2014年1月27日 

■ハーレーダビッドソンジャパンが純正トライクを国内発売開始

 ’60年代や’70年代には“業務用”などで活躍、その後はマッチョスタイルに魅力を感じるユーザーにも根強い人気を得てきた3輪オートバイ、トライク。そのトライクをハーレーダビッドソンが純正モデルとして2月2日から国内発売を開始する。

 それに先だって、ハーレーダビッドソンジャパンが東京は恵比寿のリキッド・ルームにプレス関係者を集めて盛大な発表会を開催した。会場のステージ場には車が入ってしまいそうな巨大な木箱。ハーレーダビッドソンジャパンのスチュアート・ファレル社長の挨拶が終わるとスモークの中から現れたのが日本再上陸となるハーレーの純正トライク「トライグライドウルトラ」だった。

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会場ステージ中央に巨大な木箱が。その横で挨拶をするハーレーダビッドソンジャパンのスチュアート・ファレル社長。挨拶が終わると…
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 木箱が外され、スモークの中からTRI GLIDE ULTRAが現れた。車両の前半部分はウルトラグライド、そしてシートから後方は100リットルを超す大容量のトランクも備えた“リアカー”スタイルとなっている。エンジンは1,689ccの“Twin Cam103”。最大トルク132Nm/3,750rpmを発生。ラインアップは黒と茶の各モノトーンカラー、4,004,000円と、黒×濃紫、赤×茶の各ツートーンカラー、4,067,000円の2タイプを発売。

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 ちなみにトライクは道交法上は小型自動車扱いで、普通免許(ただしMT)で運転が可能。また基本的にヘルメットも法規上は必要ないが、ハーレーダビッドソンジャパンでは安全のため着用を推奨している。一方、道路運送車両法上では二輪車扱いなので、高速道路の車両区分が大型二輪と同様の軽自動車扱い、そしてETCなども二輪車扱いだ。

 ハーレーダビッドソンジャパンでは、ユーザーターゲットとしてトライク・ファンばかりではなく、大型二輪免許が無いことでハーレーに乗ることを諦めていた若年層にも注目してもらいたいという。また、高齢リターンライダーで体力に自信の無い方々にもクルマ感覚で乗れることをアピールしていきたいとのこと。ちなみに電動モーターを利用した後退機構も搭載されている。

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■TRI GLIDE ULTRA 主要諸元
●エンジン:空冷+水冷4ストロークV型2気筒SOHC2バルブ●ボア×ストローク:98.4×111.1mm●総排気量:1,689cm3●圧縮比:10.0●最大トルク:132N・m/3,750rpm●燃料タンク容量:22.7リットル●燃料供給装置:フューエルインジェクション●変速機:常時噛合式6段リターン
●全長×全幅×全高:2,670×1,390×1,430mm●軸距離:1,670mm●シート高:720mm●最低地上高:115mm●重量:559kg●ブレーキ:前ダブルディスク、後シングルディスク(前後連動式ブレーキ)●タイヤ:前MT90 B16M/C 72H、後P20/65R15 92T

■撮影:依田 麗 ■ハーレーダビッドソンジャパン http://www.harley-davidson.co.jp/