2014年7月2日 

■大雨のSUGO、ゆっき~が2年振りの優勝! ユーキは3連勝ならず……

写真:モリワキエンジニアリング

 全日本ロードレース選手権に10年ぶりのカムバックを果たし、J-GP2クラスでこれまでパーフェクトな2連勝を飾ったモリワキレーシングの高橋裕紀。6月29日に開催されたJ-GP2クラス第3戦も当然、優勝を狙って決勝に挑む。

 今回のレースは豪雨により、一時は中止の可能性も検討するほどの悪天候のもと、定刻遅れに加え周回数短縮でスタート。予選4番手の高橋はフルウェット・コンディションの中、ギリギリのラインでホールショットを奪うなど果敢に攻めるも最終結果は4位に。18ポイントを獲得し、ランキングトップは堅持した。次回レースは8月24日、ツインリンクもてぎだ。

 一方、JSB1000クラスはセミ耐久に。2年前、Team KAGAYAMAとして初優勝を飾ったSUGOということもあり、期待が高まった加賀山就臣は予選6番手からスタート。中須賀克行とバトルを繰り広げたが、オイルを出したマシンによってセーフティカーが入る。同時に中須賀はピットインするが加賀山はステイ、トップに浮上。セーフティカーは3周に渡りコースに留まるが、そのまま赤旗が提示され、35周を終えた時点の順位でレースは成立。加賀山が優勝という結果となった。

高橋裕紀のコメント
「雨天でしたが、ウエットでもドライでも、予選でも決勝でも常に全開という自身のモチベーションは一緒で、集中してスタートで前に出てなるべく全開で引き離しを狙うという思いでした。ホールショットを取ったところまでの展開はその狙い通りでしたが、その後の他のライダー達と菅生を攻めていくなかで自分たちの足りないところも見えてきましたし、加速方向でのリアのスライドも大きく、悔しさを抱えながら我慢のレースとなってしまいました。井筒選手になるべく着いていこうと努力したのですが、じりじり離されて、後半はBS勢がタイムを上げてきて追いつかれてしまいました。次のモテギで、この悔しさを爆発させたいと思います」

加賀山就臣のコメント
「いろいろなラッキーを引き寄せて勝つことができました。これもTeam KAGAYAMAを支えてくれているスポンサー皆さんを始め、レースを開催するために清掃管理してくれたSUGO関係者などなど、多くの方のおかげです。ウエットの長丁場のレースは、体力的にもマシン的にも、様々なファクターが絡む難しいレースでしたが、的確な戦略と動きをしてくれたチームスタッフ、的確なレインタイヤを準備してくれたダンロップさん、ヨシムラスペックのエンジンも良く走り、おかげで勝利をつかむことができました。この勝利をきっかけに鈴鹿8耐、そしてシリーズ後半戦と勢いに乗りたいと思っています。引き続き、応援よろしくお願いいたします」