2017年7月25日

レトロポップなお洒落スクーター、ビーノに20th Anniversary Editionが登場

ビーノ XC50D 20th Anniversary Edition 214,920円(9月6日発売)

1997年3月の2ストロークモデル発売に始まる“レトロポップ”スクーター、ビーノ。丸目ヘッドライト、フラットなフロア、大きめのレッグシールドに深いフロントフェンダー、フルカバードタイプをイメージさせるリアサイドカバーなどノスタルジックなビンテージスクーターフォルムに、ジョグで定評の6.3馬力エンジンを搭載してデビューした。

流行り廃りの多いファッション系スクーターといえたが、とうとう20年の歴史を積み上げてきた。やはりビンテージスクーターの定番デザインには強い力があるのだろう。それはともかく、歴史を刻み続けられたのは、2004年(3月発売)のフルモデルチェンジで、燃費向上と環境対応をはかった4ストロークエンジン搭載へと切り換えられたことも大きなポイントだ。それも原付スクーター初の3バルブとメッキシリンダーを備えた先進の4ストロークエンジンの採用だった。生産もこの頃から“定番”となりつつあった海外拠点(ヤマハモーター台湾)に移行されている。

その後は2008年モデル(2007年11月発売)F.I.化が行われたのが一番大きな変更点で、それ以外はイヤーモデルとしてほぼ毎年細かい改良が続けられて今日に至っている。

2011年は、ベーシックモデルのビーノ XC50が新グラフィックの「Vino」立体エンブレムの採用と、インナー色に淡いベージュ系を取り入れカジュアル&ポップ感を演出。デラックスバージョンのXC50Dでは、ヘッドライトカバーが従来のクロームメッキ処理から車体と同色の塗装仕様となった。2012年モデル(4月20日発売)は、XC50がカラー設定の変更と新グラフィックエンブレムの採用、デラックス仕様のXC50Dがニューカラー3色の採用により、継続色の2色と合わせ5色展開になった。

2013年3月には、標準モデルのビーノXC50にもデラックス仕様と共通デザインのVinoロゴグラフィックを採用、ビーノブランドを印象づける“ビトロエンブレム”も新たに追加した。ビーノXC50Dの方は5色中4色をニューカラーとし、ボディサイドにグラフィックを追加したカラータイプもラインナップした。2014年2月には、新色の追加とカラー設定の変更で2014年モデルへ。また、2014年7月には、1,300台の限定でスペシャルカラーを施した“トロピカルな夏”モデルも発売した。

2015年2月には、女性をメインのターゲットとしていることは従来通りで変わりはないが(ちなみにデザインも女性チームが担当しているという)、「女の子らしいスタイルを好む女性に向けて“Vino Girl”、ボーイッシュでアクティブな女性に向けて“Vino Boy”という2つのスタイルを設定しました」。特に“Vino Girl”の新色「マットダークグレーメタリック1」では、ビーノ初のマットカラーをベージュ系ボディと調和させ、ホイール、ウインカーボディ等もベージュとしたモデルだった。

2015年10月には、ビーノシリーズ全体が、ヤマハの定番原付スクーター、ジョグと同様のエンジン面の改良が行われている。排気系の見直しによりエンジンの出力を3.1kWから3.3kWに、トルクも3.9N・mから4.2N・mに向上させた。また、新型ECUの採用とO2フィードバック制御を追加し、FIシステムの変更などにより、燃費性能も30km/hの定地燃費で66.0km/Lから68.3km/L(この数値のみジョグの69.7km/Lと異なっている)へアップ、WMTCモード値でも50.1km/Lから56.5km/Lへと向上を図っている。フロントバスケットを採用して2009年4月にシリーズに加わったビーノ モルフェも同様にエンジン面の改良が行われている。

このビーノシリーズのマイナーチェンジに合わせて、チョコレートをイメージさせる特別なカラーリングが採用された「Sweet Style」も発売されている。「女の子のハッピーがたくさん詰まったチョコレート」をテーマにブロンズとレッドのツートンカラーのボディをベースに、チェック柄をモチーフとしたグラフィックでアクセントを付けている。フロントにはゴールドの音叉エンブレムを採用していた。2016年7月には引き続き「Navy Style」も発売された。国内限定1,000台で「アクティブな女性のちょっとしたお出かけにピッタリなモデル」をイメージしたモデルだった。

2017年2月にもビーノ XC50Dのカラーリング設定およびグラフィックが変更され2017年モデルとなったばかりだったが、ジョグシリーズ同様、平成28年度国内排出ガス規制対応シリーズとして新たに発売されることになった。

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ビーノ XC50D20th Anniversary Edition。カラーは「ブラックメタリックX」(ブラック)1色。

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ビーノ XC50D20th Anniversary Edition。


 

★YAMAHA ニュースリリースより (2017年7月25日)

レトロポップでカワイイスタイルに大人らしさをプラスした原付一種スクーター
「ビーノ XC50D」20th Anniversary Editionを発売
新排出ガス規制へ適合した「ビーノXC50D」「ビーノモルフェ XC50H」も発売

ヤマハ発動機株式会社は、レトロポップなスタイルで人気の原付一種スクーター「ビーノ XC50D」に20th Anniversary Editionを設定、数量限定1,000台で9月6日より発売します。スタンダードモデル「ビーノ XC50D」「ビーノ モルフェ XC50H」についても平成28年度国内排出ガス規制へ適合し、8月21日より発売します。

「ビーノ」は、レトロポップでカワイイスタイルが人気となり、初代から20年のロングセラーモデルとなっています。今回の20th Anniversary Editionは、「ビーノ XC50D」をベースに、“上品でハンサムなちょっと大人のVINO”をデザインコンセプトとして、オリジナルのチェック柄シートを中心にシンプルで上品なカラーリング&グラフィックに仕上げました。

主な特徴は、1)デザイン自由度の高い新技術“Y-DReP(ワイドレップ)※1”を使用したオリジナルチェック柄シート、2)ハンサム感を演出する黒をベースにしたコーディネート、3)20周年を記念した専用グラフィックの採用などです。

また、スタンダードモデル「ビーノ XC50D」「ビーノ モルフェ XC50H」は、外観およびカラーリングに変更はありません。製造は当社のグループ会社ヤマハモーター台湾(YMT)で行います。

※1 Y-DReP: YAMAHA Dress-up Revitalizing Effect Print-Technology。優れた柔軟性と耐久性を実現した富士フイルム株式会社の新規インクジェット技術「UVIQUE(ユビーク)技術」をベースとしたシート印刷加工技術。主な特徴は、(1)シート全面プリント可能なためデザイン自由度が高い、(2)テクスチャーに追従するインク技術により衣服との接触面が減少し快適性が向上などです。

<名称>
「ビーノ XC50D」20th Anniversary Edition
<メーカー希望小売価格>
214,920円(本体価格199,000円、消費税15,920円)
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれません。
<カラー>
・ブラックメタリックX(ブラック)
<発売日>
2017年9月6日
<販売計画>
1,000台限定(国内)
<名称>
「ビーノ XC50D」
<メーカー希望小売価格>
209,520円(本体価格194,000円、消費税15,520円)
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれません。
<カラー>
・ホワイトメタリック1(ホワイト/ブラック)
・ダークレディッシュグレーメタリック2(ダークブラウン)
・ライトイエローイッシュグレーソリッド4(ベージュ)
・ダークグレーイッシュブルーメタリックA(ブルー/ベージュ
・グリーニッシュブルーソリッド6(ブルー)
・マットダークグレーイッシュリーフグリーンメタリック2(マットグリーン)
<発売日>
2017年8月21日
<販売計画>
8,000台(シリーズ合計/年間、国内)
<名称>
「ビーノ モルフェ XC50H」
<メーカー希望小売価格>
205,200円(本体価格190,000 円、消費税15,200円)
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれません。
<カラー>
・ダルレッドメタリックD (レッド)
・ダークレデッシュグレーメタリック2 (ダークブラウン)
<発売日>
2017年8月21日
<販売計画>
8,000台(シリーズ合計/年間、国内)

★主要諸元

車名型式 2BH-SA59J
ビーノ XC50D<ビーノ モルフェ XC50H>【ビーノ XC50D 20th Anniversary Edition】
発売日 2017年8月21日
全長×全幅×全高(m) 1.675×0.645×1.005<1.025>
軸距(m) 1.160
最低地上高(m) 0.095
シート高(m) 0.715
車両重量(kg) 80<84>
乾燥重量(kg)
乗車定員(人) 1
燃費消費率(km/L)※1 68.3(国交省届出値 定地燃費値※2 30km/h 1名乗車時)
55.5(WMTCモード値 クラス1 1名乗車時※3)
登坂能力(tanθ)
最小回転半径(m)
エンジン型式 A332E
水冷4ストローク単気筒SOHC3バルブ
総排気量(cm3) 49
内径×行程(mm) 38.0×43.5
圧縮比 12.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 3.2[4.3]/8,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 4.1[0.42]/6,500
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ・キック併用式
点火方式 T.C.I.式(フルトランジスタ)
潤滑油方式 ウェットサンプ
潤滑油容量(L) 0.8
燃料タンク容量(L) 4.5
クラッチ形式 乾式遠心シュー
変速機形式 Vベルト式無段変速
変速比 2.731~0.844
一次/二次減速比 1.000/13.230
キャスター(度) 24°05′
トレール(mm) 70
タイヤサイズ 90/90-10 41J(チューブレス)
90/90-10 41J(チューブレス)
ブレーキ形式 機械式リーディング・トレーリング
機械式リーディング・トレーリング
懸架方式 テレスコピック式
ユニットスイング
フレーム形式 バックボーン

※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
 ※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率。
 ※3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。

 
「ビーノ XC50D」20th Anniversary Edition 主なフィーチャーマップ
・20th Anniversary Edition専用ビトロエンブレム
・ハンサム感を演出する黒のベースカラー
・新技術“Y-DReP”を使用したオリジナルチェック柄シート
・20th Anniversary Edition専用グラフィック
・新排出ガス規制に適合した新エンジンユニット
※「ビーノ XC50D」「ビーノ モルフェ XC50H」も搭載