2018年2月25日 

■整備のタイミング

ミスターバイクBGの読者さんみたいに旧い空冷車なんかに乗ってると、オイル交換は3000キロ、プラグも5000キロとか、そういった認識の人も多いでしょう。

 

だけど最近の乗り物ってこういった消耗品の交換サイクルがとても長くなってるって知ってました? 四輪だとオイル交換1万キロなんて言うのはザラ、プラグ交換10万キロとかありますね。10万キロかよ! タイミングベルトと同じタイミングで見ればいいってことじゃん! すごい。

 

バイクだって伸びてます。オイル交換8000キロとかね。その間放置してていいわけではないですよ。どうしたって少しは燃やしてるから、その8000キロの間にオイルレベルはチェックしつつ、必要があれば足すとかね、そういうケアは必要ですが、モダンなモデルについては3000キロで交換なんてことはないんです。

 

さて、僕の愛用トランポ、三菱ミニキャブという軽トラですが。

先日撮影用のバイクを積んで高速道路をギュンギュン走ってました。遠出するって知ってたからオイルレベルをチェックして、少なかったから足して、冷却水もチェックして、万全だぜ! といつもよりアクセル踏みめで走ってました。オイルを足してやったおかげか、はたまた先日タイヤを新品にしたおかげか、すごく調子の良い軽トラ君。

 

悲劇は突然に。

中央道の登り坂で、けっこうエンジンに負荷かかってるなぁという状況で突然のパワーダウン。え、え、えぇ~っ! よろよろと左車線へと寄っていくと、いくら踏んでも80キロぐらいしか出ない。うわー、困る! でも何とか目的地まで到着。アイドリングはするけれど音と振動は完全に2気筒。あちゃー、一発死んだな、という印象。しかし嫌な音は出てないしオイルや冷却水が漏れてるわけじゃない。電気系トラブルだろうな、と思いながら、「止まんないでくれよ……」と祈る気持ちでそこから100キロ以上ある帰路につきました。

 

凄く時間がかかって何とか帰宅。440ccパラツインの軽トラはどうしょうもなく遅い! 翌日なじみの車やさんに持って行ったら「コイルがリークでもしたかな?」とみてくれた結果、がコレですよ。こんなに破壊されたプラグ見たことない!

 

 

やっぱり真ん中気筒(ミニキャブはパラ3気筒)は熱くなるらしく、プラグはもはやグチャグチャでした。電極が中に落ちなくて良かったよ……。

 

 

 

結果、プラグ交換で事なきを得ました。「セレンさんの過酷な使い方だったらイリジウムにした方が……」と言われたのでそうしました。そしたら今まで出てたノッキングもしなくなって絶好調。結局消耗品の交換だよね、機械をちゃんと維持するコツは。ちなみに他のプラグもかなり摩耗してます。

 

以前このノッキングが気になって三菱のディーラーで聞いてみたら、排ガス規制対応でかなり薄くなってる機種だからノッキングすることがある、なんて言われたことがあったけど、なじみの車屋さんでは「ノッキングが出たら電気関係を疑った方が良いかもしれませんね」なんてアドバイスいただきました。

 

僕の軽トラ、まだ6万キロなんだけどなぁ。プラグが完全に死ぬなんて。

農家の人が畑まで行くだけの使い方と、僕みたいに重積載での高速巡行が多いなんていう使い方では、やっぱり負荷もずいぶん違うでしょうからね……。

 

消耗品の交換はやりすぎるのもどうかと思うけれど、ちょっとでも怪しかったらチェックは怠らないようにすると良いですね。というか怠らないようにします。

 

(ノア)