2017年7月19日

ドゥカティが「1299 PANIGALE R FINAL EDITION」を発表

 ドゥカティは、スーパーバイク世界選手権(SBK)で一時代を築き上げてきたL型2気筒エンジンの偉業をたたえるモデル、1299 Panigale R Final Editionを発表した。

 1988年4月3日、マルコ・ルッキネリが乗る851が(市販車ベースで行う初の世界選手権において)勝利を収めて以来、チャズ・デイビスとマルコ・メランドリが駆るPanigale Rが2017年に手にした印象的な勝利まで、ボローニャで製造されてきたL型2気筒エンジンはSBKの世界に君臨してきた。デスモクワトロ、テスタストレッタ、そしてスーパークアドロ。30年以上にわたりドゥカティが設計してきた、デスモドロミック・タイミングを採用するL型2気筒4バルブエンジンは、スーパースポーツの歴史を彩ってきたバイクに搭載され、圧倒的な強さを発揮した。スーパーバイク世界選手権における勝利数は、じつに330回以上に及んでいる。

 851に始まり、Panigale Rに至るまでには、888、916、996、998、999、1098、1198、1199といったモデルが存在し、ボローニャで製造されたこれらのツインは、スーパースポーツ市場ばかりでなくサーキットでも成功を収めてきた。そして新登場となる1299 Panigale R Final Editionは、史上最高のエンジン・パフォーマンスを誇るL型2気筒エンジンに、レースからフィードバックされたシャシを組み合わせ、ドゥカティが誇る偉大なスーパースポーツの歴史に敬意を表するモデルとして登場した。
 
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 ちなみに、この1299 Panigale R Final Editionは限定生産ではなく一台一台、シリアルナンバーが刻印されるモデルとして生産される。超高性能なエンジン・パフォーマンスと精密なレーシング・サスペンションを完璧に融合し、ユーロ4規制に適合。1299 Superleggeraのエンジンをベースとするスーパークアドロの「Final Edition」は、207hp*/11,000rpmという強大なパワーと14.5kgm/9,000rpmのトルクを発生。シャシのセットアップはPanigale Rと同様、オーリンズ製メカニカル・サスペンションと24°のキャスター角を備えている。

 エレクトロニクスの面でも、ボッシュ製慣性測定ユニット(IMU)が搭載され、ABSコーナリング、ドゥカティ・ウィリー・コントロールEvo(DWC Evo)、ドゥカティ・トラクション・コントロールEvo(DTC Evo)、エンジンブレーキ・コントロール(EBC)などを制御。これらのシステムは、選択されたライディング・モード(レース、スポーツ、ウェット)に予め適切なセッティングがプリセットされ、ライダーの好みや周囲の状況に合わせて変更することも可能となっている。

 日本国内への導入は、11月が予定されており、メーカー希望小売価格は、4,550,000円(税込)。

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