ビーノ XC50D 204,120円(2月15日発売)

★ヤマハ ビーノ XC50D 車両解説

レトロポップなお洒落スクーター、ビーノがカラー&グラフィック変更で2016年モデルに

1997年3月の2ストロークモデル発売に始まる“レトロポップ”スクーター、ビーノ。丸目ヘッドライト、フラットなフロア、大きめのレッグシールドに深いフロントフェンダー、フルカバードタイプをイメージさせるリアサイドカバーなどノスタルジックなビンテージスクーターフォルムに、ジョグで定評の6.3馬力エンジンを搭載してデビューした。

流行廃りの多いファッション系スクーターといえたが、すでに19年にならんとする歴史を作り上げてきている。やはりビンテージ系の定番デザインには強い力があるのだろう。それはともかく、歴史を刻み続けられたのは、2004年(3月発売)のフルモデルチェンジで、燃費向上と環境対応をはかった4ストロークエンジンへと切り換えられたことも大きなポイントだ。それも原付スクーター初の3バルブとメッキシリンダーを採用した先進の4ストロークエンジンだった。生産もこのモデルから“定番”となりつつあった海外拠点(ヤマハモーター台湾)に移行されている。

その後は2008年モデル(2007年11月発売)としてF.I.化が行われたのと、2015年10月に出力向上と燃費改善のためのエンジンチューニング行われたのが大きな変更点で、それ以外はイヤーモデルとしてほぼ毎年細かい変更が続けられて今日に至っている。

2011年は、ベーシックモデルのビーノ XC50が新グラフィックの「Vino」立体エンブレムの採用と、インナー色に淡いベージュ系を取り入れカジュアル&ポップ感を演出。デラックスバージョンのXC50Dでは、ヘッドライトカバーが従来のクロームメッキ処理から車体と同色の塗装仕様となった。2012年モデル(4月20日発売)は、XC50がカラー設定の変更と新グラフィックエンブレムの採用、デラックス仕様のXC50Dがニューカラー3色の採用により、継続色の2色と合わせ5色展開になった。

2013年3月には、標準モデルのビーノXC50にもデラックス仕様と共通デザインのVinoロゴグラフィックを採用、ビーノブランドを印象づける“ビトロエンブレム”も新たに追加した。ビーノXC50Dの方は5色中4色をニューカラーとしボディサイドにグラフィックを追加したカラータイプもラインナップした。2014年2月には、新色の追加とカラー設定の変更で2014年モデルへ。また、2014年7月には、1,300台の限定でスペシャルカラーを施した“トロピカルな夏”モデルも発売した。

2015年2月には、女性をメインのターゲットとしていることは従来通りで変わりはないが(ちなみにデザインも女性チームが担当しているという)、「女の子らしいスタイルを好む女性に向けて“Vino Girl”、ボーイッシュでアクティブな女性に向けて“Vino Boy”という2つのスタイルを設定しました」ということで2タイプのカラーリングのラインナップとなった。特に“Vino Girl”の新色「マットダークグレーメタリック1」では、ビーノ初のマットカラーをベージュ系ボディと調和させ、ホイール、ウインカーボディ等もベージュとしたモデルだった。

2015年10月には、ヤマハの定番原付スクーター、ジョグシリーズと同時にエンジン面での改良が行われた。排気系の見直しによりエンジンの出力を3.1kWから3.3kWに、トルクも3.9N・mから4.2N・mに向上させている。また、また、新型ECUの採用とO2フィードバック制御を追加し、FIシステムの変更などにより燃費性能も30km/hの定地燃費で66.0km/Lから68.3km/L(この数値のみジョグの69.7km/Lと異なっている)へアップ、WMTCモード値でも50.1km/Lから56.5km/Lへと向上を図っている。フロントバスケットを採用して2009年4月からシリーズに加わっているビーノ モルフェも同時にエンジン周りの改良が行われた。

今回、2016年モデルとして発表されたビーノ XC50Dだが、諸元、性能に変更はなく、カラー&グラフィックの変更が行われたのみ。“Vino Girl”と“Vino Boy”という2タイプのスタイル設定も変わらずだが、メーターに、レトロ感と新しさが調和するVinoロゴをあしらった新デザインが採用されている。

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ビーノ XC50D“Vino Girl”。カラーは“Vino Girl”が4色、“Vino Boy”が2色。「パープリッシュレッドメタリック5(ピンク/ベージュ)」。
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ビーノ XC50D“Vino Girl”。「ダークグレーイッシュブルーメタリックA(ブルー/ベージュ)」。
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ビーノ XC50D“Vino Girl”。「マットダークグレーメタリック1(マットグレー/ベージュ)」。
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ビーノ XC50D“Vino Girl”。「ダークレディッシュグレーメタリック2(ダークブラウン)」。
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ビーノ XC50D“Vino Boy”。カラーは2色。「ブラックメタリックX(ブラック/ブルー)」。
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ビーノ XC50D“Vino Boy”。「ホワイトメタリック1(ホワイト/ブラック)」。

★YAMAHA プレスリリースより (2016年1月14日)

カラーリング設定およびグラフィックを変更
「ビーノ XC50D」2016年モデルを発売

ヤマハ発動機株式会社は、レトロポップなスタイルで人気の原付一種スクーター「ビーノ XC50D」のカラーリング設定、およびグラフィックを変更した2016年モデルを2016年2月15日より発売します。

「ビーノ XC50D」は、女の子らしい色あいを好むお客さま向けの≪Vino Girl≫と、ボーイッシュでアクティブ嗜好のお客さま向けの≪Vino Boy≫の2つのスタイルを設定しています。またメーターは、レトロ感と新しさが調和するVinoロゴをあしらった新デザインとしました。

なお、本製品の製造はヤマハモーター台湾で行います。

<名称>
「ビーノ XC50D」
<発売日>
2016年2月15日
<メーカー希望小売価格>
204,120円(本体価格189,000円、消費税15,120円)
<販売計画>
10,000台(年間、国内)
 
<カラー>
【Vino Girl】
・マットダークグレーメタリック1(マットグレー/ベージュ)
・パープリッシュレッドメタリック5(ピンク/ベージュ)
・ダークレディッシュグレーメタリック2(ダークブラウン)
・ダークグレーイッシュブルーメタリックA(ブルー/ベージュ)
【Vino Boy】
・ブラックメタリックX(ブラック/マットブラック)
・ホワイトメタリック1(ホワイト/ブラック)
 
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれません。