編集部ブログ 勝島部屋から

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※編集部宛のメールはこちら「bg@mr-bike.jp」へ。

2012年4月11日 

カッコいいバイク

- Noah Sellen @ 9:18 PM

バイクのカスタムって難しい。

ミスターバイクBG誌は読者によるプライベートカスタムも積極的に掲載してきた歴史があって、プライベート改も大変にスンゴイのとか、独創的なのとか、色々あって面白い。

一方でショップカスタムで最近「お!」と思ったのって……なんだろうなぁ。それぞれが目指すスタイルが似ているようで、それを突き詰めていったという印象ですね。結果としてとても完成度の高いものが多くなって、昔みたいに「17インチ流用つけました!チェーンライン?シラネ」なんていうことはなくなりました。ユーザーとしては安心でいいですね。

一方で、画一化されちゃってるとも感じるのが残念。年末カスタム号の原稿を書きながら、もちろんみんなそれぞれちょっとづつ違うのだけど「おお! 新しいね~!!」ってのがなかなかない。

ちょっと前にアメリカで賞をとったカスタムハーレーはZカスタムで知られるTAVAX製。カスタムなんてやりつくされたはずのハーレーの世界でNo1になるんだからスゴイ。

国産絶版車でもそんな展開ないかしら…… 

写真は先日の走行会で見かけたCB750(RC42)カスタム。かっこいいじゃん! ありそうでなかったね、こういうの。特に難しいことはしてなさそうだから、敷居はあまり高くなく。マシンも最近のだからトラブルもなさそうで。ホイールは最初から17インチだからタイヤも選び放題でサーキット走行会もOK。うーん、なんだかハッとしましたね。カスタムの原点ってこういうことじゃなかったかな、と。

 

カフェスタイルってのはイイ。ヘンに悪ぶったイメージはないし、エンスージアストとしてマシンを愛しているようなイメージを持ちやすいと思う。

ちなみにヤフオクでジェイドをカフェレーサーにしたのが出てたな、ロングタンク&4本出しメガホンで。かっこいいすよマジで。

(ノア)

2012年4月6日 

「質感」とは何か

- Noah Sellen @ 9:49 AM

僕が困った時にひくのは講談社の「日本語大辞典」という、厚さ約8センチの百科事典みたいな辞書です。それによると

質感:材質から受ける感じ

え? それだけっすか??

じゃ質感が高いとか質感が低いというのは、本当は「材質から受ける印象が良い(及び悪い)ということなのかな? 

じゃあ僕が「質感高い」と感じるものはなんだろう。

その昔、パーツBGの取材でパウダーコートやさんに行って、その時見たパウダーコートが施されたフレームは「美しい」と思った。あれは「質感高い」だろうな。

スーパーフォア1300がインジェクションになったとき、僕は販売店でバイトしてたんだけど、みんながこぞって注目したのはスイングアームの、リアサスがくっつく部分。それまでの後付のステーが溶接でついてる方式じゃなくて、ステー部分がスイングアームと一体形成になってたんだな。

見比べると確かに「質感高い」と思った。

他にもバイクにまつわる色んな部品や商品を見ては「これは質感高い(美しい)」と思うことも多いし、反対に「これはちょっとチャチイ(質感低い)」と感じることもある。

で、本題ですが。

以前、副編集長安生さんとこの「質感高い・低い」件で議論になったのだけど、なんせ50代も半ばということもあってか「旧いものこそがイイ!」という意識が高い。そりゃ旧いものにも良さがあって、その商品が生まれた背景やその商品が過ごしてきた時代背景を楽しむのは大切ですよ。かつそういった過去を大切にする心が工業製品を大切に、そして日本の技術を誇りに感じるきっかけになると思うし、そんなスピリチュアルともいえる領域を実は強く意識しているのがBGなのです(俺だけか!?)。

だけどね、だからといって最近のものを悪く言うのはいけないよな。

確かそのときは新しめのモデルのプラスチックのフロントフェンダーをつかまえて「質感が低い!!」と切り捨てたんですよ。ちょっと待とうぜ! だって今、フェンダーは基本プラスチックじゃん!! いつの話をしてんですか! と議論というかむしろ口論になりました。

じゃあ「質感高い」とは何かと突き詰めていったら、基準はなくて「自分がどう感じるか」だということにたどり着きました。そりゃそうだよね、カッコいい、かっこ悪いと同じで自分の基準でしかない。

だからプラスチックのフェンダーが当たり前の世代の僕からすれば、そんなの全然「質感低く」ない。だから切り捨てられてムカとしたわけだけど、まぁ安生さんは普段から心ない暴言を吐きまくる人だからあんまり気にしちゃいけない(笑)

安生さんの「質感高い」を色々聞いていった所、結論としては「質感高い=鉄」というだけのことであることに気づきました(笑) 鉄のフェンダーやメッキの部品、アルミ削り出しのなにか…… こういうのがいいんだって。そうかー、じゃ行き着くところハーレーじゃんすか、なんつって話は終わったんですけどね。

その話はまーいーや。

写真は新しいスーパーカブ110のチェーンカバーです。以前のスーパーカブ110はプラスチックのチェーンカバーだったんですね。日本で作るにはその方が低コストだったのだろうし、なんてったって軽いし錆びないし。こりゃいいじゃん、と僕は思ったのだけど、先の一件があってから「鉄じゃないもの=チャチイ」という安生さんの図式が頭に刷り込まれていたので「安生さんにはナイショにしておこう」と思ったのを覚えています。

ところが新しいスーパーカブは鉄に戻ってんじゃん!!  生産が中国に移って、あちらではプラスチックよりも鉄の方が入手及び加工がしやすいとか、安いとかあるんでしょうね。鉄の方がプラスチックよりは再利用率が良さそう、という意味ではいい選択肢だと思う。そもそも軽量さを最重要項目とするバイクでもないし。

でもそんな技術的なことに思いを巡らせるより先に思ったのは

「安生さん喜ぶぞ!(笑)」

だった。

鉄ですよ!どうすか、安生さん。「質感」の方は (笑) 

 

(ノア)

2012年4月2日 

カドヤに2連敗

- Noah Sellen @ 11:03 PM

先日、筑波サーキットのコース1000で走行会に参加してきました。

ボンゴの陰に隠れてる怪しい松井氏に誘われた、ブルドッガータゴスの走行会だったのですが、去年のもて耐に誘ってくれたみんなが来てて(左のTRXは監督でした)、スンゴイ強風だったけどワイワイ楽しくできました。

筑波のコース1000はエイプ50で走ったことしかなくて、初めて大きなバイク(つっても400ccのZX-4ですが)で走ったら楽しい楽しい! 排気量に関わらず、という意味では本コースよりもこっちの方が楽しめそうでした。4月21日の絶版車復活祭が楽しみですね。

現地でブースも出てて、その中の一つがカドヤさん。深野専務がいたのですが、なんと自分も走る気満々でGSX-R1100油冷を持ち込んでました。

この専務に、実は以前にオフロードに誘ってもらったことがあって、いやというほどブッちぎられたのであります。よーし、ロードだったら負けるわけにゃいかねーぜ!あの時の借りは返させていただきますよ! っつて気合を入れたのですが、専務のタイムを見ていると常に僕の1秒先。次のセッションで詰めても、その次でまた離される……。ムキー! スッゲー上手っすね~!! なんて言っても「イヤイヤイヤイヤ(笑)GSX-R速いっす!」なんつってあくまでフレンドリー&謙遜なんですね~。見習わなくては。

これで僕は晴れて2連敗。いや、2惨敗。

バイクウェアを作ってる会社の専務が自ら走り回り、そして腕もたつんだからカッコいい。そんなカドヤを応援したくなるわけっすよ。 (ノア)

PS: ちなみに専務が手に持ってるのはキリンのモヒのヘルメットのレプリカ。カドヤで受注生産してるらしいです。http://kadoya1935tokyo.blog71.fc2.com/blog-entry-133.html

 

2012年3月29日 

物好きがいる

- Noah Sellen @ 3:56 PM

以前のブログで「今月の原付特集の原稿は本当はもっと長かったけど、スペースの都合上短くなっちゃった」的なことを書いたら、なんと「全文掲載してください」というマニアック読者がいらっしゃりました。

うれしいやらハズカシイヤラ

「当時を懐かしんで」書くように要請された原稿、BGメイン読者よりは世代が若い僕ですが、「あぁ!そうだった!僕もその世代!」という若手読者もいたら嬉しいな。

写真はオマケで、かっこ悪いハングオンを撮って!と言って撮ってもらったもの。当時は気持ちばっかりで、たぶん実際はこんなフォームだったんじゃないかと思う(笑)

 

以下、要望のあった原文です。もちろん、実際に誌面にある本文とかぶってるところもありますが。さらにDJ-1版もあるからそっちも読みたいなんていうマニアなアナタはメールください(笑) (ノア)

懐かしさよりも恥ずかしさが思い出される、甘酸っぱい50cc時代。メインのBG読者層である40~50代とは関わったモデルが違うのだけど、そんな思い出は同じなんじゃないかな? 僕の時代は「ゼロハン」なんて言葉はもはや死語、MBXの時代はとっくに終わっていて、NS50Fがすでに型落ち、NS-1やTZR50などが周りにあった。

 時代的には「走り屋」と呼ばれた人たちがまだ残っていて、原付免許を取ったときから性能や速さに取り付かれていた僕は、「バリバリマシン」誌を読みつつ、当時すでにかなり少数になっていたその走り屋に憧れたのですよ。

 ジーンズの膝に潰した空き缶の時代は過ぎ去り、バンクセンサーの替わりに(そして走り屋っぽくてカッコよかったから)樹脂製のまな板を四角く切って膝に貼り付けてた。かつてのレプリカブームのおかげか安い中古皮ツナギの入手がしやすかったけど、パステルカラーなど80年代の香りが恥ずかしくてね、だからその上からトレーナーを着て走ってたんだと思う。そのトレーナーに転倒の跡があったりするとまたカッコよくて、ハクがつくと思ってたんだから恥ずかしい。チームなんかに憧れたのもこの時代。おそろいのチームトレーナーを着てる人たちがカッコよく見えたけど、仲間がたくさんいたわけじゃないしそんなトレーナーを作るお金もなくて、安物のトレーナーに手書きで「○○レーシング」なんて書いたっけ。

 マシンをカスタムするお金もなくて、チューニングといえばステッカー。ゼッケンがカッコよかったね。なぜか02とか、数字の前にゼロを付けたがった。あとは「改」とか「最速」とか「免許点数残りわずか」とか。で、ヘルメットのシールドにはタイラップをくっつけて触覚みたいにしてた。今回は黒のタイラップしか用意できなかったけど、当時はピンクとか蛍光イエローとかね。さらに角も生やしたりして。後ろから尻尾が生えたのはもう少し後かな? ドラヘルなんかもいたなぁ。

 そんなファッション(と呼べるのか?)がバイク遊びの一部だったけど、今思うと腕の方はまるっきり未熟だった。一生懸命膝を伸ばして、上半身はドゥーハン気取りで斜めにタンクの上に残したスタイルだったかなぁ。きっとかなりカッコ悪いフォームだったと思うから、そんな恥ずかしい感じでメインの写真に写ってみた。大きな身体で小さなバイクにしがみついていて見事にカッコ悪い!

 今回のRZは、登場するライバルから見れば本来旧い方のRZであるべきだったのだけれど、さすがに現存する個体が少ないし、僕の頃にはもう走ってなかった。新RZは98年だから反対にまだ走ってなかったのだけど、登場時にまだ50ccに興味が残っていて「イイナ」と思ったのを覚えている。

 

 

2012年3月24日 

アライヘルメットのシールド着脱動画公開

- Noah Sellen @ 8:28 PM

ミスターバイクBG4月号の60ページにて、アライヘルメットの内装を自分の頭に合わせてかえてみましょうよ、という記事を展開いたしました。

誌面に書いたとおり、不思議と同じサイズでも違うモデルだとフィット感がかわったりするので、内装の変更で対処しようというわけです。

詳しくは誌面を読んでいただいて、かつ全国のアライ「テクニカルプロショップ」(用品店などが認定されています)でも色々相談してみましょう。

63ページではシールドの着脱について書いています。僕は昔からアライ一筋なのでシールドの着脱も慣れちゃいましたが、案外「難しい」「壊してしまいそうで怖い」という意見を耳にします。ということで今回の展開となったわけですが、誌面にあるように動画も撮りました。

この動画はミスターバイクBGのトップページに公開済みなのですが、このブログのページをお気に入りに登録してくださってる人はなかなかトップページを見る機会が少ないでしょう。よって下にも貼っておきますね。

初級編は全日本に出てるアライユーザーの小林選手を講師に迎えております。

右は上級バージョンということになってますが、実は上級バージョンのやり方の方がシールド着脱が楽な気がします。

上級バージョンでは小林選手に対抗心を燃やした僕がシールド着脱のスピードで勝負しますが、よく見ると外す時にシールドの内側を親指で触ってしまっています。小林選手は丁寧にフチを持っていますね。普通のシールドだったらシールド面を触ってもかまわないですが、動画に出てくるピンロックシールドはけっこうデリケートなものですので、触らない方がいいですね。

吸湿性が高いので濡らさない方がいいですし、保管時も吸湿剤などと一緒にしておいた方がいいそうです。汚れた場合もタオルでゴシゴシしちゃダメだし、洗ってもダメ。軽くほこりをはらうぐらいにした方がいいというから、そもそも汚さないように気をつけるのが一番。

シールドの着脱スピードを勝負しても、ピンロック側(内側)は触らないように!

ちなみにこちらがBGのトップページです。http://www.m-bike.sakura.ne.jp/?cat=12

たまに見ると何かしらの動画などアップされてるかもしれません。

写真はいつもお世話になっているアライの遠藤さん。誌面に登場した上さんと共に何でも相談に乗ってくれ、色んなブッチャケトークをしてくれます。

ちなみに現在(日曜日まで)お台場では「東京モーターサイクルショー」をやっていて、そこでもアライブースがあります。新製品クアンタムJをかぶってみるにもいい機会ですね! (ノア)

●ミスター・バイクBG4月号「Arai ヘルメット」の記事中にあるシールド着脱方法の動画です!

『もうビビらない! シールド着脱』
こちらで動画を見られない方は、YOUTUBEのサイト「http://youtu.be/MyjBjkFGG3k」で直接ご覧ください。
『シールド着脱上級バージョン』
こちらで動画を見られない方は、YOUTUBEのサイト「http://youtu.be/1vfbRkpdvoI」で直接ご覧ください。

2012年3月22日 

DE耐にDEようか

- Noah Sellen @ 11:06 AM

辛い話をしたツインリンクで行われる、ミニバイク7時間耐久レース「DE耐」に出ることになりました。

誘ってくれたのはBG誌面にもよく登場してくれる「エミコ」嬢。

このエミコちゃんがね、ちゃんと書く機会がなかったからここで書くけれど、ちゃんとしたライダー(なんだそれ)なんですよ。というのは、二輪誌に出てくる女性が必ずしもバイクが好きではない、というのはわかるでしょ? そう、その人がバイクに乗ろうが乗るまいが、ページに華を添えてくれるんですよ女性は。まぁそれでも全くバイクに関係ないアイドルとかじゃなくて、少なくとも免許ぐらいは持ってる人が多いけどね。

西村姉妹もかなりスキモノで、大変BG的でありがたい。

一方でエミコちゃん、本気で速い。日光サーキットでレースに出てたりもするし、以前は「もて耐」もGSX-R750で出てた。いやほんと、速いし、何よりもバイクが好き。僕は「誌面に華を添える女性」としてではなく、「バイク仲間」と認識しているライダーです。

話を戻すと。

DE耐は最初、エイプで出れるお気軽なレースとしてスタートし、そのうちパワーアップ競争が激化し、で厳しい燃費レギュレーションが作られ、さらにボアアップしてもいい排気量も制限が設けられ…… などなど紆余曲折を経てきました。レースなんてみんなそんなもんだろうね。みんながちょっとづつ本気になっていくから、いつのまにかハイレベルになって初心者から敬遠されちゃう。で、レギュレーションで縛ってみたらエントリー数が減る…… レース運営って本当に難しいと思います。

でも今年のDE耐はなかなか楽しそう。練習走行に行ったらみんなフレンドリーでね、勝ちたい!という気持ちが総じて低く、(いやみんな一つでも上のポジションを求めてはいるんだろうけど、カリカリしてないということ)フレンドリーな雰囲気。ふんふん、去年富士スピードウェイで編集部みんなで参戦した「ミニろく」と同じぐらい気軽にできそうだ。本番は5月20日です。お暇なら応援に来てくださいませ。

初の練習走行はエミコちゃんが3分8秒、メインライダーのタクちゃん(写真の黒メットの人)が3分11秒、で僕、3分13秒……えーっ!? 酷い!

ピンキー大統領に結果を電話報告したら、一言「遅いね」と冷たく言い終わらないうちにガチャンと電話を切られました(泣)

小さいバイクでほぼずっと全開なのに一体どこでタイムを詰めるのか。まずは減量かな??  (ノア)

話題のエミコ嬢ですが、今回はページに華を添えません。花粉症だから。もてぎは杉に囲まれてるからね、花粉症の人はヤバイらしいす。

 

こちらはピットを共有したお隣のチーム。アクティにドリーム50を2台積んでましたよ!苦労して。

2012年3月21日 

ツインリンクもてぎは辛い

- Noah Sellen @ 9:52 AM

昨日はツインリンクもてぎに行ってきました。それは「DE耐」というミニバイク耐久レースに参戦することが決まって、それの練習走行及びマシンセットアップなどをするためだったのですが、その話はまた後ほど。

ツインリンクもてぎで「辛い」というのは、まぁ思うようにタイムが出なかったりするから「甘いぜ!」の対義語としても辛いけど、そうじゃなくて食べ物の話。

以前、渡辺編集長と僕とあと数人でもてぎに取材に行って、そのときに「ホテルツインリンク」の中のレストランで食事をしました。そのときに渡辺さんが頼んだのが四川風冷製タンタン麺だったのですが、ホンダの関係者が「辛いですよ」とはあらかじめ言っていたんです。だけどね、冷製だし、ましてや子供も来るレストランだし、そんなに強烈なものがくるとは思わないじゃない。

そしたらこのタンタン麺、冷たいにもかかわらず激辛ですよ。「辛い(笑)」と笑っていた編集長も食べているうちに涙を流しはじめ、本当に苦しそうになってきて、さらに周りが「辛いでしょ」とか「辛いって言ったじゃないですかぁ」なんて言うもんだから、最初は「そうですね」なんて大人の対応をしていた編集長も後半はムッとしていましたよ、暴露するようだけど。

温厚な編集長をムッと、いや、ムカッとさせるほど辛いタンタン麺。辛いけど確かにウマイので辛いのが好きな人はもてぎに行ったら是非。

で、昨日の僕はパドック内にある「グランツーリスモカフェ」で「ブラックカレー」なるものを食べました。タンタン麺の件を知っている僕は、作ってくれるスタッフの人に「けっこう本気で辛いですか?」と聞くと「けっこうッスよ~(笑)」と言うので、恐る恐るたのみました。

これがね、タンタン麺ほどじゃないにせよけっこう辛くてね、普通のファミレスで出てきたら「ちょっとやりすぎだろう!」と怒っちゃうくらいでした。大変美味しかったですけどね。

中には辛いのが平気な人もいて、マニアックバイク はまやさんはとんでもなく辛いのでも汗一つかかずにペロリといきます。さすがマニアック。

食後はタイムが2秒ほど落ちました。体重増加はミニバイクの敵です。   (ノア)

2012年3月18日 

初のミニバイク巻頭特集

- Noah Sellen @ 1:02 PM

お久しぶりです。

あまりに寒いので南半球に逃避しておりました。そんなわけで更新をサボったわけっす。国内にいなかったのでご勘弁を。

さぁ、今月はミニバイク特集ですよ! 以前から編集部では「いつかはやりたいミニバイク特集」とささやいていたのですが、ミニバイク特集はあんまり売れないというジンクスがあって、趣味の雑誌なんだから売れなくたって面白ければいいじゃんという時代でもなくなっちゃったので「やりたいけどちょっと怖い」という状況だったのですね。

でも、先月号が王道の大型カワサキ車特集だったから(つっても絶版車の世界も多種多様になってきたから何が王道かはもはやわからないのですが)、じゃミニバイクをやるならこのタイミングしかないだろう、ということになった次第です。

一言にミニバイクといってもこれがなかなか難しい。僕なんかは原付が爆発的に売れた後の世代だから、一種の狂気だったという人もいる「あの時代」を知らない。だけど副編集長安生氏は「MBが一番カッコいい。読者もMBに一番グッとくる」と断言するんだ。申し訳ないけどMBに思い出も思い入れもない僕はそーんなに見た目が美しいマシンだとは思ってなかったのだけど、読者の皆さんは僕より1世代上ですから安生さんの言うようにググッとキテルといいなぁと思ってるところ。だっていまどき表紙がMBなんてバイク雑誌、ありえないじゃんね(笑)

原稿の方は「懐かしいあの時代を振り返るようなモノ」を書くように頼まれたけれど、そもそも「あの時代」を知らないんだから難しい。だから自分の原付時代の話を書き始めたらそれはそれで盛り上がってきて、そんでかなりの量を書いて満足したら、後になって「スペースが足りないから本文が入らない。書いてくれた量の1/4ぐらいまで減らして書き直し!」と言われました。そんな殺生な! 結局なつかしの原付時代についてはちょっとしかかけなかったけど、そんな自分のバイクの道を振り返りながら原稿を書いたのもまた楽しかったからいいかな。悔しいから全文ここに掲載しようかとも思ったけど誰も読んでくれないだろうからやめときます(笑)

自分の世代はNS50Fも過去のもので、NS-1ですね。ヤマハはTZR50ですよ。YSRなんてとっくになかった。さらにはビジバイベースのオシャレモデルが流行って、YB-1とかコレダスクランブラーとかいっぱいありました。若い世代の読者に共感が得られれば嬉しいと思ってますが、どうすか?

原付走り屋はステッカーで盛り上がる、なんつー話で盛り上がったのは、巻頭の50Γを貸してくださった、二輪販売店勤務の相原さん(p15左上参照)。あんなファッションがあったとかあんなステッカーがあったとか、僕の世代のことも良く知っていて大変嬉しかった。それこそ安生さんあたりが全く知らない、より新しい世代のお話。バイクブーム後のライダーである僕はいつも編集部では肩身がせまい思いをしているのだけど、共通の世代の話が出来る人がいて本当に嬉しかったっす、相原さん!

その相原さんが送ってくれたのが写真のステッカーセット。

しかも丁寧に付箋でコメント付(笑)

キスレーシングステッカーには

「80年代~90年代にKISSレーシングは欠かせません!!」

RKの反射ステッカーには

「当店にあったレアステッカー! 『キミは光っているか!』」

バンソウコウステッカーには

「クアンタムのキズ隠しに!!」 (撮影当日に新品のアライクアンタムJをちょっとぶつけた)

そしてDEAD-LINEのステッカーには

「『PRODUCED BY NOAH』もはや説明は不要かと!!」

 

いやはや、なかなか面白いお方です(笑)

原付特集は「あのモデルがないじゃないか」とか「いや、むしろこっちの方が有名だった」とか、色々思うところのある人もいるでしょう。とにかく台数が多くてまとめるのが難しかった特集ですが、ページ数も多くて読み応えはあるかな、と。今のスタッフになって初めての原付巻頭特集。ご賞味くださいませ。 (ノア)

 

2012年3月7日 

今月号を振り返る3

- Noah Sellen @ 6:54 PM

 

p274

新たな「世界最速」コンニチワ。

すっげぇな、新型ZZR。日本に入ってくる車名はZX-14R。

200馬力ですよ。ハンパじゃないですよ。

試乗コースが、誌面にも書きましたが大変寒い峠道。道端に雪が残ってたほどですからね。タイヤがグリップしてくれる感じがまるでなく、もちろん大丈夫なんだろうけどあまりのパワーに間違えてちょっと開けちゃったらズルリと滑って260kgが横を向いて大惨事、なんてことが頭から離れない試乗でした。

前のZZR1400は、以前に「公道指数を探る」という企画でハヤブサと2台で箱根のほうに走りに行って、これが2台とも大変よかったのを覚えています。ハヤブサがスポーティなイメージだったのに対して、一日中ずっと乗ってたいのはZZRかな、という印象。

さらにもっと前を思い出すと、スーパーブラックバードとZZR1100Dで北海道も行ったな。この時もね、一緒に行ったキャメラ鈴木(ヘビーホンダ党)は「ブラックバードのスポーツ性は格別!!」と盛り上がってたけど、僕は長距離ならZZRの方が僕には合ってるかな、と思って、たしかそう書いた気がします。

さらには学生時代に仲間がZZR400を持ってて、これがスゲー良かったし、最近はサーキットでZZR250に乗る機会があるのだけどそれもまた印象がいい。

だからZZRブランドには基本的に好感を持っている、のだけど、今回のはさすがに力がありすぎるような印象を受けた。

パワーって慣れるから「ありすぎる」とは思わないのかもしれないけど、やっぱりあらゆるシチュエーションのある公道での200馬力はけっこうオッカナイなぁ。誌面に書いたとおり、普段はローパワーモードで走りたい。

4輪車はタイヤ1本につき200馬力が適当、という考え方があるそう。2輪駆動なら400馬力まで。4輪駆動なら800馬力まで。

じゃバイクは200馬力までOKかといえば、車ほどの安定感や接地面積がないし、そもそも乗り物として全く違う理論で走ってるんだからそのままは当てはめられないでしょう。

そこで僕はね、その半分あたりが良いんじゃないかと思う。

バイクは100馬力ぐらいが怖がらず、楽しく走れ、かつ十分なパワーじゃないかと思ってます。個人的には、100馬力を大きく超えてくると怖くなってくるなぁ……皆さんはいかがでしょう。

一方で、あったかい初夏にガラガラに空いた高速道路でZX-14Rに乗ったら全く印象が違うはず。

「ぐひゃー! 200馬力最高! 250あってもいいな!」なんて言ってるかもね(笑)

(ノンポリノア)

 

 

2012年3月2日 

ド綺麗な初期NSRに遭遇

- Noah Sellen @ 7:48 PM

第三京浜保土ヶ谷パーキング。

皆さん知っている地名でしょう。ご存じない方は若者ライダーかな?昔はたっくさんのライダーが集った場所だったんですよ。(昔話調になりましたが僕も全盛期はまだちびっ子でした)

で、昨日その保土ヶ谷パーキングにいましたら、おとなしく、いや、エレガントとも言えるぐらいサワヤカにこの87NSRが滑り込んできたんですよ。

まぁ綺麗なこと! 新車、とまではいわないけど20年ぐらい前ならこのぐらいの程度のものがまだあったかかもしれないなぁ、というぐらい各部色あせもなくいい状態。

先日、第3回東京モーターショーショーのパンフレットだったか何かを見たんだけど、紙が黄色くなってなくてまるで最近作られたような状態だったんですね。で、「よくこの状態で保存されていましたね!ウソみたい」と言ったら、「そりゃ復刻版だ」といわれました。ですよねー、そんな昔のものがこんなに綺麗なわけないもん。

でもこのNSRを見たときはそのパンフレットを見たときと同じような印象。時の流れを無視したかのようなキレイさなんだもの。

オーナーはなんと21歳。「今、まさに今、レストアからあがってきたんです。試運転でとりあえず第三京浜に乗ったんですよ」ですって。そんなステキな時間を共有できて嬉しいっす!

「バイクの方が年上です(笑)」ですって。

すごいなー!

外装は全然割れ・カケなくて、フォークのアウターチューブも飛び石やサビの跡なし。へー、きれいにレストアしたんだなーと覗き込んでたら「ブレーキローター新品じゃん!!」

「そうなんですよ、ヤフオクで1万6000円で買えました」ですって。

しかもなかなか好青年でね、親切丁寧&笑顔。ヘルメットだってちゃんとアライの新しいのかぶっててトータルでいい感じ。若いながら「趣味でオートバイを楽しんでます」という雰囲気があって大変いい印象でした。

楽しんでますねぇオートバイ。素晴らしい! (ノア)