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★新シリーズ・添乗員ヨッティのバイクツアー裏レポート「賀曽利隆氏と走る ナイロビ→ケープタウン35日間」


 このコーナーを新しく担当することになりました、道祖神の吉岡(ヨッティ)です。相変わらず不定期での更新となると思いますが、どうぞ宜しくお願いします。
 前回までは、道祖神現社長によるケープタウン→ナイロビへのバス旅レポートでしたが、実はつい先日、あの賀曽利隆氏と走る「ナイロビ→ケープタウン35日間」の旅から戻ってきたばかりですので、まずはこの話からこのコーナーを引き継いで行きたいと思います。
その1・順調にスタートかと思ったら……

 このツアーは自分のバイクで行くという特殊なツアーで、バイクは2013年9月30日に横浜の税関へ預けた。バイクは一足早く、コンテナに乗せられて太平洋、インド洋を渡ってアフリカ大陸のケニアへ送られた。
 そして2013年12月15日、賀曽利さん率いる我々アフリカ縦断部隊は羽田空港よりナイロビへ。現地でめでたくバイクと対面、壮大な旅がスタート……と思ったら、このツアーを支えてくれるケニア人スタッフに問題が発生した。なんと、彼らの南アフリカのビザが取れていなかったのだ。「すべて準備完了」と聞いていたのに、肝心の現地スタッフのビザが取れていないとは! このツアー、この先も隠し味が仕込まれていそうな予感がする……結果的に、2人いるスタッフのうち1人がビザ申請再アタックするためナイロビに残り、もう1人が我々のドライバーとなってツアーはスタートした。果たして今後、どんなドラマが待っているのやら。

 今回のツアーはケニアから南アフリカまで、合計8カ国を旅する。国境越えが旅の難関でもあり、一種のアトラクションでもあるのだが、ひとつめのタンザニアにはあっけなく入国できた。しかも、「見れたらラッキー」と出発前に謳っていたキリマンジャロが美しすぎるほどくっきり見え、キリンやシマウマなど大型野生動物もハイウェイを走りながらにして見ることができた(アフリカなんだから当たり前と思ってはいけません。実際に見ようとすると結構大変なのです)。ツアー序盤は順調すぎるくらいのペースで進んでいった。

 やがて、ナイロビに残っていたケニア人スタッフのひとりも、なんとかビザを取得することが出来て合流。さあようやく全員そろって次はマラウィに入国というところで事件は起きた。今度はサポートカーであるトヨタのランクルが壊れたのだ。当初は1時間くらいで修理できそうな雰囲気だったので、「ヨッティ、タクシーで国境まで行ってバイク部隊に追いついて、先に国境手続きやっとけば?」というメカニックの助言を受け、サポートカー及び現地スタッフを現場に残し国境へと向かった。

 無事に国境を越え、サポートカーを待ちながらランチを食べていると携帯電話が鳴った。
「サポートカーのミッション系に深刻な問題が発生したから別の車を手配中だ」
 なに!? ちょっと待て! 別の車といっても、カルネ(国境を超えるための通関書類)はすぐに用意できる物ではないだろ? ということは、これから国境を越える度に新しいサポートカーを探さなければいけないということか? まだツアーは始まったばかりだぜ………


キリマンジェロ
自分の愛車と見るキリマンジャロ! 一生ものです。行きたくなったら道祖神へお電話を。

キリンの群れ
自分の愛車から見るキリンの群れ! たまりません。見たくなったら道祖神へお電話を。

タンザニア
自分の愛車でケニアからタンザニアへ。 スムーズな旅!? は道祖神におまかせを。

バオバブ
自分の愛車とバオバブの木。くどいようですが見たくなったら道祖神へお電話を。

 先のことを心配しても仕方がない。とりあえず今日、明日のことから考えよう。テント、寝袋その他の荷物を積んだサポートカーはタンザニアに残ったままだが、幸運にも、お客様とバイクはすべて無事に国境を越えた。このまま目的地に向かおう。

 テントが無いので、今日はロッジ泊だ。お客様にとってはラッキー? と考えるようにしよう。賀曽利さんは到着早々、薪拾いをはじめ、焚火に火をつける。
 問題のケニア人スタッフは、国境を越えることが可能な地元タクシーを見つけてお客様の荷物を積み替え、なんとかマラウィに入国しひたすらキャンプ地を目指していた。その頃、私達は焚火をかこんでビールを飲みながら「なんとかなるだろう」と呑気に彼らを待っていた。(つづく)


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