CB1000R 1,640,520円(12月14日発売)

★ホンダ CB1000R 車両解説

「ザ・CB」の復権をかけるCB1000Rに新色を追加

2001年に発売され主に海外で人気を集めたCB900 Hornet。オーソドックスなスタンダードスタイルのネイキッドモデルとして根強いファンから支持を得たモデルだった。

その後継モデル、とされたのがCB1000Fなのだが、2007年に発売されたCB1000Fでは、一気に“スーパーネイキッド”へと大変身。CBR1000RR直系のスポーティな“走り”を全面に打ち出したストリートファイターでもあった。

アルミダイキャスト製モノバックボーンフレームに前輪に倒立式テレスコピックフォーク、後輪は片持ち式スイングアームを採用、とまさにスーパースポーツCBRのDNAを受け継ぐ内容だった。ベースとされたエンジンは、もちろんCBR1000RRの直列4気筒DOHC4バルブ、998cm3エンジンだが、最新CBRからの流用ではなく、開発されつくした旧型をベースにワインディングや街中での使用をメインに想定したセッティングを施し、さらに低中速域面が強化されて搭載されていた。

今年の4月に、いよいよ国内向けにも発売された新型CB1000Rは、スーパーネイキッドの頂点マシン的な存在であった先代とは異なり、「CB」シリーズの復権を担うホンダのロードスポーツモデルのフラッグシップ的な存在として開発されたモデルだ。

ちなみにエンジンは、昨年春に登場した新型CBR1000RRシリーズがボア76.0×ストローク55.1mm、総排気量999cm3という新路線のリッターバイクエンジンといえるSC77E型エンジンを採用していたのに対して、こちら“CBのフラッグシップ”ではボア75.0×ストローク56.5mm、998cm3と従来からのスーパースポーツ系のエンジンをベースに再開発したSC80E型エンジンを搭載、と袂を分かったカタチとなった。それだけホンダがこの新型CB1000Rシリーズにかけている期待は大きい、といえるのかもしれない。

その新型CB1000Rに早くも新色が追加された。「ソードシルバーメタリック」という“洗練された大人”のイメージの新色という。また、従来から標準装備されていたETCだが、新色追加を機にETC2.0へとバージョンアップさせている。
 

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CB1000R。新色「ソードシルバーメタリック」。

 

★HONDA ニュースリリースより (2018年11月19日)

大型ネイキッドロードスポーツモデル「CB1000R」に新色を追加し
ETC2.0車載器を標準装備して発売

Hondaは、軽量かつコンパクトな車体に高性能な水冷4ストローク・DOHC4バルブ・直列4 気筒1000ccエンジンを搭載した大型ネイキッドロードスポーツモデル「CB1000R」に、新しいカラーバリエーションとして都会的なイメージの「ソードシルバーメタリック」を追加。さらに、ETC2.0車載器※1を標準装備してHonda Dreamより12月14日(金)に発売します。

カラーバリエーションは、街中でも映える洗練された大人のイメージの「ソードシルバーメタリック」を追加色として設定。従来の高質で鮮やかなキャンディークロモスフィアレッドと精悍なグラファイトブラックと合わせて全3色を設定しています。また、従来から標準装備されているETC車載器を、今後もさまざまな情報提供などが予定されているETC2.0車載器にバージョンアップしています。

CB1000Rは、スポーツバイクとしての普遍的な魅力である操る楽しさを実現するため、走りのパフォーマンスを最大化させるとともに、マスの集中化と軽量化により上質な走りを具現化したモデルです。スロットルグリップ操作に対してリニアに反応するスロットルバイワイヤシステムを採用。走行モードは、「SPORT」「STANDARD」「RAIN」のプリセットモードと、ユーザーが任意に設定できる「USER」モードの4 類から選択できます。また、走行中にクラッチとスロットル操作なしでシフトチェンジが可能となるクイックシフターなどの電子制御技術を採用しています。

スタイリングは、力強く、安定感のある台形プロポーションとし、伝統とモダンを融合させたデザインの高輝度丸形LEDヘッドライトの採用や、リアフェンダーとナンバープレートを低く配置することで、独自のショートテールシルエットとしています。

※1 ETC2.0を使用するにあたり、セットアップ、セットアップ費用および決済用のETC カードが必要になります
 

●販売計画台数(国内・年間)
CB1000R 600台
 
●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
CB1000R 1,640,520円(消費税抜き本体価格 1,519,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
 

 

★主要諸元

車名型式 2BL-SC80
CB1000R
発売日 2018年12月14日
全長×全幅×全高(m) 2.120×0.790×1.090
軸距(m) 1.455
最低地上高(m)★ 0.138
シート高(m)★ 0.830
車両重量(kg) 212
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※2 22.5(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 1名乗車時)※3
16.7(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)★※4
登坂能力(tanθ) -
最小回転小半径(m) 3.0
エンジン型式 SC80E
水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 998
内径×行程(mm) 75.0×56.5
圧縮比★ 11.6
最高出力(kW[PS]/rpm) 107[145]/10,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 104[10.6]/8,250
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI]
始動方式★ セルフ式
点火方式★ フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑油方式★ 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 16
クラッチ形式★ 湿式多板コイルスプリング式
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.538
2速 1.941
3速 1.578
4速 1.363
5速 1.217
6速 1.115
減速比1次/2次★ 1.604/2.933
キャスター(度)★ 25°00′
トレール(mm)★ 100
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C 58W
190/55ZR17M/C 75W
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式(倒立タイプ)
スイングアーム式(プロアーム)
フレーム形式 ダイヤモンド

■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda測定値)■製造事業者/本田技研工業株式会社
 ※2 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、⾞車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※3 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※4 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます