2013年11月9日 

■マン島レポート小出しその2

 

来週発売されるミスターバイクBGから、少しづつ今回のマン島取材のレポートをさせてもらいますが、最近は他の雑誌でも海外に行く記事が多いように思いますね。ニューモデルの試乗会では昔からそういうの多かったですが、それとは別に行ってる人もいるみたい。

そんな中でイギリスに行った人はだいたい「メシがマズイ」とおっしゃる。

あぁもう! そんなことないんだって!

イギリス=メシがマズイというイメージで行ってるから、「あぁ、やっぱりマズいじゃないか」って感想で帰ってきちゃうんだよ。

失敗するパターン筆頭は、そこら辺のダメダメ「チップショップ」に行って「フィッシュ&チップス」を食べるパターン。感想はだいたい「魚に味はないし、とにかく脂っぽくて食えない」

ま、そりゃそうですよ。「フィッシュ」&チップスだからね、基本的には海沿いで食べるものです。都会の真ん中で海産物食べてどうする。

またチップス、日本ではフレンチフライなんて呼ばれるジャガイモの揚げたやつなんだけど、これも色んな種類があって、どうでもいいチップショップはセインズベリーっていう大型スーパーなんかで買える冷凍チップスを使ってる。これは厳密に言えばジャガイモそのままではなく、一度擦り潰した上で棒状に成型しているものでチップスではない。

チップショップ選びはとっっても大切なもので、ロンドンの裏路地にあるような汚いところでフィッシュ&チップスを食べたらマズいにきまってます。

反対に海沿いの街に行って、地元のアッパーミドルクラスあたりのご婦人に「おいしいチップショップはありますか」と尋ねればまず間違いない。魚は新鮮でおいしいのが保障されるし、チップスは地元のじゃがいもが手切りで棒状にされてる本格的なものが多い。これが、フィッシュ&チップスなんですよ。

ロンドンのフードコートで食べてマズイって言ってるのは、成田で飛行機降りてチェーン店のとんこつラーメン屋さんに飛び込んで「日本食はマズイ」と言ってるようなもの。経験の分母が少なすぎて参考になりません。

さて、写真はマン島で食べたスープとタルト。マン島はとにかく寒くて参るのだけど、カフェでのスープは最高でした。スープボウルも温めてあるからいつまでも熱くて、野菜たっぷりでとてもおいしい。パンも付いてくるけどこのパンがまたイイ。ふわふわではなくがっしりと身が詰まってて食べがいがあり、ちょっと口の中でモチャモチャするんだけどそれはたっぷりのバターを塗って対応する。またバターがうまいんだ! パンや紅茶はおかわりもできてね、軽食ではあるけれどこんなに美味しい食事はなかなかないね。

タルトの方はまた別のカフェ。 チーズケーキとベリーのタルトだったかな? 「かけるのは生クリーム?ホイップクリーム?それともカスタード?」と聞かれる。うーん、ここは生クリームかな。温めてもらっていい? なんていうオーダーもOK。この後クリームをかけてから食べるわけだけど、これがまた何とも美味い!! 表面のベリーと中身のチーズケーキもいいのだけど、下のきじがビスケットみたいになってて、本体の甘さを絶妙に逃がすんだ。ほっぺたがおちますぜ。

……バイク雑誌のブログでなんで食べ物について熱く語るのか。 どうもすみません、ただね、イギリスの食事は決してマズくないよ、と言いたいの! もし行く機会があったらフードコートや町の汚いチップショップはスルーしてください。小さな町の雰囲気のいいパブや、漁村のチップショップを探してください。ティーハウスでのスコーンなんかも、本当に最高ですよ!

(次はバイクについて書きます・ノア)