ヤマハ YRB250 YBR125 試乗
■YBR125 主要諸元■
全長1,985mm×全幅745mm×全高1,080mm、軸距1,290mm、最低地上高160mm、シート高780mm、車両重量125kg、乗車定員2人
エンジン型式・種類:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ、総排気量123cm3、内径54.0mm×行程54.0mm、圧縮比10.0、最高出力7.5kW[10PS]/7,800rpm、最大トルク9.6N・m[0.98kg-m]/6,000rpm、燃料供給装置形式:燃料噴射装置、始動方式:セルフ式、潤滑油容量1.2L、燃料タンク容量13.0L、変速機形式:常時噛合式5段リターン、1速2.643、2速1.778、3速1.316、4速1.045、5速0.875、キャスター26°3′、トレール92mm、タイヤサイズ:前2.75-18 42P、後90/90-18 57P、ブレーキ形式:前・油圧式シングルディスク、後・リーディングトレーリング、懸架方式:前・テレスコピック式、後・スイングアーム式、フレーム形式:ダイヤモンドタイプ。

ヤマハYBR125。

残暑お見舞い申し上げます! 久々のマニュアル・ミッション車に、試乗前から弱・興奮気味のピンキー高橋です。

ブラジルやインドなど、世界で生産されるYBR125ですが、今回日本に輸入されるのは中国重慶建設ヤマハが生産するモデルで、コーションラベルの言語からして欧州仕様のようです。実際、欧州でYBR125は絶大なる人気を誇っているとか。ヤマハのブランドを背負った125ccスポーツバイクの車両価格が約25万円! その仕上がりがとても気になります。で、実際は......。

ダイヤモンドのフレームにリア2本ショックと、とてもオーソドックスな基本骨格、そしてパイプのスイングアームにバイクに乗り始めた頃のノスタルジアを感じます。一方で、エンジンは現在主流のF.I.を採用。このエンジンが、今となっては実用車的にも見えなくもないスタイルとは裏腹の元気良さ! セルで一発始動&発進時から扱いやすいのは言うまでもありませんが、6000回転あたりから力強さを堪能することができ、10000回転のレッドゾーンまでキレイに回ります。このパワーユニット、侮れません! シングルピストンのフロント・ディスクブレーキは効きも充分。ただ、フロントフォークの動きは柔らかい印象で、もうちょっと落ち着きがあれば、元気あるエンジンを活かしたスポーツライディングを楽しむことができるでしょう。

ポジションはハンドルの位置が自然でとても楽。173cmの私の身長の場合、ステップはもうちょっと後ろにあると自然かなぁと。YBR125は扱いやすいサイズなので普段の街乗りにも最適ですが、どこか遠くへ旅しても良さそうだなぁと思わせるバイク。リアにはキャリアも標準装備されてますしね。

さすが"音叉マーク"が付いているバイクだけに作りもしっかりしていますし、不快な振動やノイズなどは感じられませんでした。実は最初、どこといった特徴もなく、眠いバイクかな? というイメージがあったのですが、エンジンを中心とする元気な走りには正直、驚きです。オーソドックスな成り立ちはカスタムの素材としてもいいかもしれませんね。

 <試乗:ピンキー高橋>

ヤマハYBR125。カラーは写真のブラックメタリックXのほか、ライトグレーメタリック3とビビッドレッドカクテル7の3色設定。
ヤマハYBR125。カラーは写真のブラックメタリックXのほか、ライトグレーメタリック3とビビッドレッドカクテル7の3色設定。
ヤマハYBR125。YBR250ではシート下にちょっとした収納スペースが作られているが、こちらYBR125ではシートはボルト止めでサイドカバーが開く。バッテリーの上部に工具と書類が入れられる。
ヤマハYBR125。YBR250ではシート下にちょっとした収納スペースが作られているが、こちらYBR125ではシートはボルト止めでサイドカバーが開く。バッテリーの上部に工具と書類が入れられる。
ライダーの身長は173cm。(写真の上でクリックすると大きな画像が見られます)
ライダーの身長は173cm。(写真の上でクリックすると大きな画像が見られます)

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