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2019年3月29日 

■BRPジャパンが3輪スポーツヴィークル「Can-Am Ryker」を発売開始

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 ユニークな3輪スポーツヴィークル「Spyder」でおなじみBRPジャパンがこのほど、報道陣向けに発表会を開催し、新製品の国内発売を開始すると発表した。
 その新製品とは、新型の3輪スポーツヴィークル「Can-Am Ryker」と呼ばれるモデルで、BRPでは“3輪モーターサイクル”と呼んでいるが、足をつかずに止まっていられること、基本的に転倒しないこと、そして普通自動車免許で乗れること、などを考えれば“3輪スポーツヴィークル”と呼ぶ方が分かりやすいのでは。

 それはともかく、この新ラインアップは、これまでの3輪モデルの「Spyder」が主に大人、それもバイクのライディング経験があり、または一時卒業していたというようなユーザー層を中心として人気を呼んでいたのに対して、「Ryker」では若年層で、バイクの経験は無くても、新しい乗り物として興味を持ってくれるというようなユーザー層をターゲットとしているという。そしてうれしいことに価格も1,359,000円(600モデル)と、最近のバイクの価格帯を考えると若者にも手の出るかなりリーズナブルな設定といえることにも注目だろう。ちなみに900モデルもあり、こちらは1,599,000円、さらにオフロード走行が可能な“Rally Edition”、1,764,000円もラインアップ。

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BRPジャパンの代表取締役大貫陽介さんがプレゼンテーション。 BRP本社からシニアバイスプレジデントのジョゼー・ペローさんもプレゼンテーションに来日。

 メカニズム的には、ロータックス製の水冷並列2気筒、600ccエンジンか並列3気筒、900ccモデルが選択可能でCVTによるオートマチックミッションと組み合わされているのでギアチェンジも不要だ。足回りはフロント、リアともにSACHS+複筒式コイルオーバーショック、フロントはさらにプリロード調整付きだ。全長×全幅×全高は、2,352×1,509×1,062mm、車重は600が270kg、900が280kg。20リットルの燃料タンクを搭載している。
 また、若年層をターゲットにするというだけあって、75,000通り以上のカスタマイズが可能で、自分だけのオリジナル「Ryker」に仕立て上げられるというのも訴求ポイントという。

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デザインを担当したクリストファー・ルードウォールさん。BRP本社のデザイン&イノベーションディレクターだ。 アグレッシブインラインスケートのワールドチャンピオン安床武士さんと、DJでありシンガーでありモデルとしても活躍するマドモアゼル・ユリアさんによるトークショーも行われた。

ちなみにWEBミスター・バイクでは、青木タカオさんに一足早くカリフォルニアで試乗をしてもらっているので、詳しくはこちら『Can-Am RYKER 走りがエキサイティングで可能性無限大! 遊べるスリーホイーラー、間もなく日本上陸!!』で。

■BRPジャパン TEL03-6718-4701 https://jp.brp.com/spyder/

2019年3月29日 

■楽しみながら安全運転体験「2019 スズキセイフティスクール」開催



 ベテランからビギナー、リターンライダーを対象に「走る・曲がる・止まる」の基本練習として「ブレーキング」「中速バランス」「ハイウェイ体験走行」まで楽しく学ぶことができるスクールとして今年もスズキ 二輪技術センター テストコース内 二輪車教習所(静岡県磐田市駒場4935 )にて開催。

 スクールでは、バイクに乗り慣れていないビギナーや久しぶりの運転で自信が無いライダーを対象とした「ビギナークラス」、運転経験はあるが再度基本や交通ルール・マナーを学びたいライダー、ビギナーク ラスからのステップアップしたいライダーを対象とした「ベーシッククラス」という2つのクラスが設定される(カリキュラム内容は両クラス共通)。

 参加条件はスズキ二輪車(原付~大型)所有、または契約済の原付免許以上取得者。使用車両は各自持ち込み(スズキ二輪車に限る)で、希望者にはレンタル車両(有料。台数に限りあり)も用意される。

 参加費用は3,100円(税込。昼食、ドリンク、傷害保険代含む)、見学者1,200円(税込。昼食、ドリンク、傷害保険代を含む)。尚、参加者には全員にもれなく参加記念品をプレゼント。

 申し込み方法は、スズキホームページの「スズキセーフティスクール」特設サイトより、 参加申込書をダウンロードし、必要事項を記入の上、申込期間中に参加費を添えて最寄りのスズキバイクショップへ申し込み。開催日程は以下の通り。

第58回 2019年5月12日(日) 申込期間 4/7~5/7
第59回 2019年6月9日(日)【初心者day】※   申込期間 5/8~6/4
第60回 2019年10月6日(日)  申込期間 9/1~10/1
第61回 2019年11月3日(日)  申込期間 10/2~10/29
第62回 2020年 3月8日(日)  申込期間 2/4~3/3
※初心者dayはビギナーライダーと初回受講者、女性ライダーが参加可

「スズキセーフティスクール」特設サイト
http://www1.suzuki.co.jp/motor/safetyschool/
スズキバイクショップ
http://www1.suzuki.co.jp/motor/shops/

2019年3月28日 

■半世紀の歴史でオフ車に特化したイタリアのメーカーが日本上陸!

※以下、写真をクリックすると大きく、または違う写真を見ることができます

発表会場にて、Fanticアジアエリア・マネージャーのアンドレア氏、サイン・ハウス代表取締役社長の野口氏。






 インカムのB+COMや、昨年からはヨーロピアンスクーター・ランブレッタの輸入販売を開始したことでもお馴染みのサイン・ハウスが「Fantic(ファンティック)」の総代理権並びにブランド使用権を独占契約、取り扱いを開始する。




 Fanticと言えば、トライアル世界選手権で3度(1985・1986・1988年)タイトルを獲得する活躍でも知られる、1968年にイタリアで創業したオートバイメーカーだ。1975年にはモトクロスのワークスチームを結成、1981年のISDE(International Six Days Enduro)では最高位のワールドトロフィーを獲得するなど、レースシーンで数々の記録を残してきた。

 その後、二度の会社再建を余儀なくされたが、イタリアの企業家からなる合資会社が100%出資し、今回三度目の経営再建を果たしている。


 扱う車両はFantic のCaballero(キャバレロ)ブランドからリリースされる「Scrambler(スクランブラー)」と「FratTrack(フラットトラック)」、Fantic 直系となる「Enduro(エンデューロ)」の3タイプ。ScramblerとFratTrackはそれぞれ125、250、450ccのエンジンを、Enduroは125と250ccのエンジンを日本仕様ではラインナップ。いずれもEuro4の環境基準をクリアする4ストローク水冷単気筒で、125はキャブレター仕様となる。

 フロント19 インチ、リヤ17 インチタイヤを履くScrambler(税込車両価格79・89・110万円)はストリートモデルに由来しない軽快感、バランス、自在な操作性など、オフロードモデルのようなハンドリングが特徴。旅バイクとしての魅力も備える。

Scrambler

 FratTrack(同79・89・110万円)はその名のごとく、アメリカ発祥といわれるフラット(ダート)トラックレースで走っていたマシンがモチーフ。サイドカウルに描かれる数字の通り、前後に19インチタイヤを履く本格仕様だ。

FratTrack

 Enduro(同79・86万円)は公道走行できる保安部品を装備、フロント21 インチ、リヤ18 インチのフルサイズと言われるオフロードモデルで、軽量な車体(乾燥重量は125で95kg、250で104kg)が特徴。日本で言うところのトレール、トレッキングモデルのような扱いやすさも持ち合わす。

Enduro

 尚、サイン・ハウスのショールームが移転、これまでと同じく東京の環状八号線に面した場所ながらフロア面積を果たし、各種車両や製品をじっくり見て、触れる環境が整った。

サイン・ハウス ショールーム
東京都世田谷区尾山台2-32-15
TEL:03-3721-1770
営業時間:10時~18時
定休日:火曜・水曜・祝祭日
https://sygnhouse.jp/

2019年3月27日 

■“聖地”で存分に走りこむことができる「スズキ北川ライディングスクールin 竜洋」を開催



 数々の名車が生み出された静岡県磐田市の竜洋コース(スズキ二輪技術センター テストコース)を舞台に、スズキ・レーシングアドバイザーとしてお馴染み、元・世界耐久選手権チャンピオン北川圭一氏のライディングスクールが2019年度も開催される。

 安全でスムーズなライディングテクニックを習得するための実技と講義を交えた実践教習で、毎回ビギナーからベテランライダーまで幅広く、楽しくライディングテクニックを学ぶことができる開催12年目を迎えたスクールだ。アウトリガー装着車による走行練習など、めったにできない体験もでき、インストラクターもスズキ車両開発や鈴鹿8耐参戦経験のあるライダーが揃う。

 対象はスズキ製248cc以上のミッション車両(スクーターは不可)のユーザー。事情により、参加当日にスズキ車の都合がつなない場合はレンタル車両もあり(別途税・ガソリン代込3,780 円~4,860 円。台数限定)。

 装具は革ツナギもしくは革製の上下、ブーツ、フルフェイスのヘルメットが必須。無料で貸し出しレンタルツナギ、ブーツを用意(数限定、申込順)。

●開催日程
第1回  2019年4月14日(日)   
第2回  2019年6月2日(日) 受付開始 4月9日
第3回  2019年9月22日(日) 受付開始8月6日
第4回  2019年11月24日(日) 受付開始9月26日
第5回  2020年3月1日(日) 受付開始 2020年1月15日

●開催場所
スズキ株式会社二輪技術センター テストコース(静岡県磐田市駒場4935)

●開催時間
9時~16時30分(受付開始8時30分)

●参加費用
18,630円(税込。保険代、お弁当、飲み物フリードリンク含む)
見学者は1,500円(税込。お弁当、フリードリンク含む)、小学生以下の見学は無料(お弁当なしの場合)

●参加人数
20名~45名まで

●申し込み方法
北川圭一オフィシャルWEBサイト(http://www.k1-kitagawa.com/)より申込み。

問:スズキ北川ライディングスクール事務局
TEL:075-644-6916
E-mail:info@k1-kitagawa.com
http://www1.suzuki.co.jp/motor/kitagawa/

2019年3月27日 

■ドゥカティの創造性と革新性が高く評価される

新型ディアベル1260

 1955年から毎年開催されている「Red Dot Award」は、デザインと革新性の点で最も独創的で価値のある製品に賞を授与してきた。そのプロダクト・デザイン分野において最も権威のある国際的な賞のひとつである「Best of the Best」を、昨年のEICMA(ミラノショー)で正式にお披露目されたドゥカティの新型ディアベル1260が受賞した。ドゥカティにとって、この権威あるアワードの受賞は1199パニガーレ(2013年)、XディアベルS(2016年)に続き3回目 。

 パワフルでマッスルなデザインを特徴とするディアベル1260は大型ネイキッド・バイクのパフォーマンス、クルーザー・モデルのエルゴノミクスを巧みに融合。そのデザインは初代モデルで確立したスタイルを現代的に再解釈したものに。心臓部には159psを発生するテスタストレッタDVT 1262エンジンが搭載される。

 尚、Red Dot Award の授賞式は2019年7月8日、ドイツのエッセンで開催される。

2019年3月26日 

■“かつてない走りを予感させるデザイン開発”による最高賞

スポーツLMW「NIKEN」

 走行環境の変化を受けにくく、旋回時の高い安定感を生み出すという、原付二種のTRICITY(トリシティ)から始まったヤマハ独自のLMW機構。そのLMWを採用するフラッグシップモデル「NIKEN(ナイケン)」が、世界的に格式の高いデザイン賞である「Red Dot Award」のプロダクトデザイン2019において、最高賞である“Best of the Best” に選出された。

 845cm3・直列3気筒エンジンを搭載する大型LMWのNIKENは「フロント二輪でしっかり地面を掴む表情をデザインの核として、力強い足回りを強調。迫力あるショルダーエリアとニーグリップ性に配慮したスリムなタンクと組み合わせてダイナミックな動きを感じさせます。“攻めの LMW”を一目で伝えるボディデザインで、ワインデ ィングロードを駆け抜けたくなるようなスポーティな運動性能を視覚化しました」と、かつてない走りを予感させるデザインの開発が行われたという。

 ヤマハにとって、今回のRed Dot Award の受賞は2012 年から8年連続、プロダクトデザイ ン部門での“Best of the Best”選定は4製品目に。また、NIKENにとっては「2018 年度グッドデザイン賞」に続き2つ目のデザイン賞受賞となった。

ヤマハ発動機 デザインアワードサイト
https://global.yamaha-motor.com/jp/profile/design/awards/

2019年3月26日 

■“美しきコーナリング”をモットーとするレーシングスクールが日本上陸

 これまで世界選手権にも多数のプロライダーを輩出、30年以上の実績をもつレーシングスクール「California Superbike School 」。アメリカやオーストラリアを中心にBMW Motorrad は同スクールの活動をサポートしてきたが、ビー・エム・ダブリュー株式会社(BMW Motorrad Japan)との提携により、今年から日本でも「California Superbike School Japan(CSSJ)」として活動がスタートする。

 スクールでは“The art of cornering”(美しきコーナリング)をモットーに初心者からプロライダーまですべてのライダーを上達へと導くカリキュラムを提供 。BMW からはサポートとしてトレーニング用車両(S 1000 RR、S 1000 XR、および S 1000 R)が貸与される。

S 1000 RR

 また、CSSJ はライディングスクールを通じてBMWの魅力を伝えると同時に、BMW が今後行うイベントなどへも積極的に参加し、ライディングスキル向上の重要性を啓蒙。7月4・5日の筑波サーキットを皮切りに、国内各地のサーキットを会場として行われる予定になっている。

California Superbike School Japan 公式ホームページ
http://www.css-jp.com/

2019年3月25日 

■ヤマハ「T&XMAX USBチャージャープレゼントキャンペーン」実施中

 「T&XMAX USBチャージャープレゼントキャンペーン」は、スポーツバイクのDNAを受け継ぐスポーツコミューターである“MAXシリーズ”の「TMAX530」と「XMAX」が対象。5月31日(金)までの期間中にヤマハスポーツバイク取扱店にて新車成約者全員にロゴ入りオリジナルグッズ・USBチャージャーをプレゼント。

 いずれのモデルもスポーティなスタイリングにハンドリング性能やエンジンのレスポンス、車体の剛性感など、上質感溢れる走りの中にスポーツマインドを刺激する性能を秘めたモデルだ。

T&XMAX USBチャージャープレゼントキャンペーン
https://www2.yamaha-motor.co.jp/SPT/Locator-Max2019/

2019年3月25日 

■ショップオープン情報「ハーレーダビッドソンセントラル川口」

 ハーレーダビッドソン(H-D)のグローバル基準に適合した最新ストアデザインプログラムを採用した次世代型店舗に改装、リニューアルオープン。若いスタッフからベテランスタッフまで在籍、H-Dユーザーのこだわりに幅広くサポート。敷地内には駐車場を完備、クルマでの来店も容易に。

埼玉県川口市末広 1-4-23
TEL:048-222-2828
営業時間:10時~19時
定休日:毎週火曜日
http://www.harleydavidson-central-kawaguchi.com/

2019年3月22日 

■ホンダ+M-TEC無限 電動モトクロッサー、共同開発のベール取る!

 2017年にM-TEC(無限)が、東京モーターサイクルショーの特設ステージで公表した待望の電動モトクロッサー構想から2年。満を持してプロトタイプが公開された。共同開発の成果は、ホンダとM-TEC(無限)で同日公開された。

 同じ電動モデルでありながら、M-TEC(無限)の公表したプロトタイプのボディには『E.REX』の文字が刻まれたオリジナル・デザインになっている。これは17年に発表したデザイン・コンセプトを踏襲するもの。迷彩柄だったカラーリングは、赤と白にすっきりとまとめられているが、両サイドを覆うカウルが恐竜の骨格を思わせる。史上最強の恐竜といわれるティラノザウスル・レックス(Tレックス)をにじませた仕上がりだ。一方、ホンダが同ブースで公表した電動モトクロッサーは『CR ELECTRIC PROTO』と、名称も違う。赤白の配色は似ているが、すっきりととがった外観はCRFシリーズに近い。両者のデザインは大きく異なる。

 M-TEC(無限)のチーム無限は、TTレース・ゼロチャレンジにも電動レーサー『神電』で参戦。そのマシンを自社開発し、優勝を重ねた実績がある。そのノウハウを活かしてモトクロッサーでもバッテリーとパワーユニットを担当した。ホンダは完成車領域を担当した。

 M-TEC(無限)でマン島TTレースのチーム監督を務める宮田明広氏は、次のように語った。
「私たちは1970年代にME125というモトクロッサーで参戦した。再びモトクロッサーを開発することは原点回帰ということになる」

 また、ホンダの販社であるホンダ・モーターサイクル・ジャパンの加藤千明社長は、このプロトタイプを電動バイク全体に生かすことを強調。
「電動二輪車にとって、より過酷なフィールドであるモトクロスを想定し、電動モトクロス車両の開発をした。ここから得られる技術ノウハウを蓄積し、オフロードのみならずオンロードも含めてスポーツ性能の研究を継続して行う。ガソリンエンジンとは異なる電動車のさまざまな課題に真摯に取り組み、将来の市販電動二輪車にも応用することを目的にチャレンジしたい」と、述べた。



 関係者によると「電動モトクロッサーは瞬発力もあり、手ごたえはある」という。ただ、レース投入のためには安全性の検証などまだ段階を必要とする段階のようだ。市場投入までには、まだ少し時間がかかりそうだ。ただこれをきっかけにした環境整備も期待されている。
「電動モトクロッサーのレギュレーションは、まだない。今後、こうしたことが決まれば、各社がそれに合わせて開発を進めることができる」(前同)という。

(取材・文:中島みなみ)