2018年6月20日

「VESPA GTS 150 SUPER 」 乗って便利、走って&眺めて楽しい GTS 150 SUPERは所有欲も満たしてくれる

■試乗・文:高橋二朗 ■撮影:依田 麗
■Piaggio Group Japan http://www.piaggio.co.jp/

 
スポーティかつエレガントなスタイルと程よいボディサイズ、優れた快適性と安全性を高レベルでバランス、2014年より導入されたベスパ最上級クラスであるGTSシリーズは 「男女を問わず活発で自信に溢れるライダーに、Vespaブランドのプレミアム性を訴求するモデル」としている。2018年1月にはベスパ初となるアイドリングストップ機能(「スタート&ストップ」システム)を採用する新設計となる水冷155cc 4バルブ i-getエンジンを搭載した最新モデルとしてGTS 150 SUPERが日本市場にラインナップされている。

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ライダーの身長は173cm。


 
 強靭なスチール製モノコックフレームやフロント片持ちサスペンションなどの構造、丸みを帯びたデザインといった伝統を受け継ぎながら、ABSを装備するなど現代の社会・交通事情を考慮した”ザ・ベスパ・スクーター”は、コンパートメント内にスマートフォンなどの充電が可能なUSB給電ポートを装備。シート下にはジェットヘルメット+αの収納スペースを確保するなど、実用性や使い勝手の面でも着実な進化を果たしている。

 定番のホワイト、ブラックの他、グリーンという日本のスクーターでは滅多に見られないカラフルなボディ・カラーをラインナップしているのもGTS 150 SUPERの特徴だ。そんな目にも鮮やかな新色のスペランツァグリーンをまとった試乗車。ポコポコとしたアイドリング音。エンジンはどこからでも元気良く加速、スムーズで振動は少ない。アイドリングストップはホンダ車(PCX)の感覚に似ている。
 
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 かつてのベスパの味なのか、リア過重気味の操縦感だが安定感はしっかりと確保。そしてこれも伝統だろうか、シートはやや高めの設定だ。燃料計やトリップ、時計などが備わる液晶表示が備わるキロ/マイル併記となるスピードメーターパネルはシンプルなデザインでセンス良く、運転する度の目にする部分だけに嬉しい。

 扱いやすいボディサイズと燃費の良さ、そしていざとなったら自動車専用道路を走ることができるなど、ここ近年、都市部の郊外を中心に人気に火が付いた150ccクラスのスクーター。そんな中にセンスが光る伝統のイタリア・ブランドをチョイスできる幅が広がったのはグッドニュース。乗って便利、走って&眺めて楽しい、GTS 150 SUPERは所有欲も満たしてくれるスクーターだ。
 
(試乗・文:高橋二朗)
 
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キロ/マイル併記のスピードメーター、マルチファンクションの液晶ディスプレイ(燃料、時計、ツイントリップメーターなど)。メーターパネル全体の形状は往年の扇型デザインを踏襲する。


 
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新設計のSOHC 4バルブ 155cc水冷i-getエンジンと無段変速(CVT) という組み合わせ。リアにもABS 付ディスクブレーキが備わる。


 
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スタート&ストップシステムというアイドリングストップ機能が備わるのも水冷i-getエンジンの特徴。MODEスイッチは液晶ディスプレイ切り替え用。


 
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■VESPA GTS 150 SUPER 主要諸元
●全長×全幅×全高:1,950×740×1,190mm●ホイールベース:1,350mm●シート高:790mm●車両重量:140kg●エンジン:水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ・155cm3●最高出力:10.8kw(14.4HP)/8,250rpm●最大トルク:13.5Nm/6,750rpm●燃料供給方式:電子制御式燃料噴射システム●トランスミッション:自動無段変速(CVT)●始動方式:セルフ式●燃料タンク容量:7L●ブレーキ:(F)油圧式ディスクABS(R)油圧式ディスクABS●タイヤサイズ:(F)120/70-12(R)130/70-12●希望小売価格:548,000 円(消費税8%込み)


■Piaggio Group Japan http://www.piaggio.co.jp/