ふたりの相棒はセロー250。今年、誕生から25周年目を迎えた、誰もが知っているトレールバイクの雄。 低速から粘るエンジンと、足つきが良くコントロールしやすい車体は、初心者だけでなくベテランまで多くのライダーに愛されている。 この林道旅にはもってこいの選択だ。
向かったのは埼玉県秩父地方の西の端。まだ多くの自然が残っている。東京からそれほど遠くないところに、こういう場所があること自体とても嬉しく、 ありがたい。
旧大滝村(現在は秩父市)の標高1080mの御岳山をかすめる林道・御岳山線からふたりの珍道中はスタートした。
私、濱矢はオフロード経験が豊か(アッキーより)なので、装備もちゃんとそれ用のもの。オフロードブーツに、ブーツアウトタイプのオフロードパンツ。ヘルメットもグローブもオフロード向け。まあいわゆるバッチリってヤツだ。
アッキーは前回の林道と同じ、ハーレー野郎らしく年季の入った革ジャンにジーンズ、ワークブーツというナメた格好。端から見ると、とても仲間と思えないふたりのコントラスト。
私のザックの中には、空気入れ、タイヤレバー、予備チューブなどパンクに対応できる装備とある程度の工具、簡単な食料や水などが入っている。
アッキーのザックの中には─────はて?何が入っているんだろう。木彫りのクマとか、焼き肉のタレとか無駄なものが入っていそうだから、恐ろしくて聞けない……。
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