2019年7月10日

青木三兄弟が表彰台を獲得した鈴鹿8耐、次男・拓磨が22年振りに走る!

国内外のロードレースで活躍した青木三兄弟(左より青木宣篤、青木拓磨、青木治親)。

既にお伝えしている通り、1998年のオフシーズンテスト中の事故によって車いす生活を余儀なくされている青木三兄弟の次男・青木拓磨が22年振りに二輪車に乗り始めた。そして7月25日(木)から28日(日)、鈴鹿サーキットで開催される「2018-2019 FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第42回大会」(鈴鹿8耐)の前夜祭と決勝レース前セレモニーでデモ走行を披露する。

今回の“Takuma Rides Again”と名付けられたプロジェクトは、共に幼い頃からレースで競い合ってきた兄・青木宣篤、弟・青木治親による「もう一度、拓磨をレーシングバイクに乗せたい」という想いから始まったもの。7月9日には鈴鹿サーキットでホンダCBR1000RRで試走も行った。

青木拓磨のコメント
「久しぶりの鈴鹿サーキットでしたが、コースがところどころ変更されていて、MuSASHiシケインをまっすぐ行ってしまいました。でも、こうやって走ってみると、電子制御が発達した今のバイクの性能に改めて驚きました。ストレートでは250km/hぐらい出ていましたが、10年前のバイクでは無理だったかもしれません。

ヨーロッパでは障がいのある人でもレースを楽しんでいる人が多く、私が2020年にル・マン24時間耐久レースに出場を予定しているチームオーナーも四肢欠損した障がい者です。でも、その方は生きる目標を見出すために自らレースに挑み、ル・マン24時間にも出場しています。障がい者でもチャレンジするエネルギーが生きていく力になると教えてくれました。今回、私がバイクに乗って、私と同じように障害を負って二度とバイクには乗れないと諦めていた人にも『障がい者でもできるんだね』ということを知って欲しかった。障がい者になったからといってチャレンジする精神を止める必要はないということを伝えていければと思います」

青木拓磨がバイクで走る “Takuma Ride Again”プロジェクト
■開催日時:7月27日(土) 鈴鹿8耐前夜祭内(19時~)
■出演:青木宣篤/青木拓磨/青木治親

7月9日、鈴鹿サーキットでの試走シーン。ストレートでは250km/hで疾走!