2015年1月11日 

■ツナギは最高の安全ウェア

明けましたね、おめでとうございます。

 

 

 

去年末は前に参戦してヒドイ目にあった年末エンデューロに参加せず、よし、風邪を引かずに年越しするぞ!と思っていたのに、年末にハマヤ先生から「林道行くよ!」のお誘いが。僕はのんびりしてる方なんだけどハマヤ先生が売れっ子で忙しいからなかなか出かけられない林道遊び、行くとなったらもちろん二つ返事ですよ。行きます行きます!

 

で出かけましたよいつものメンバー+新規参加者2名。この新規参加者がね、ダマされて連れてこられたようなもんで、とてもじゃないけれどサドなのかマゾなのかわからないハマヤ先生の林道遊びについてこられるようなメンタリティを持ち合わせておらず、最初の大坂で「うそでしょう」と固まり、その後は地獄のような一日を過ごしたようです。それを楽しいと思えるといいんだけど、今回はたぶん、思えてないだろうな(笑)。可哀想に!

 

僕はというと最近入手した超絶絶品オフロードマシンの筆おろし参加だったのだけど、この誰もが認める名車は本当に凄い。どんな坂だってグイグイ上るしエンジンはトルクもあるし上もある。今まではXLR125Rで別に不満はなかったのだけど、排気量を上げてみたらチョー楽!! なんだ、125ではそれなりに苦労してたんだな、僕は。

 

そんなわけでちゃんと風邪ひきました……。

 

みなさんも寒い日が続きますのでご自愛ください。オフロード遊びは汗かいて、そのあと帰り道で汗が冷えて風邪ひくから着替えをお忘れなく!

 

さて、そろそろ新しいBGが出るわけですが、その前に今出てる号をちょっと復習。

 

巻末の第2特集、プレミアムスーパースポーツについてです。BGではあんまりやる機会のない車種たちですが、でも読者さんとお話しすると結構みんな持ってるんだよね、新しいスポーツバイクを。持ってなくても興味を持ってる人はたくさんいる。もちろん、他に絶版車も持っていて、というハナシですが。

絶版車は趣味性が高いのが魅力、なのかもしれないけれど、最近は新型車も実用性を犠牲にしてでもとんがった性格を持たせているものも少なくないわけで、特に外国車なんてなるとその傾向が強いわけです。

 

今回はドゥカティとBMWとKTMのスーパースポーツ3台乗り比べ。ま、記事を見てもらうのが良いと思いますが、個人的感想ではKTMの万能性が光ったと思いました。

 

パニガーレはサーキットでは最高だったのに公道ではちょっと怖かったな……。広報車を返却した時に担当者に「どうでした?」と聞かれ「……うーん、今回は公道でも乗ったのですが、やっぱりサーキットでこそ本当の楽しさが見いだせるバイクなんじゃないかな、なんてことを思いました」と申し上げると、「(笑)丁寧な言い方、ありがとうございます」ですって。

そうだよね、普段から接してる担当者からしてみればこのとんでもない性能を味わうのに日本の細かな峠道はちょっと狭いかもしれないってことを知ってるわけで。

 

BMWはとても良かったのだけど、GSX-R的というか、直4だからということもあって国産車に似てたなぁ。これだったらGSX-Rでもいいのかな?と発言したら、ハマヤ先生が「いや、逆に、だったらBMWでいいじゃん」と言われ、そうかなるほど、と。

 

KTMは、まずポジションが楽で、ステムの位置が絶版車的に高いと感じさせて、実測ではわからないけれどスイングアームの垂れ角が少ないような印象。タイヤもそこまでとんがった銘柄じゃなかったことも良かったのかもしれないけど、冷たい路面で常に安心感があったなぁ。加えてエンジンはツインらしく低回転から楽しめる味があって、実用領域では十分以上にパワフル。絶対馬力は他の2台に敵わないものの、峠道ではまず使えない領域だからあまり関係ないでしょう。久しぶりにスーパースポーツモデルが欲しくなりましたよ。

 

この撮影にはやっぱり革ツナギを着たいわけだけど、こういった撮影で膝が地面に当たってるとヘンにクレームをつける人がいたりするから自粛してるんですよね。だから当日は膝にスライダーがついていないウェアで走ったのだけど、これがけっこう怖い!こういう前傾の強い、極太タイヤの、高剛性の、極スポーツモデルではやっぱりリーンウィズってわけにはいかないから、どうしてもハングオンの姿勢をとるでしょ。じゃないと思うように曲がっていってくれないし……。そうすると膝がブラブラと内側に出るわけで、そんでタイヤの性能が良いから温まってくるとどんどんバンク角が増える。膝が地面に当たりやしないかとヒヤヒヤするんですよ。

 

案の定、撮影してるうちに膝が地面に当たってしまい、スライダーがついてないもんだからウェアがアスファルトにグリップしてグワッと膝を後方に持ってかれた……。あっぶねー、転ぶかと思ったじゃん!

 

そんなこともあって、僕はね、こういった類のバイクに乗るんだったらスライダー付の革ツナギ着用を強く推奨します。だってやっぱり革ツナギはとっても動きやすいから正確な入力がしやすいし、もしもの時は最大限のプロテクション効果があるし、擦るつもりはなくてもバイクの性格上膝が地面に当たることもあるし、あとこういったバイクはすっごく熱くなるからモモやヒザのヤケドなんかからも守ってくれるわけです。

 

今回の撮影を通してやっぱり革ツナギは着るべき、と思った次第。特にこういったバイクはこういった乗り方を要求するわけで、ツナギが最も適したウェアでしょう。走らせる成り行きで、絶版車のステップが接地するのと同じようにライダーの膝が接地することもあるでしょう。こういったバイクを走らせる上ではコレが真実です。一番安全な、一番そのモデルに適した装備でバイクに乗りたいものですね。

 

一般的なウェアはプロテクションが入っていて当たり前になってきてるのに、革ツナギを着てツーリングする人に風当たりが強いのが良くわからないなぁ……。もちろん、ワインディング区間を行ったり来たりする暴走街道レーサーは論外ですけどね。パニガーレのとこで書いたように、こういったバイクのスポーツ性能を本当に楽しみたいならやっぱりサーキットですよサーキット!

 

そんなわけで、撮影で、サーキットで、レースで、革ツナギを着る機会の多い僕ですが、普段着てるGREEDYの白・青・黄のツナギが転び過ぎでボッロボロ……。でもあれはオーダーで作ったから着心地は最高なんですよ。しかし撮影に持ってくると「ミズボラシイよ!」と怒られます……。そうだよね、せっかくの新車試乗とかでもボッロボロのツナギじゃカッコもつかないってもんだ。だから新しいのを作りたいんだけど、どんな選択肢があるのかな?と「オーダーで革ツナギを作る」という連載をはじめました。今出てる1月号では136ページですね。第1回はカドヤとクシタニを取材しました。ツナギを作ろうかと言う人はご参考にしてくださいね。3回~4回ぐらいの連載になる予定です。

 

 カドヤ社長と僕

 

あーああぁ、またずいぶん長くなっちゃったなぁ。

不定期更新ですみませんが、今年もボチボチこのブログを書いていきます。僕の独り言だけど、良かったらお付き合いください&webミスターの読者の方もミスターバイクBGという紙媒体にも興味を持ってもらえたら嬉しいかな!

 

今年も安全運転で、バイクを楽しみましょー!!

 

(ノア)