編集部ブログ 勝島部屋から

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2016年6月11日 

KTMやべえなあ2

- Noah Sellen @ 6:50 AM

この前の投稿でKTMヤバいって書いたその続き。

 

ヤバさを感じたのは筑波のコース1000で行われた絶版車運動会でのこと。絶版車の運動会なのに現行車じゃないか!とお叱りを受けそうだけど、鉄フレームとシングルシリンダーは年式に関わらず参加OKってことだったから、僕のKTMはレギュレーションには合致していたというわけ。もちろん多少の後ろめたさはあったけどね(笑)

(写真は富樫秀明茨城仲間です)

 

さて、一応はマーシャルとして、スタッフとしての参加だったのだけど、タイヤのテストも兼ねてたから一通り先導などをした後にはちゃんと本気で走りました。そしたらけっこう速くてね、絶版車愛好家の皆さんも「なんだいそのバイクは」と興味を持ってくれました。

 

あれ?誌面で何度も試乗レポートや追レポートをしてるはずだけど、ミスターバイクBG読者の方々にはKTMの知名度ってあんまりなのかな??

僕が去年買ったのは690DUKEってやつです。690ccのシングルが鉄フレームに載ってて、ガソリンだけが入っていないほぼ装備重量で150kgしかありません。出力は68馬力かな?年式によってちょっと違いますが、まあ70馬力前後ですね。アップハンだからモタードっぽくも見られますが、そうでも…ないね。確かにサスは柔らかめだしその軽さや細さからモタードっぽさがあるけれど(KTMはオフ車得意だしね)、でもやっぱりロードモデルでしょう。ハングオンで乗るのが正しいと思います。

 

150キロ、70馬力。どう?これってスペック的にフルパワー化した2スト250レプリカぐらいでしょ!実際、そんな感じなんですよ。軽くてパワーがあって(しかも低回転から超トルクフルでパワーバンド広し!)ものすごくクイック。「あれ?もうちょっといけそうかな?」という感じがあるのに、タイムはもうすでにけっこう出ちゃってる、みたいな。

実際この日は自分が思ってるよりどんどんタイムが出てました。そんなに気合入れてるつもりもなかったのにタイムが出てるってことは、バイクに余裕があるってことでしょう。もちろん、テストしていたダンロップのα13-SPも良かったんだけどね!

タイムで先行されていたライバルを抜くべく、この日の最後の走行で頑張って結局37秒3までタイムを縮めたけど、この時だって「お!彼を超えたぞっと!もうやめとこうかな」ぐらいの余裕があった。でも一瞬「36秒台に入るまで頑張ろうか」なんてことが頭をよぎるんだから、いやーDUKE、ソートーその気にさせてくれるバイクです。

 

僕のDUKER仕様ではなくスタンダードの方。だからサスなんて調整機構がリアのプリロードしかなくて、しかも結構フニャフニャ。エンジンもR仕様よりちょっと馬力が落ちててマフラーもとても静かな仕様。それなのにこのパフォーマンスなんだから参っちゃう。これでR仕様だったらどうなのよ!ってハナシです。絶版車運動会ではみんなステキな集合管の音とかチャンバーの音を響かせてる中、僕のDUKEはトゥルルルゥととても静か。まるで速さを感じさせません(笑)

 

690DUKEはもともと良いのは知ってました。燃費も一般道なら25ぐらい走るからね、エキサイティングさだけでなくその総合力に惚れて購入したわけだけど、まさかツルシ(にタイヤを換えただけ)の状態でこんなに実力があったとは。改めて惚れ直しました。

 

別にKTMのアレじゃないけどさ、良いものは良いとハッキリ言いたい。現行車にはどうも惹かれないんだよなぁ……なんて言う人もいますが、特にレプリカ世代の皆さんなら好きになると思いますよ、690DUKE。とても魅力的なバイクだと身を持って感じてます。

 

(ノア)