※編集部宛のメールはこちら「bg@mr-bike.jp」へ。
2013年4月30日
ミスターバイクBG 5月号特集を振り返る
- Noah Sellen @ 9:24 AM
今月の特集の取材は楽しかった。
今買うべき、として僕が担当したのはNSRとCRMとSRX。いずれも好きなバイクだし思い入れもあるし買うべき一台だと思う。たくさん取材するなかで、誌面には書ききらないことも多いからちょっとここに書いちゃおう。
NSRについて取材したのは神奈川県藤沢市の「モトールエンジニア」さんと、静岡県牧之原市の「モータークラブ ゲズンハイト」さん。いずれもとても興味深い話が聞けました。
モトールエンジニアさんは、NSRで鈴鹿選手権を自ら走っていた店長がその後アイファクトリーに勤めたという、もう、なんと言うかNSRのプロのプロって印象。NSRが出た当時を振り返りつつ色々お話してくださった。ハチハチはやっぱりセンセーショナルだったとか、89までがよりピーキーでライダーをその気にさせるとか。89までがワクワク・ゾクゾクする加速感はあるけれど、でも速さという尺度だけで見た場合はそれは勘違いもさせる感覚で、実はMC21型の方が速いとか。
92まではF3選手権を勝つという強い目的がメーカーにあったから、金のかけ方が違うでしょう! というお話が印象的でしたね。
あとは今乗っている人へのアドバイスとして、誌面にも書いたけれど、使い方によってハイオクは使わないほうがいいとか、9番のプラグを使ったほうがいいとか教えてくださいました。
モータークラブ ゲズンハイトさんは、以前にTOTのゼロ4クラスに僕がZX-4で出た時に一緒に走ったNSR好きの店長。僕のタイムのちょっとだけ上で、彼が2番グリッドで僕が3番だったんだな。レース中は4番グリッドのTZRと三つ巴のバトルを繰り広げたけれど、結局僕とTZRが絡んで転倒、NSRが余裕の2位になったんだった。
いつかやり返してやろうと思ってたらチョーエントリークラスだったはずのゼロ4が先鋭化して4秒台のバトルが展開されてるっていうから、練習しない僕はもう出れないな(笑)
でNSRについてだけど、誌面に書いた通りとにかくセンターシール抜けが問題で、と、ガタガタになったベアリングをいっぱい見せてくれた。あとは排気ポートのところにクラックが入ってるやつとか。
70年代の絶版車と一緒で、ちゃんと乗ろうと思ったら一度エンジンを開けて、まずはクランクの状態のチェックをしないと、という話。だって「それなり」の状態で乗る意味はない性格のバイクじゃないか。純スポーツマシンは最高の状態で乗らないと。
アドバイスとしては、電装系を壊さないためにRCバルブ周りのメンテをすることと、安定した電気供給のために電圧計をつけることがお勧めだとか。
一時期はセンターシールも交換できたのだけど、今はその部品そのものが手に入らなくて、オーバーホールはできない状態なんだって。いやー、雑誌作りもこっちの知識のアップデートが大切だな、と思った次第。
つづく (ノア)
2013年4月21日
ZX-4のリア17インチ化で念願のピレリ装着
- Noah Sellen @ 12:38 PM
日光サーキットを中心に走らせている(と思ってたけど実は昨シーズンはほとんど走ってなかった)自慢のサーキットマシン、カワサキZX-4。59馬力時代の400ccは本当に速くて一切の不満がありません。もう一台買って公道でもZX-4に乗ろうかと思ってるぐらい。
59馬力時代といえば、以前にNC30(VFR400R)も入手したことがあり、こちらはしばらく公道で乗ってました。スッゲー速くて最高だったのだけど、公道で乗るときは革ツナギじゃなくてジーンズとかでしょ。そうするとカウルにヒザが当たった時に痛かったりして、とにかくコンパクトすぎる感じが大柄の僕にはつらくなっちゃった。今思えばアンダーカウルを外して、ハンドルもアップハンにすれば幸せに乗れたんだろうな。でもオリジナル度が高かったこともあり、そんな改造もしたくなかった。僕が格安で入手したので、手放した時も格安。買った人はかなりお買い得だったと思う。
んでZX-4ですが。NC30と同様リアタイヤが18インチなんですね。これに不満を持ったことはなかったんだけれど、日光の皆さんは「ピレリのディアブロスーパーコルサを履けばタイムが1秒縮まる!」 というので履いてみたかった。今までのベストは、リア18インチのダンロップα12で41秒4。1秒縮まったら40秒4。スプリントレースカテゴリーでも十分戦えるタイムじゃないですか。よーし、ここはお金でタイムを買おう。
他にもZX-4で使ってる人を真似て、リアにザンザスの4.5インチ幅17インチ径のリアホイールを流用。その各種加工に約4万円を投入しました。ついでにチェーンも新品にして1万チョイ。
いつもタイヤでお世話になってるレーシングマックス府中店に行って「ディアブロ下さい!」と胸を張って言いました。
そしたら、今はディアブロは150幅しかないとか言うの。いや、ついつい最近また新しいのが出て、そっちは160幅があるんだけど、どっちにしてもSC1というやわらかいコンパウンドの方。これは最高のグリップ力やコントロール性を持ってるけど、本気でアタックしたら1時間も持たない。走行2本じゃないか! それはちょっとムリ!
ということで、リアは耐久性を求めてワンランク下げた「ロッソコルサ」にしました。なんだよ、せっかく17インチにしたのにディアブロを履かないのか。本末転倒だ。でも評価の高いピレリには違いなく、タイムアップを楽しみにホクホクと4万円ぐらいを払いました。
インチダウンによる車高ダウンを嫌って、リアサスはZXR400の純正を入手して装着。これが完全なるポン付けで全長が1センチぐらい違うから、リアの車高が補正、というか若干アップになるみたい。そこらへんをチャンと測れ!と後に先輩方に怒られたのは言うまでもありません。まとにかく、17インチ化してもケツは下がってないから結果的には大丈夫なハズ!!
この仕様になるのにコミコミで結局10万越えのコースになったわけだけど(10万あったらZX-4がもう一台買えるんじゃないか!?)、これで1秒が買えるなら安い(か?)と思い意気揚々と日光サーキットへ。「ふっふふ、初の40秒台、出しちゃうもんね!」なんつってね。
結果、けっこう頑張ったにもかかわらず41秒3。あれ? 1秒じゃなくてコンマ1秒? おかしーなー、とさらに攻め込んであっけなく転倒。あちゃー。やっぱりロッソじゃなくてディアブロにするべきだったか?? いやいや、去年はほとんど走ってないんだから、ブランク明けの腕の問題でしょう、きっと!
その日はちょっとだけ落ち込んだけど、先週末はツクバのコース1000でブルドッカータゴスの走行会に参加。そこではもうちょっとこのタイヤに慣れてきたみたいで、ソコソコのタイムを出すことができました。今までのダンロップはHレンジだったのに対して、今度のはZレンジだったのがフィーリングの違いなのかな。空気圧をだいぶ落として、サスも固めてやっとちょっと感覚がつかめてきた感じ。そう考えるとロッソにして良かったのかも。だってディアブロだったら感覚を掴む前になくなっちゃうもん(笑)
テイストみたいな本格的レースに出る予定はないけれど、サーキットを楽しく走る機会はたくさん設けたいと思ってる今シーズン。せっかくのロッソコルサだから耐久レースにでもエントリーしようかな!
(ノア)
2013年4月16日
新しい号が出ました!
- Noah Sellen @ 12:33 PM
日光の開幕戦はけっこう盛り上がりましたよ!
ウエマツ×BGのコラボチームは健闘しましたが、その様子はそのうち誌面で。
まずはBG5月号が発売されました。
今月は「今のタイミングで買っちゃうべき絶版車」です。あれ、タイトル違ったな。でもそんな趣旨ですよ。
僕が担当したのはNSRとSRXとCRM。
取材も多くて誌面に書ききらないこともたくさんなので、いずれこっちで小出しにしていきますね。
私事ですが、先日は遊びでスポーツランド山梨のゆるいクラシック走行会に参加してきました。CD90でマンクスノートンとランデブーという(笑)素晴らしい体験ができました。
ゆるく楽しいサーキットイベントで思い出したけど、今月末の29日には白糸スピードランドで「BK晴れるんじゃ~んCUP」が開催されます。
これは僕が普段お手伝いしている「BKライディングスクール」のお遊びレースごっこで、小排気量で楽しくやりましょうよってレース。去年はブロックタイヤのXLR125ではしゃぎましたが、今年はCD90にしようかな。AX-1も持っていこうかな。
まだGWの予定が未定というアナタ、ご参加お待ちしています。一緒に遊びましょ!
2013年3月26日
今週末は日光チャレンジロード開幕戦!
- Noah Sellen @ 10:58 AM
とうとう始まりますよ、2013シーズン。80~90年代のレプリカが当時と変わらぬアツイバトルを繰り広げるクラスもあれば、家族で楽しめるような耐久レースもある「日光チャレンジロード」。
開幕戦は今週末の3/31日。BGとしては今回「MID4」というクラスに参戦します。このクラスは車両によるハンデがあるクラスで、400ccなら大体なんでも出れるんだけど年式やそのスポーツ性によって周回数のハンデがあるというもの。今回は「絶版車のウエマツ」とコラボして、編集部はなんとホークで参戦です!
ホークだとなんとハンデが13周つくから、スタートした時点ですでに他よりも13周多く走ったことになってる。で、反対にマイナスハンデの人もいるから、例えばVFR400Rは確かマイナス7周だったから、コース上で20回抜かれないと同じ勝負にならないと言うわけ。うひひ、こりゃ勝てるんじゃないの!? いくらなんでも20回はラップされないでしょうよ!
ウエマツ×BGチームのライダーはウエマツの若手メカニックの2人と、サポートで僕。この若手メカニックの2人はほぼサーキット初心者だから、先日とりあえず一回練習しに行きました。楽しんでもらえたようでうれしかったっすね、僕は。
MID4は日光の各クラスの中でも絶版車が勝てる可能性が高いクラス。ホークやGSを思いっきり走らせたいと思ってるアナタ、思いっきり走るだけじゃなくて、このクラスなら表彰台もありえますぜ! 3/31、ツーリングにもいい季節。入場無料・見学無料だから見に来てみてはいかがでしょ。
(ノア)
2013年3月15日
BG、新しい号が出ましたよ!
- Noah Sellen @ 8:33 AM
この仕事をさせてもらってるおかげで、たぶんCB750Four以降の国産旧車で乗ったことのないバイクはほとんどないと思う。
Zシリーズだって年式違いとかも含めてほとんど乗ってるんじゃないかなぁ。あ、650ザッパーは乗ったことないな。誰か乗せてくださいな。
で、今回の特集はZ1-Rですよ。これは貴重なモデルだね! なんてったって「R」ですもの。
でも一時期の人気は落ち着いて、今は一般的な価格に落ち着いてます。つってもまー余裕の100万ごえだからリーズナブルってほどじゃないですけどね。
乗ったのは初めてじゃないけれど、新品タイヤを履かせて、1型と2型を真面目に乗り比べたのは初めてのこと。そしたら両方ともいいのよ!! 詳細は買って読んでもらえれば嬉しいです。結構内容の濃い特集になっていると思います!
(そして新品タイヤがいかに大事かを思い知った・ノア)
2013年3月11日
花粉と塗料のサンドイッチ
- Noah Sellen @ 11:45 AM
いろんな作業をなるべく自分でやりたいと思ってるけど、なかなかそれって難しくて、さらにプロの技を見るとなかなか自分でやる気が失せちゃったりする。この前、CD90の煙吐きが凄いからピストンやリングを換えようと思ったけれど、一応サービスマニュアルと、あとバルブスプリングコンプレッサ買って、他にも必要そうなものをそろえたら2万円近くかかっちゃって、だったら最初からプロに頼んでもそのぐらいでやってくれるじゃんか、と思っちゃったりして。ま、自分でやるのが楽しいわけだけどさ。その様子はいずれ誌面で。
自分でやって満足感が得られない作業の筆頭が塗装だと思う。自家塗装を上手にやる人もいるけれど、いやー、僕は向いてないみたい。色々塗ってもだいたい「あぁあ、塗らなきゃ良かった」とか「プロに頼めばよかった」ってなる。
そもそもスプレーだってある程度いいのを複数本買ったら結構な値段になるでしょ。それに加えてサフェーサーとかウレタンクリアーとか、水研ぎ用のペーパーとか。最終的にプロに頼んだ場合の半分以内の値段でできることは少ないと感じてます。だけど仕上がりはプロの2割ぐらいでしかないわけですよ。こりゃ倍の値段を払って5倍の完成度を手に入れたほうがいいと思っちゃう。
ところが最近、水性スプレーで塗ると皮膜が厚くて、ぽってりした感覚になるのを知りました。水性ねー、なんとなく敬遠してたんだよね、特に意味もなく。だけど一般的なラッカーの皮膜の薄さと元の素材への密着度の低さはもう見限っていたから(いや、スプレーをじゃなくてそれを扱う自分の技量を、ね)、ためしに使ってみましたよ水性。
そしたらスゲーいいでやんの!! タンクとか目立つところは塗りたいと思わないけど、今回塗ったのはZX-4に入れたザンザスのホイール。どう? 意外に良く塗れてない? 風が強くて花粉とホコリがどんどん付着したけど、それでも結構嬉しい仕上がりになりました!
(勝手に満足 ノア)
2013年3月3日
免許証更新に行ってきました。
- Noah Sellen @ 7:41 PM
いつまで経ってもゴールドにならない、免許証の更新に行ってきました。
いわゆる「違反者講習」ってヤツで、2時間ぐらいです。
以前だったら事故を起こした人や起こされた人の人生の崩壊っぷりを、なかなかクサイ演技のショートムービーで見せられたもんですが、今回は違いました。
世の中ドライブレコーダーが浸透したおかげでしょう、実際の事故の映像を中心に「こういうシチュエーションはヤバイよ!」と、実際の交通状況とリンクさせることができる、とてもわかりやすい映像でした。
しかも25分ぐらいのビデオの中で、バイクや自転車の危険性や特殊性、関わる事故について割いた時間が15分ほど。本当に良くできたビデオだと思いました。いやほんと、とても良かった。
帰り道は今見たばかりのビデオのシチュエーションが、そこらじゅうに潜んでいることがわかり、運転がとても慎重になりました。
うーん、今まではあまりためになると思ったこともなかった免許更新講習でしたが、今回のような講習なら、ためにもなるし事故も減ると思う。
ま、その後のオハナシはだいぶ長かったけどね。
一つわかったのは、写真はけっこう遊んでも大丈夫だぞ、ということ。
次の更新までは「びっくり顔」でいきます(笑)
(ノア)
2013年2月18日
シーズンに向けてバッテリーは充電を
- Noah Sellen @ 10:40 PM
タマーに春の風が吹いてますね。
6寒1温ぐらいですが、梅の香りがソノ気にさせます。
さて、来シーズンのサーキット活動はどうしようかな、と。
大好きなZX4はしばらく動かしてないからな。たまにはエンジンをかけないと、と思ったらバッテリーが上がってるのは冬の常。でもねー、走るまでまた時間があるから、今のタイミングでバッテリーを買うのもアレだと思って。でもどうしても何かいじりたくなって、勇んでザンザスのホイールを入手しました。
これでリアが17インチになるから、ベッチョベチョハイグリップタイヤが履けるじゃーん! みんなが「履けば1~2秒上がる」(もちろんサーキットによりけり)というあの魔法のタイヤ、一度は履いてみたいなぁ!
しかも幅が4.5インチだから160サイズ。ということはもう、選び放題っす!
ここでいつも気になるのが車高。今まで18インチだったのが17インチになるんだから当然下がるでしょう。と思ったら、ZX4が純正で履いてる140/60-18は外径が633mm。新たに履く160/60-17は635mmとなんと外径大きくなってんじゃん。なので純正で考えたら下がるどころかわずかに上がってるわけだ。(新製品のダンロップα13比較ね。α12より良くなってるのかな? 履いてみたい!)
でも今までZX4にはワンサイズ太い150/60-18(外径645mm)を履いてたから、今まで慣れてたものに比べるとわずかに下がった計算。む、そうか。
先シーズンの終わりの頃、ある有名なTOTレーサーの方にZX4に乗ってもらったら「ぼろいくせに結構速いねぇ(笑)。でも後ろの車高を上げたい。問題はないんだけど、ハンドリングが古くて、今のタイヤでサーキットを走るならもっとずっとケツ上げしたほうがいいね」と言われました。「この状態でノア君の今のタイムが出てるなら、足周りをちゃんとしたら劇的に速くなるはず」なんて嬉しいことを言うもんだから「ま、ま、」なんつってポカリをオゴりました。おだてりゃ木でもなんでも登りますよ!
でもねー、古いモノショックはなかなか替えがなくてね。安価なアフターマーケットショックってだれか作ってくれないかなぁ。僕みたいに走行会や、せいぜい草レースな人には色んな調整機能はあまりいらないのだけど。車高調整とプリロード、リバウンドぐらいの、「純正よりはちょっといいかな」ってのを5万円ぐらいで作ってくれないものか。
今年のサーキット初めは、4/13筑波1000の走行会かな!
みなさん、そろそろシーズンに向けて準備の季節ですよ~
(ノア)
2013年2月6日
ミゾレの日のミドル妄想
- Noah Sellen @ 11:12 AM
BG3月号にとって、昨日は本が印刷される前の最後のチェック、校了といわれる作業の日でした。この校了時にみんなが疲れ果ててると誤字脱字などが増えるわけですが、昨日の編集部はいつもほどドンヨリしてませんでしたので、次号はより完成度の高いのを期待できそうです(笑)
で、年明け恒例の読者の皆様からの年賀状を紹介するページがありました。皆さんバイクライフを楽しんでいるようで何より! わざわざ僕宛に送ってくださった方々、ありがとうございました。
毎年送ってくださる中で特に嬉しいのは、革製品屋さんの「リューグーレザーズ」。もう5年ぐらい前に一度取材したきりなのですが、以来毎年年賀状をくださり、しかも必ず社長から一言直筆で添えられています。これぞ年賀状でしょう。印刷だけで何も書かないなら、一括送信のメールでも良くね? と思ってしまう人情派の僕です。きっとその姿勢は企業姿勢にも現れているはず、とリューグーレザースを応援している次第です。
もう一つ、必ず一筆添えてくれるのは「KTMジャパン」。僕みたいないちライターに一つのメーカーが出す年賀状に、社長及び親しくさせてもらってるスタッフが一言添えてくれる。感激です。やっぱりKTMも応援したくなるわけです。人情派の僕としては。
KTMといえば、僕が勝手に大絶賛してる(そして一般的にも評価の高い人気車種)のが新型の690DUKE。これは本当にイイね! バイクに乗るのが最高に楽しくなる。シチュエーションを選ばずに、クラッチを繋いだ瞬間から楽しい。
去年、新型になって以前の型よりもフレンドリーで扱いやすくなったのも大歓迎ですが、何より凄いのが値段だと思う。82万円ですもの。
僕が愛読してるある二輪雑誌で以前、国内外のミドルクラス(400cc~800ccぐらい)のバイクを集めてミドルの魅力に迫ろうという企画を、数ヶ月にわたってやってたことがありました。色んなライダーがそれぞれ点数を付けて、ベストなミドルはどれだ! とやったわけです。1000ccオーバーはちょっと億劫だけど、軽量車体で70馬力ぐらいあるといいよね、と常々思ってる僕にはぴったりの企画でしょ?
その総集編で優勝したのがトライアンフのストリートトリプル。ま、順当でしょう。とってもいいバイク。楽しいし、ポジションが楽でツーリングできるし、何よりエンジンが最高。「官能的」という言葉はこのエンジンのためにあるようなもんでしょう。
他の上位はKTMの先代690DUKE(まだ新型が出る前だった)や、BMWのF800Rといった外車勢が入ってきたのだけど、その中になんとグラディウスの650がランクイン! しかも上位ですよ。いい意味で「普通」のバイクなのだけど、でも個性豊かな外車勢の中でこの位置はサスガ。とっても素性のいいバイクなんです。
さて、その当時の記事を読み返してたら、グラディウスは外車勢よりも20万前後も安いのにこの順位は凄い、という記載がありました。
その価格(当時)なのですが。
ストリートトリプル:114万4500円(R仕様)スタンダードは99万9600円
690DUKE:121万8000円
F800R:125万3000円(ハイライン)スタンダードは106万4000円
グラディウス650:88万2000円(モトマップ)
うん、こうしてみるとグラディウスは安いような気がするけれど、でもその装備などを見ると、外車勢といくらか差があって、その差の分の価格差かな? とも感じました。
ところがだ、新型の690DUKEは82万円で出たですよ! (2013年はちょっと値上がりしたけど)
しかもトップのストリートトリプルは、スタンダードの方なら100万円切ってるでしょ? こうなってくるとグラディウス、もうちょっと安くならないかなぁ…なんて思っちゃう。いや、とってもいいバイクですよ。価格に見合った。日本で作ってるし。だけど相対的に見て、ね。
今この企画をやるなら、GSR750とか、ホーネット600(新型になってテールカウルがかっこよくなったね!)とか、アプリリアのシヴァーなんかも入れたいと思うけれど、改めてやってもグラディウス650は上位にくると思う。すっげーいいバイクだもの。
Vストローム650が国内販売をはじめたから、次はグラディウス650の国内販売に期待してます。勝手に。Vストロームの逆輸入版は100万円ぐらいだったのが、国内だと88万円。んじゃグラディウスも同じぐらい下がったら76万円ですか? 人情派の僕としては(笑)
ホンダのNC700がこのクラスを一気に活気付かせたと思う。「ななひゃくぅ~!?」なんて、なじみのない響きに最初は戸惑った人もいたけれど、ふたを開けてみればバカ売れ! そりゃそうだよ、僕は前から言ってんじゃん。650ccぐらいのツインは下からトルクもあるし最高速もある程度期待できるし燃費もいいよって。うーん、前に乗ってたホンダブロス650は良かったなぁ!
これに乗っかって、他社も650~750ccツインを出していこう! そしてNCにはRバージョンがあるといいね! 8000回転まで回って、65馬力ぐらいあって、ホイールベースももうチョイ短くて。どうすか、ホンダさん&スズキさん!?
あーあ、長くなちゃった。すみませんね、外はミゾレだから妄想ばかりが広がるんですよ(笑)
(ノア)
2013年1月31日
パーツ供給は「ラッキー」ぐらいの認識がいい?
- Noah Sellen @ 3:58 PM
絶版車に乗ってるBG読者の皆さんにとって(って実は現行車及びだいぶ最近のバイクに乗ってる人も多いんだけどね)パーツ供給とは頭を悩ませる問題かもしれない。旧くなればなるほど当然パーツは手に入らなくなりますね。とくに新しいパーツは。
先日行ったイギリスでCXターボのオーナーズクラブの人達とお話しする機会がありました。「パーツ? ないよ、壊滅的。だけどあんまり壊れないから困ってない」とのお答えでした。んで、メーカーが旧いバイクのパーツを作ってくれないという話が(絶版車好きは世界共通で好きな話題だけど)一通り展開された後で僕はおどけながら申し上げましたよ。
「僕らはエンスージアズムから感情移入しちゃうけどさ、メーカーってね、実はコレ、商売でやってるんだってよ!?」
「うっそだぁー!」
と返してくれたみんなのユーモアがよかった(笑)。そう、商売だからね、何十年もパーツを供給し続けるのは難しい。一応は7年は作るよっていう約束らしいので、10年経ってまだ新品パーツが出る場合はもうラッキーと思うぐらいが正しいのかもしれない。
先日プリンターが壊れました。
キャノンのチョー旧いやつで、そもそも編集部の林さんにもらったやつ。バラバラにしてみたら、壊れてるのは実際に紙にインクをこすり付ける部分。ヘッドって言うのかな?
これが部品単品までプラスねじでバラせたから、そのパーツ単体を持って行って電気屋さんで部品注文しようとしたの。
電気屋さん、チョー親切でキャノンに問い合わせてもらいました。答えは…
「とっくのとっくにそんなパーツは作るのをやめました。そんなプリンター、まだ存在してたんですね! 化石化寸前でしょう(笑)」
でした(後半盛ってますが)。
そうだよなー、10年は経ってるもん。しかもパーツがないから修理もできないって。しかもしかも、新しいプリンターが4000円ぐらいで買えるって。
むむう、ヘッドさえあればまだまだこの旧いプリンタだって使えるのにもったいない。とは思ったもののどうしょうもない。
幸いプリンターにはバイクほどの思い入れもないし、旧いプリンター「ならでは」の味とかもないので新しいのを買いました。
とても平たい言い方をすれば、バイクなんてただの工業製品。とても感情移入しやすい工業製品だけど、一品モノの芸術品と違ってパーツ供給などはメーカーに頼らざるを得ない部分がある。
モンキーなんかはほとんどアフターで1台組めるね! イギリスのクラシックシーンもそういう車種がたくさんあります。特に英車。日本車クラシックも注目を集めている今、そのうち日本製絶版車のクランクケースを作る人とか出てくるんじゃないかなぁ!
(特に答えのない独り言でした・ノア)