W800 Final Edition 925,560円(7月15日発売)

★カワサキ W800 Final Edition 車両解説

W800にもついに“ファイナルモデル”が登場

KLX250そしてD-TRACKER Xの“ファイナルエディション”のアナウンスでは、寂しい思いをしていた方も多かったはずだが、今回のW800のファイナルエディションの発売という現実には、より感慨深いものがあるのではないだろうか。

2009年の“ファイナルカラー”をラストに、ひとまず国内販売に区切りをつけていたビッグ・バーチカルツイン(この時点ではまだ650だった)。復活を望む多くの声に応えて、排気量アップとF.I.化などにより環境対応を行って2011年2月にW800として復活、再登板したのもつい昨日のことのよう。

カワサキのひとつの顔ともなっていたビッグ・バーチカルツイン“W”シリーズだが、意外に発売された期間は短い。メグロ製作所時代のK2をベースに開発された650 W1の登場で初代“W”の歴史が始まったのは1966年。このOHV時代は“W”の黄金時代といえるものだが、前輪Wディスクブレーキの採用が行われた1973年モデルで終焉を迎えている。

そして“ネオクラシック”として初期の“W”のイメージを引き継ぐものとしてベベルギアでカムを駆動するOHCエンジンを搭載する第2世代の“W”、W650が1999年2月に登場する。新時代の“W”として多くのファンを獲得したこの第2世代のW650だったが、環境規制の強化などの影響により2009年にいったん生産中止となってしまっている。

ビッグ・バーチカルツインという強烈な個性故に、もっと長い期間存在したかのように思ってしまうが、いずれの期間も10年足らずの輝きだった。名車とはそんなものなのだろう。それはともかく、2011年2月に環境対応を行って第3世代の“W”として復活したのがW800だった。エンジンは、650時代の675cm3からボアを5mm拡大してボア77mm×ストローク83mmの773cm3へと排気量が拡大されたが、第2世代“W”の最大の特徴であるベベルギアによるカム駆動など基本メカニズムはそのまま引き継がれていた。

細かい部分をのぞけば、排気量以外で変わったのは燃料系がキャブレーターからF.I.へ、そしてキックが廃止されたことくらいだろうか。可能な限り“オリジナルのまま”で復活をさせてくれたカワサキの英断は、堅実な販売実績を見れば見事に的を得ていたといえるだろう。

2011年11月には、仕様や諸元はもちろん、カラー&グラフィックもそのままに2012年モデルが発売されている。2012年10月もカラー&グラフィック変更のみで2013年モデルへ、そして2013年9月、2015年9月とカラー&グラフィック変更が行われ、まさに堅実に歴史を刻んできていた。

三度目の復活を求めるのは、さすがに無理な願いか。今のご時世“グローバルモデル”として世界中の市場に受け入れられるモデルでなければ生き残るのが難しい時代となってしまった。
 

W800 Final Editionは、「キャンディサンストーンチャコール×キャンディサンセットオレンジ」(BRN)の1色設定。
W800 Final Edition。“グローバルモデル”時代に復活を求めるのは難しいリクエスト。Wファンにとっては最後の新車購入チャンスでしょう。

★KAWASAKI プレスリリースより (2016年6月15日)

2016年モデル W800 Final Edition 新発売のご案内
モデル情報
車名(通称名) W800 Final Edition
モデルイヤー 2016
マーケットコード EJ800AGS
型式 EBL-EJ800A
発売予定日 2016年7月15日
型式指定・認定番号 16729
メーカー希望小売価格 925,560円
(本体価格857,000円、消費税68,560円)
カラー(カラーコード) キャンディサンストーンチャコール×キャンディサンセットオレンジ(BRN)
※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
※価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
【W800 Final Edition】

トラディショナルな美しさと味わい深いライディングフィールが魅力のW800。懐かしくも新しい魅力で長きに渡って皆様に愛されてきた「W」をこの度Final Editionとして販売致します。 1973年に登場した650RS W3を彷彿とさせるカラー&グラフィックに専用のエンブレムを採用。塗装段差の少ない4度塗りの高級塗装は塗装工程までW3と同様という徹底した拘りを見せています。 特別色に彩られた美しい外観に加えて、シンプルで美しさを突き詰めたエンジンはベベルギヤが印象的なロングストロークのバーチカルツイン。 各所に施されたバフ研磨やクリアコート、クロームメッキは眩い光を放ち、クラシカルな形状のキャブトンタイプマフラーからはツインならではの力強いサウンドを奏でます。

■スタンダードモデルからの変更点
・カラー&グラフィックの変更(特別塗装)
・シートデザインの変更
・フューエルタンクに専用のエンブレムを採用
・フューエルタンク上面に専用のデカールを採用
・フロント、リヤのハブにブラック塗装を採用
・エンジン(ヘッドカバー、シリンダーヘッド、クランクケース)にブラック塗装を採用
・フューエルインジェクションカバーにハンマートーン塗装を採用
※性能及び諸元に変更はありません。

★主要諸元

車名型式 EBL-EJ800A
W800 Final Edition
発売日 2016年7月15日
全長×全幅×全高(m) 2.180×0.790×1.075
軸距(m) 1.465
最低地上高(m) 0.125
シート高(m) 0.790
車両重量(kg) 216
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費(km/L)※1 33.0km/l(60km/h・国土交通省届出値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転小半径(m) 2.7
エンジン型式 EJ800AE
空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ
総排気量(cm3) 773
内径×行程(mm) 77.0×83.0
圧縮比 8.4
最高出力(kW[PS]/rpm) 35[48]/6,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 62[6.3]/2,500
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 バッテリ&コイル(トランジスタ点火)
潤滑油方式 ウェットサンプ式
潤滑油容量(L) 3.2
燃料タンク容量(L) 14
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式5段リターン
変速比 1速 2.352
2速 1.590
3速 1.240
4速 1.000
5速 0.851
減速比1次/2次 2.095/2.466
キャスター(度) 27°
トレール(mm) 108
タイヤサイズ 100/90-19M/C 57H
130/80-18M/C 66H
ブレーキ形式 φ300mm油圧式シングルディスク
φ160mmリーディングトレーリング
懸架方式 φ39mmテレスコピック式
スイングアーム
フレーム形式 ダブルクレードル

※1:定地燃費は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
 ※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。