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2012年5月3日
■「パフォーマンスネイキッド」とは
今月号から始まった新企画
「日本車新時代」とは、新しいものも旧いものも、それぞれ新しい時代を迎えようとしているんじゃないかな、という訴えかけをしようというもの。
新車の方では既存のビッグネイキッドカテゴリーから、次の時代のマシンと感じるアルミフレーム&SS系エンジン搭載車に注目しました。
ま、そのイキサツはすでに出ている5月号を読んでもらいたいですが、この新たな(?いや、新しくもないんだけど、国内ではまだ広く認知はされていないのではないかな、という意味で)カテゴリーのネーミングに迷った。
やっぱりね、名前がついてないとみんなその存在に気づかないんだよね。
今までは「ストリートファイター」とか「ハイパーネイキッド」とか、それぞれ雑誌やメーカーによって色んな呼ばれ方をしてきたと思う。
だけど「ストリートファイター」はちょっと違うと感じてたんだ。なんだかテレビゲームを連想しちゃうし、そもそも誰と戦うんだかわからない。さらにドゥカティから同名の車種が登場しちゃったからね、いまやカテゴリーそのものを「ストリートファイター」と呼ぶのは難しいでしょう。個人的には大人のエンスーな趣味であるバイクに「ファイト」「戦う」というイメージをリンクさせたくなかったという気持ちもあるけどね。
では「ハイパーネイキッド」? いや、これは浸透してないし、スーパーの上ならハイパー、その先ならウルトラ、ギガ? テラ? と何だかまだまだ上が出てきそうでヤダった。
悩んだ末出したのが「パフォーマンスネイキッド」。難点は略せないことかなぁ。「パフォネ」ってかっこ悪いもん。書く時は「パフォーマンスNK」と書けばカッコはつくかな?
このパフォーマンスってのは直訳すると「性能」だから、必ずしも「運動」性能だけを指すわけじゃなくて、総合的に色んな性能が次の次元へと進んだよ、という意味で名づけました。
取り回しだって一つの性能。
低速での扱いやすさも一つの性能。
操りやすさも一つの性能。
そしてもちろん、その気になった時の実力も一つの性能。
フェーザーに乗ってるとそれら性能が高次元で、本当に21世紀のバイクに乗っていると感じます。今のところ困ってるのは、乗る時には必ずといっていいほど雨が降ることだけど…… なんだろな、雨バイクなのかな?少なくとも雨の中での「パフォーマンス」はかなり検証できてますよ不本意ながら。
もう一つの新時代は絶版車の世界。
絶対王者のZ1の人気がとどまることを知らない中で、価格もどんどん上がっていくから憧れで終わっちゃう人も増えてきたはず。だったらZ1でこそないけれど、兄弟車で似た魅力、そして違った魅力ももったZ1000なんてどうよ?と始まったのが「The Next Zed」です。
新車も絶版車も、単一カテゴリーにあんまり執着せずに、広い目で見てバイクを楽しみましょうぜ! というのがメッセージですね。すでに読者の方から心強いお便りをいただいてますので、がんばって連載を続けて行きまーす!
あ、ちなみにね、パフォーマンスNKがマイナーなカテゴリーかと思ったら全然そんなことなかった。新車販売の上位には入ってこないのに、週末の箱根や伊豆に行くとワンサカ走ってる。ということは持ってる人はよく走ってる人ってことなのかな……??
(ノア)