2017年7月12日

スズキがフルモデルチェンジした“スーパースポーツ”
GSX-R1000R ABSの国内仕様を発売開始

 スズキは、スーパースポーツバイクのニューモデル「GSX-R1000R ABS」の日本仕様を7月28日より発売開始すると発表した。

 新型「GSX-R1000R ABS」は、「No.1スポーツバイク」をコンセプトに、GSX-Rシリーズの特長である、エンジンと車体が調和した「走る・曲がる・止まる」の基本設計を徹底的に見直し、MotoGPで培った技術を採用することでさらに進化させ、高次元でバランスさせたモデル。

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GSX-R1000R ABSの国内発売を発表するスズキ二輪の濱本英信社長(左から2人目)とスズキの開発スタッフの皆さん。

 GSX-R1000シリーズを8年ぶりに全面改良した2017年モデルに日本仕様を設定し、発売を開始するという。GSX-R史上最もパワフルで、最も環境性能に優れたモデルを国内仕様として購入できるチャンスがやって来た。しかもEU市場向けモデルとの違いは、ETCの装着とスピードリミッターの追加のみ。最高出力145kW(197PS)/13,200rpm、最大トルク117N・m(11.9kmf・m)/10,800rpmなどのスペックにも変更無しのフルパワー。

 ちなみに、新開発の999cm3エンジンは、MotoGPで開発した技術を取り入れた新機構「ブロードパワーシステム」を採用し、低中速域のパフォーマンスを損なうことなく最高出力を向上させながら、スムーズな出力の伝達と全回転域での強力な加速性能を実現している。車体は空力性能を高め、フレームの軽量化と強度の最適化を図り、エンジンの搭載角度を変更することで、コーナリング性能と操縦性を高めている。レースで開発されたショーワ社製の高性能な前後サスペンションにより高い接地性と吸収性を実現し、フロントブレーキにはブレンボ社製のキャリパーとディスクも装備。
 

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GSX-R1000R ABS。カラーは2色。「トリトンブルーメタリック」。

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GSX-R1000R ABS。「グラススパークルブラック」。

「ブロードパワーシステム」とは、4つの機構の総称で、高回転域での出力向上と低中速域での出力を両立するスズキ独自の技術を組み合わせている。
 1)スズキレーシングバリアブルバルブタイミング:カムスプロケットに内蔵したベアリングが高回転域に遠心力で外側に広がることでカムタイミングが可変する吸気VVT
 2)スズキトップフィードインジェクター:燃焼効率、スロットルレスポンス、最高出力を向上させる、スズキ二輪車初の電子スロットルも採用
 3)スズキレーシングフィンガーフォロワーバルブトレイン:正確なバルブコントロールとエンジンの高回転化を実現する動弁装置
 4)スズキエキゾーストチューニングアルファ:エンジン回転数、スロットルポジション、ギヤポジションに基づいて排気圧を最適化することで、全回転域でトルクを向上させる、3つの排気圧調整バルブ

 また、ライダーをサポートする高度な電子制御として、制動時の姿勢を安定させる「モーショントラック・ブレーキシステム」や、エンジン出力を制御し10段階から選択できる「モーショントラック・トラクションコントロール」などの装備に加え、スムーズな変速を支援するクイックシフトシステムも採用。さらに、サーキット走行でのアシスト機能として、理想的なスタートの加速を支援するローンチコントロールシステムなども採用している。

 年間目標販売台数は240台。メーカー希望小売価格(消費税8%込み)は、2,041,200円。
※価格(リサイクル費用を含む)には、保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う費用は含まれない。

■スズキ http://www1.suzuki.co.jp/motor/(外部サイトへ移動します)

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