編集部ブログ 勝島部屋から

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2013年9月15日 

先行してちょっと見せます、マン島のクラシックイベント

- Noah Sellen @ 3:52 PM

スタートが切られてから、自分がいる地点までおおよそ何分かかるのかは分かっていて、地元のボランティアで構成されているマーシャルたちもレースが始まっているのに最初の一台が来るまでは紅茶を飲んでおしゃべりに興じている。

初日のプラクティスに陣取ったのはコースの半分を過ぎた辺りの「サルビーブリッヂ」、サルビーストレートの後の右コーナーに位置する橋のところだ。

レースがスタートしたことはラジオで知り、そこから時計を見ながらトップで現れるマシンをまつ。サルビーブリッヂに現れるのは12分ほどしてからだろう。

遠くから6速全開のまま、コォ――――――――っと排気音が聞こえてくる。来た来た。普通のサーキットでは、6速のまま全開にしている時間は、たとえモテギやスズカでも数秒だろう。いや、数秒と呼べるほども長くないかもしれない。しかしここでは6速で、これでもかとアクセルワイヤーを伸ばしながら、ただただカウルにうずくまっている時間がとても長い。そんな直線で観戦している時は、コォ――――っと近づいてきて、そのままカァン――――と遠ざかっていく。6速全開のまま、路面のうねりなどに多少排気音が変化しながら。

サルビーブリッヂはそんな長い全開からのフルブレーキング。

 

……マン島TTに次ぐマン島でのビッグイベント「マンクスGP」は「クラシックTT」と一体となって「フェスティバル オブ モーターサイクリング」という巨大イベントとして今年スタートした。数年のうちにTTよりも人気となることだろう。次号ミスターバイクBGより、少しづつその様子と魅力をお伝えしていくつもりだ。    (ノア)