組み込まれているため、純粋にミスターバイクBG誌の読者に対して書くことも難しいし、かといってWEBミスターバイクの読者に向けて書いてしまってもちょっとヘンになっちゃう。だってBGブログなんだもん。

 

このブログ読者の中にはWEBミスターバイクを見てるからついでに見てる人もいるだろうし、このブログだけにブックマークして読んでる人もいるでしょう。でも今日は前者に向けて書こう。

 

WEBミスターバイクの読者(って言うのか?閲覧者かな?)はご存知と思いますが、コラムのなかで「バイクの英語」ってのがあります。毎回書いてる人が変わってることになってるけど、あれはたぶん同じ人が書いてると思うなぁ。それは別に良いのだけど、あれが本アップされる前に大抵ピンキー大統領から「これこれは本当にそうなのか」とか「英語的にこれは事実なのか」「文化的にこのような背景があるのか」などという問い合わせが来ます。

 

まぁ、多少なりとも英語が話せたり、向こうにも行ってたりするので聞いてくれるんだと思いますが、ピンキー大統領、けっこう真面目でね(笑)。あのコラムって読んでみるとだいぶテキトーなことを書いていて、場合によっては決して本当のことは書いていないと思うんです。登場する英語の言い回しやことわざ、表現は実際に存在するものですが、「諸説ある」と前置きされるその語源については怪しさ千万。むしろライターさんが思いついただけのコジツケを書いているように思います。ま、それがあのコラムの目指すところでしょうし面白さでしょう。ライターさんって変わり者が多いから……。

 

先日アップされた最新版では、カフェについて書かれていました。今回の語源はそれなりに真実味もあるかと思いましたが、ピンキー大統領は「カフェの語源はコーヒーなのに、飲んでたのは紅茶って書いてるんですよ。さすがに不自然じゃないですか?イギリスでは本当にカフェで紅茶を飲むんですか?」というご質問。そんなの筆者に聞いてくれよ、と思いながらも、しかしコラムに出てくる表現は間違っておらず、10年ぐらい前までは確かにろくなコーヒーは飲めなかったですよ。

 

じゃあなんでカフェっていうのさ、と愛用している講談社の日本語大辞典を開くと、載ってねーや……。じゃウィキペディアによると、やっぱりコーヒーが語源で、イギリスはロッカーズとかのずいぶん前からコーヒーが流行ってたんですって。その割にはコーヒーのマズさは抜きんでてたけど、それ以前に日本のコーヒーは世界でもトップレベルの品質だから、そもそもこっちの舌が肥えちゃってる可能性もあります。

 

ともかく、イギリスのカフェについて問われれば、個人的には深夜まで営業する大衆食堂のようなものを連想します。トラックドライバーが止まって、スパム&目玉焼き定食を安価で食べられ、ティーカップではなくマグにティーバッグが無造作に突っ込まれた紅茶を飲むようなそんなところ。アメリカで言う「ダイナー」ですね。

 

イギリスでは「カフェー」なんて尻上がりにカッコ良く言わず、「キャフ」と呼んで、誰でも、身なりを気にせず、安い食事にありつける場として存在します。「オールデイブレックファースト」という、イギリスならではのヘヴィな朝食メニューを夜中でも食べられるのが共通する特徴でしょうか。

 

日本で言うところのちょっとおしゃれにコーヒーを飲むカフェは、あちらではティーハウスと呼ばれ、ティーポットとティーカップ、いわゆる「チャイナ」と呼ばれる磁器で紅茶が飲め、しかも紅茶のおかわりができる上にクリームスコーンなども食べられます。静かな音楽がかかっていて、揚げ物の匂いはしません。

 

こんな「キャフ」にロッカーズたちは集まって、夜な夜なカフェレーサーを走らせたのでしょう、と思っていたら、先日発売された別冊モーターサイクリストにまさにエースカフェの記事が。「もともと24時間営業のトラックドライバー向けのキャフに、夜中集まれるからライダーが集まってきたのが起源」みたいなことが書かれていました。ほらー!やっぱね!さらに「コーヒーはマズく、やはりイギリスでは紅茶を飲むのが正解のようだ」って、ああいう真面目な雑誌で書いてくれるとなお説得力があったのになぁ(笑)。

 

そんなわけで、カフェがおしゃれにコーヒーを飲むところではなく、夜中のバイク乗りのたまり場で、実際に飲んでたのは紅茶だったという説は大きくは間違ってないと思います。でもあのコラムに出てくる様々な語源は鵜呑みにしない方がいいと思う(笑)。ネイティブに会ったら「こんな説があるんでしょ?」とネタとして持っているぐらいがいいんじゃないかな?

 

(ノア)

2013年11月9日 

マン島レポート小出しその2

- Noah Sellen @ 9:46 AM

 

来週発売されるミスターバイクBGから、少しづつ今回のマン島取材のレポートをさせてもらいますが、最近は他の雑誌でも海外に行く記事が多いように思いますね。ニューモデルの試乗会では昔からそういうの多かったですが、それとは別に行ってる人もいるみたい。

そんな中でイギリスに行った人はだいたい「メシがマズイ」とおっしゃる。

あぁもう! そんなことないんだって!

イギリス=メシがマズイというイメージで行ってるから、「あぁ、やっぱりマズいじゃないか」って感想で帰ってきちゃうんだよ。

失敗するパターン筆頭は、そこら辺のダメダメ「チップショップ」に行って「フィッシュ&チップス」を食べるパターン。感想はだいたい「魚に味はないし、とにかく脂っぽくて食えない」

ま、そりゃそうですよ。「フィッシュ」&チップスだからね、基本的には海沿いで食べるものです。都会の真ん中で海産物食べてどうする。

またチップス、日本ではフレンチフライなんて呼ばれるジャガイモの揚げたやつなんだけど、これも色んな種類があって、どうでもいいチップショップはセインズベリーっていう大型スーパーなんかで買える冷凍チップスを使ってる。これは厳密に言えばジャガイモそのままではなく、一度擦り潰した上で棒状に成型しているものでチップスではない。

チップショップ選びはとっっても大切なもので、ロンドンの裏路地にあるような汚いところでフィッシュ&チップスを食べたらマズいにきまってます。

反対に海沿いの街に行って、地元のアッパーミドルクラスあたりのご婦人に「おいしいチップショップはありますか」と尋ねればまず間違いない。魚は新鮮でおいしいのが保障されるし、チップスは地元のじゃがいもが手切りで棒状にされてる本格的なものが多い。これが、フィッシュ&チップスなんですよ。

ロンドンのフードコートで食べてマズイって言ってるのは、成田で飛行機降りてチェーン店のとんこつラーメン屋さんに飛び込んで「日本食はマズイ」と言ってるようなもの。経験の分母が少なすぎて参考になりません。

さて、写真はマン島で食べたスープとタルト。マン島はとにかく寒くて参るのだけど、カフェでのスープは最高でした。スープボウルも温めてあるからいつまでも熱くて、野菜たっぷりでとてもおいしい。パンも付いてくるけどこのパンがまたイイ。ふわふわではなくがっしりと身が詰まってて食べがいがあり、ちょっと口の中でモチャモチャするんだけどそれはたっぷりのバターを塗って対応する。またバターがうまいんだ! パンや紅茶はおかわりもできてね、軽食ではあるけれどこんなに美味しい食事はなかなかないね。

タルトの方はまた別のカフェ。 チーズケーキとベリーのタルトだったかな? 「かけるのは生クリーム?ホイップクリーム?それともカスタード?」と聞かれる。うーん、ここは生クリームかな。温めてもらっていい? なんていうオーダーもOK。この後クリームをかけてから食べるわけだけど、これがまた何とも美味い!! 表面のベリーと中身のチーズケーキもいいのだけど、下のきじがビスケットみたいになってて、本体の甘さを絶妙に逃がすんだ。ほっぺたがおちますぜ。

……バイク雑誌のブログでなんで食べ物について熱く語るのか。 どうもすみません、ただね、イギリスの食事は決してマズくないよ、と言いたいの! もし行く機会があったらフードコートや町の汚いチップショップはスルーしてください。小さな町の雰囲気のいいパブや、漁村のチップショップを探してください。ティーハウスでのスコーンなんかも、本当に最高ですよ!

(次はバイクについて書きます・ノア)

2013年11月1日 

あぁ軽貨物、お前が好きだ。

- Noah Sellen @ 10:39 AM

 

 

 

 

最初に編集部に入った時は三菱の550㏄ミニキャブトラック(4速)に乗ってた。

その後、安生さんの紹介でスズキのキャリィトラック(5速)を譲ってもらった。

その後トラックはリクライニングできなくてつらいなぁ、と、ホンダのアクティに乗り換えた。

その後写真のサンバーに乗り換えた。これは最高に良かった。 で、出物があったから今のマツダボンゴに乗ってる。

 

今日も新聞で「軽自動車の税金を上げたい」という記事があった。 以前にこのブログで「軽自動車は庶民の味方で、税金を上げるのはやめてほしいよね」と書いたことがあるけれど、時の流れと共にちょっと補足したくなった。

 

だってさー! 最近の軽自動車の豪華なこと! 僕の軽自動車歴は全て貨物車で、仕事のために乗っていた(今のボンゴもだけど)から、心の中に「軽の味方!」みたいな強い気持ちがあったのだけど、今売られてる、貨物じゃない軽自動車ってすんごいよね!! こんな快適な乗り物かよーって思っちゃう。

 

で、税金ですが、新聞によると7200円なんですって。あれー、昔は8000円じゃなかったっけなぁ。なんかのエコとかの関係で安くなってるのかな? あのクオリティであの性能で7200円? そりゃあ安いよ!! 値上げの対象になってもしょうがないと思っちゃう。昔の、言っちゃあナンだけど「ちゃちい」軽とは違うもんね。安全性も高くなったし。車両価格が普通車よりも高いのだってあるんだもん。

 

でもいろんな記事を見てもいくら上げるのかは書いてなくて、いたずらに「地方では庶民の足として大切だ」なんて書いてるんだ。

 

よし、じゃあ僕の勝手な解決策:

 

貨物じゃない、5ナンバーの軽自動車は値上げ! 1万円にしよう! 特にある程度グレードの高いやつは値上げの対象にしてもいいと思う。だって本当に凄いよ、今の軽! アレを買える人、あのレベルの快適性を確保したいと思う人は、けっこう生活水準が高いと思うなぁ。

 

例外は貨物車。農家の必需品の軽トラだったり、運輸上大切な軽貨物バンは据え置き。とすれば、いわゆる「庶民の足としての、」という部分もクリアできるわけだ。だって軽貨物だって足として使う分には十分な装備を持ったものもある。軽貨物の税金は4000円。これまたとてもリーズナブル。本音で言えばこれも5000円に値上げしてもいいような気がするけど、でもここはセーフティネットとして守っておこう。

 

だって年間のハナシだよ! 毎月じゃないよ? こんぐらい値上げしてもまだ普通車に対してのアドバンテージは大きいでしょう。

 

何でもそうだけど、値上げ=反対! と反射的に思っちゃうけど、冷静に見ると、まーしょーがねーかなーってのもあったりすると思うんだよね。

 

ちなみにバイクの税金も上げていいと思ってますよ僕は。200万とかする趣味の乗り物が年間4000円? 安いだろー(笑)。ここももちろんセーフティネットは大切で、実用で使う、例えば250㏄までは据え置かなきゃダメよ。個人的には400㏄まで据え置いても良さそうなイメージでいるな。

 

反対に値下げするべきと思うのは首都高の通行料。今はクルマと同じ値段を払ってるけど、あれは納得しにくい。せめて他の高速道路同様に、軽自動車&二輪用の料金を設定してほしい。今はETCがあるんだからそんなことも簡単でしょ?

 

むむ、愚痴みたいになっちゃった。すまぬ。(ノア)

 

 

 

 

 

 

 

2013年10月25日 

モトGPはやっぱり観に行かないと!

- Noah Sellen @ 7:44 PM

 

今週末はツインリンクもてぎでモトGPですね! なるべく毎年観に行くようにしていますが、去年はなんでだったか行けなくて悔しい思いをしました。 今年は台風が来てるけど、絶対観に行こうと先にチケットを買いました。絶版車祭の翌日だから、そのまま栃木エリアに泊まればいいじゃないか、とね。 もてぎでマルケスのチャンピオンが決まるか、それとも何かどんでん返しがあって最終戦までもつれ込むか。たまらんですよ! びしょ濡れ覚悟で買ったチケットですが、天気予報によるとどうやら日曜日は大丈夫そうな感じも。しかし今日はドクターヘリが飛べないとかで練習走行はキャンセル。明日の予選はできるのかなぁ……

チケットに乗ってるのはフウセンカズラの種。バイクともモトGPとも関係ないですが、今年の緑のカーテンの副産物です。種に小さなハートマークがついてるんですよねー! かわいい!!

(ノア)

 

 

 

2013年10月20日 

お久しぶりです

- Noah Sellen @ 8:45 PM

 

心を亡くす と書いて忙しいという漢字になるわけでして。 「忙しくて更新してなかった」んではなく「心を亡くしてて更新してなかった」という感じです。 先日読者の方から「ブログ更新してないねぇ。忙しいんでしょう」と言われて、いやほんと、だいぶ更新してないな、と思ったわけです。

先月はマン島に行ってて全然そんな暇なく、そして今月は、実はちょっと別のチャレンジもしてて手が回らなかったんです。そのチャレンジは10月24日に書店に並びますので改めて紹介しますが、とりあえずは目の回る忙しさから脱して、明日からは愛車Vストロームで能登半島ツーリングの予定です。オレンジのVストロームを見たら手を振ってね!

そんな余裕が出たので久しぶりの更新です。

今週末はBG系イベント「絶版車祭」が日光サーキットでありますよ。 散々誌面で「カッコいい一張羅バイクをもってきてね!」と呼びかけてきたので、僕もいいのを持ってかないと! と思ったのだけど、Vストロームは全然絶版じゃなくむしろ最新なのでちょっとね。そもそもサーキット向けのバイクじゃないしさ。 ZX4はもちろんサーキット向けでチョー速いけど、絶版車祭はやっぱりそういう趣旨じゃないもんなぁ。もうちょっとテイスティなバイクがいいかな、と。一張羅というにはちょっとボロいし。

ということで、最新BG11月号の100ページ目に書いてるコラム「ノンポリノアの週替わりバイク選び」に登場したばかりのスーパーフォアを持っていくことにしました。コラムに書いたバージョンRではなく、父所有のバージョンSですけどね。

それだって絶版じゃないじゃーん! という声が聞こえてきそうだけど、何を言うか! いまどきキャブ車、タイヤだってバイアス時代。96年式だからね、後継車が今もあるってだけで、立派に旧いバイクですよもはや!

実家に眠ってたこのバージョンS、走らせるのは1年ぶりぐらいだから、ブレーキキャリパーのOHと、オイル交換と、ガソリンもフレッシュなのと入れ替えて、洗車して、タンクにはワックスをかけて、一応「一張羅」と言える状態に仕上げました。これ昨日のハナシ、すぐに車に積んどいて良かったよ、今日はすごい雨だもの。

参加者の皆さん、晴れるといいねぇ! 晴れたら参加者以外も見にいらしてくださいな。貴重な絶版車が見れると思いますよ!

(余裕ができたのでまたちょくちょく更新するようにしまーす・ノア)

 

2013年9月15日 

先行してちょっと見せます、マン島のクラシックイベント

- Noah Sellen @ 3:52 PM

スタートが切られてから、自分がいる地点までおおよそ何分かかるのかは分かっていて、地元のボランティアで構成されているマーシャルたちもレースが始まっているのに最初の一台が来るまでは紅茶を飲んでおしゃべりに興じている。

初日のプラクティスに陣取ったのはコースの半分を過ぎた辺りの「サルビーブリッヂ」、サルビーストレートの後の右コーナーに位置する橋のところだ。

レースがスタートしたことはラジオで知り、そこから時計を見ながらトップで現れるマシンをまつ。サルビーブリッヂに現れるのは12分ほどしてからだろう。

遠くから6速全開のまま、コォ――――――――っと排気音が聞こえてくる。来た来た。普通のサーキットでは、6速のまま全開にしている時間は、たとえモテギやスズカでも数秒だろう。いや、数秒と呼べるほども長くないかもしれない。しかしここでは6速で、これでもかとアクセルワイヤーを伸ばしながら、ただただカウルにうずくまっている時間がとても長い。そんな直線で観戦している時は、コォ――――っと近づいてきて、そのままカァン――――と遠ざかっていく。6速全開のまま、路面のうねりなどに多少排気音が変化しながら。

サルビーブリッヂはそんな長い全開からのフルブレーキング。

 

……マン島TTに次ぐマン島でのビッグイベント「マンクスGP」は「クラシックTT」と一体となって「フェスティバル オブ モーターサイクリング」という巨大イベントとして今年スタートした。数年のうちにTTよりも人気となることだろう。次号ミスターバイクBGより、少しづつその様子と魅力をお伝えしていくつもりだ。    (ノア)

 

2013年8月18日 

ハンドリングが良いって、なんだ??

- Noah Sellen @ 3:09 PM

「あのバイクはハンドリングがピカイチ」とか言われたり、BG的旧車の中では「あのバイクのハンドリングは過渡期で褒められたもんじゃない」とか言われたりするけど、それって一体どういうことなんだろう。
ハンドリングが良いといわれるバイクに何があるかな。
誰かが「ホンダのスパーダは250ccで一番ハンドリングが良い」と言っていたような気がするけど、個人的にはZZR250の方がいいと思うな。
「ヤマハハンドリング」なんていう言葉があって、代々ヤマハ車はハンドリングが「良い」とされてきた。

反対に、ちょっと前の特集で取り上げたZ1-Rなんかは、ハンドリングが良くないバイクとして取り上げられることが多い。だからこそ1型と2型を乗り比べて、ハンドリングの違いって何だ? とやったわけだけど、いまいち読者からの反応は薄かったように思う。作った方は大変興味深いテーマだったんだけどね。

ともかく。このハンドリングというものの真髄が僕は良く分かっていない。ハンドリングって、グイグイに攻め込んだ時に前輪がすっぽ抜けそうな怖さを与えず、かつ直線を走ってる時にフラつかなければそれで正解じゃないのかな?
あとは自分の意図した舵角が自然につくことでしょう。

すっぽ抜けない、の話だと、昔のZ1000Jとかって絶対すっぽ抜けないような絶大な安心感がある。GPZ750Fなんかもそうだね。前輪が大きいバイクの方がそういう安心感は高いと思う。BMWのGSもそうだし、今乗ってるスズキVストローム650も前輪が19インチで、どんなに飛ばしてもフロントからグリップを失うという場面は考えにくい。
一方で17インチでも安心感が高いのはある。400スーパーフォアなんかがそうだな。絶対すっぽ抜けない、と自信を持って乗れる。
逆にすっぽ抜けそうな不安感を与えるバイクもある。個人的にそう感じることが多いのは、外国車でごっつい倒立フォークがついてるネイキッドマシン。フロントが妙に突っ張ってて、いいペースで攻め始めると、なーんか路面を掴んでる感覚が曖昧になってくるような気がする。……そういえば初代のZZR1400もそんな印象があったなぁ。いや、思い出せば結構あるぞ。クロスプレーンになるひとつ前のR1とか。それらを思い浮かべると、だいたいゴッツイアルミフレームで、倒立フォークのバイクが多い。走る条件がいいと滅法速いけど、ちょっと条件が悪くなったり、タイヤが減ってくるととたんに不安が覗くバイクは、実は結構あります。ハヤブサはそんなことないから不思議だけど。

あとは想像以上に切れ込んでいくモデル。意外だけど一番最初に思い当たるのはホンダのスティード。これは切れ込む印象だった! ゆるいカーブでもグイグイと内側に切れ込みたがって、切れ込まないように一生懸命ハンドルを押さえてる印象がある。
反対に曲げたいのに絶対曲がってやるもんか、というのもある。ハーレーとかで、なぜかリアタイヤだけやたらめったら太くしたヤツとかね。交差点すら曲がれずに膨らんでいっちゃうことがある。でもいずれのバイクも乗ってる人がいっぱいいるんだから、乗ってるうちに慣れて気にならなくなるのでしょう。

今のSSマシンたちみたいに、イヤッちゅうほど曲がっていくのは、それはそれでいいのですよ。すぐに慣れるから。「あ、こんなに曲がるんだ!」と思ったら、ライダー側の調整がすぐにきく。スティードはなかなかきかないなぁ。よく曲がるって印象じゃなくて、切れ込むって印象だもん。

直線を走って振られるかどうかは、フレームの剛性的なものも関係してくるから一概にはハンドリングの問題ではないと思うけど、広義ではそうなのかな。カタナなんかは飛ばせばやっぱりフレてくる。まっすぐ行ってるうちはいいけどね、ちょっと何かしようとするとフラフラして、なかなか収まらない。対するCB-Fなんかはネック周りがすごく重く感じて、飛ばしてる時は結構安定してるけど、低速では重くて、やっぱりちょっと切れ込む傾向。うーん、スティードと一緒で80年代ホンダ車の傾向かも。

昔乗ってたCBX750Fは、ハンドリングは軽かったけど峠の下りなんかはネック周りが腰砕けみたいになって不安感が付きまとった。何だこれはと色々試したけど結局直らず。調べてみたら後に出たホライゾンではネック周りがもっと頑丈に作られてた。教習所にあるRC42型CB750は同系列モデルだけど、ヘッドパイプが長くなってるもんね。やっぱりCBX750Fはネック周りにちょっと問題があったんだろうな、と思う。でも僕より年上のライダーが乗ると「まったく気にならない」とか言ったりするから、乗り方も大いに関係するのでしょう。

エンジンのキャラクターってバイクを選ぶ上で大切な要素。だけど楽しく乗って、時にはスポーティに走りたいのならハンドリングも良くないといけないわけですよ。
そこで、ツーリングや通勤がメインだけど、たまにはタンデムもして高速道路もいいペースで走り、峠道に入れば存分に楽しみたい。だけどサーキットタイムはあんまり気にしないよ、という僕みたいなライダーにお勧めのキーポイント。

● 鉄フレーム! これはねー、一概には言えないのだけど、排気量が大きくなるほど鉄フレームの方がしなやかさがあって怖さが少なく感じます。NSRとかZX-4なんかはアルミだけど、ああいう軽量マシンだと気にならないのさ、不思議と。だけど大型になると鉄がいいんだよな。マイベストハンドリング大型マシンは ①CBR750エアロ ①XJR1300 ①Z750(水冷・正立フォークの初期型) あたりが浮かびます。みんな鉄フレームですね。
● 正立フォーク! 倒立でもセットアップ次第ではしなやかな感じが出るじゃないか、という意見もありましょう。だけど先日のヤマハ一気乗りで乗ったFJR1300で思いをまた強くしました。電子制御サスがついてない、スタンダードの方が正立フォークでスゲー良かったのに、電子制御サスがついてる方は倒立フォークで、とたんになんだか硬い印象を受けちゃった。これもうまく言い表せないんだけど、正立の方が魚の尾びれみたいなしなやかさがあるように思うんだな。オフ車でもXLRの方がWRやKLXよりナチュラルだったもんね。あのWR250のエンジン、セローのしなやかな車体に積んではくれまいか。
● 低シート高! これが意外と大事よ! 最近の流行はシート高を高くして高い重心からバイクをパタッと寝かせるスポーツ性だけど、僕はこれをウソだと思ってる。いや、ウソってことはないか(笑)。でも流行でしかないと思う。最近はあんなに流行ってたアップマフラーをみんなやめて、腹下マフラーになってるじゃないか。マスの集中とか言って。だったらライダーももっとマスに集中させて下さいよ。その方が安心感が高いわけです。安心感が高い→ハンドリングに自信がもてる。前後輪のアクスル位置と着座位置には黄金比率があって、それがとっても大事だと思うのだけど、今のバイクはその比率を出ちゃってるものが多いと感じるな。
● 細めタイヤ! リアタイヤは160まで!と決めたいぐらい(笑)。リアタイヤが太くないとパワーが受け止められないモデルはしょうがないにせよ、実際は160でも十分なモデルが多いはず。それなのにみんな180か190でしょ? これがいけないと思うんだな。そんな太いタイヤで、一般公道の細かな峠道をスイスイ行くのは大変だよ? それを成立させるためにハンドリングがまたシビアになってるように思う。……見当違いだったらごめん(笑)

もちろん、こんな理論は例外だらけです。あくまで僕の経験から言ってるだけだからね。パッと思いつく例外が、アプリリアのトゥオーノ。前のVツインのヤツはアルミフレームに倒立フォークに190タイヤに高いシートだったけど最高に良かった!! ところが今のV4のヤツはなんだか怖い。硬くて冷たい印象を受けちゃう。これは一体どういうことなんだろう。不思議。
今度のヤマハのMT-09は楽しみだね! あれだけシートが低いと、すごく自信を持って走らせられると思う。倒立だけど。

さっきの「WRエンジンをセローに」の話にちょっと戻るけど、ダートトラックをやってる人って、オリジナルフレーム多いよね。アメリカではSV1000とかのバケモノエンジンをオリジナルの鉄フレームに積んで走ってたりする。あれは何かを伝えてくれていると思う。一般的にはジャンプなんてしないから、オフ車ももっと剛性落としちゃおう。FTR223ぐらいのしなやかな感じでいいじゃない。250ccクラスの理想で言えば、FTR223のフレームに新しいCRF250Lのエンジンが載ってたらいいと思う。シート低いし、あらゆる場面を許容してくれる優しいフレームですよ。CRF250モタードではなく、僕だったらそっちが欲しいな。

 

このFTRに

 

このエンジンを積んでください、ホンダさん!

うわー、とても長くなってしまった。ハンドリングの話に正解はないでしょう。「全ては慣れです」といわれたらそれまで。ということはハンドリングが良い・悪い、なんていう基準は、そもそも存在しないのかもしれない。でもね、僕はこの長い文章の中にちょっとづつ真実が隠れているんじゃないかと思っているわけです。

(ノア)