2016年3月15日 

■Team KAGAYAMA SUZUKI Asia、2016シーズンの体制を発表!

昨シーズンからTeam KAGAYAMA SUZUKi Asiaに合流し、雨の鈴鹿ではGSX-Rの戦闘力を十二分に引き出して見事表彰台にあがった芳賀紀行選手。マシンの熟成と若いライダーを引っ張るという2つの課題をこなすには、彼の経験が必要だろう。昨年以上の成績、チーム初の優勝も期待したい。

 昨シーズン、FIMアジアロードレース選手権シリーズ (ARRC)のスーパースポーツ600クラスに参戦を開始した「Team KAGAYAMA SUZUKI Asia」。その2シーズン目となる2016年シーズンも参戦することが発表となった。

 加賀山就臣チームオーナー兼チーム監督率いるチームは、SUZUKI GSX-R600(使用タイヤはDUNLOP)の2台体制で参戦。ライダーは芳賀紀行選手が継続して参戦となる。そして、もうひとりは、昨年ARRCに新しく設けられた「スズキ・アジアン・チャレンジ」からのステップアップとして、タイ人のパティス・チョープラテットがチームに合流する。

 芳賀選手は、昨年発足したばかりのチームでありながらシリーズ第3戦の鈴鹿でチーム初の表彰台をもたらし、シリーズランキング7位という成績でシーズンを終えている。今シーズンも芳賀選手は、シリーズタイトルを目指すのはもちろん、チームメイトの育成にも力を入れていくこととなる。

昨季のスズキ・アジアン・チャレンジではランキング2位と好成績を残しているパティス・チョープラテット選手。「この機会を与えてくれたスズキ、そして加賀山監督にとても感謝しています」とコメント。タイ国内では1000ccのレースにも出ており、オーディション・テストでもマシンを乗りこなしているようだった。

 パティス選手は昨年、加賀山就臣がプロデュース・監修するスズキのライダー育成プログラム「スズキ・アジアン・チャレンジ」に参加。このスズキの150ccモデルであるSUZUKI FU150を使用したワンメイクシリーズで開幕戦レース1を優勝、シーズン2勝し、ランキング2位となっている。このプログラムからの初のステップアップライダーとなる。ゼッケンはスズキ・アジアン・チャレンジでつけていた98をそのまま使用する。

 また、チームも国際色豊かなチームへと進化する。昨年は日本人メカニックを中心にインドネシア人メカニックが1名加わる形であったが、今回はインドネシア人メカニックに加え、タイ人とマレーシア人のメカニックが合流。アジアではインドネシア人とタイ人とマレーシア人は一緒に働けないと言われているというが、ライダーを支えるこのチームスタッフの活躍にも注目したい。

 昨シーズンは手探りの中での参戦であった(チームのシリーズランキングは7位)が、2年目ということで、さらなる飛躍を期待したい。

 チームは2016年3月22日から、マレーシア・ジョホールサーキットで開催されるARRC公式テストに参加。引き続き3月31日~4月2日に同サーキットでの開幕戦迎えることとなる。

加賀山就臣チームオーナー兼チーム監督のコメント
「2年目のシーズンを迎えられたことに喜びを感じています。これはスズキをはじめとするスポンサー、サポート、ファン、そしてチームスタッフのおかげだと思っています。ありがとうございます」

昨シーズン終了後、スズキ・アジアン・チャレンジの上位3名によるステップアップオーディションを開催。そのテストの際に、2015年シーズンを戦った芳賀車(41号車)に乗るパティス選手。ヘルメットは加賀山レプリカだ。