Dio110 231,120円/234,360円(2月22日発売)

★ホンダ Dio110 車両解説

Dioシリーズの原付二種スクーター、Dio110がカラーバリエーションを変更

1988年1月に発売開始された“メットインスクーター”Dio以来の由緒正しき「Dio」の名称が与えられている原付二種スクーター「Dio110」。

四半世紀にもわたるDioの歴史だが、実はそのヒストリーの中に、2011年7月のDio110の登場まで原付二種モデルは存在しなかった。というのも原付二種としての役割を担ったのは、それぞれの時代に、リードであったり、スペイシーだったりと“上級グレード”のモデルにラインナップされてきた経緯があった。若者向けのスポーティ・スクーターとしての存在だった時代もあるが、要するにDioは、あくまで一貫して廉価版の原付スクーター、という存在に徹してきたのだった。

初めてDioの名称を持つ原付二種スクーター、Dio110が発売開始された当時、すでにリード・EX(107cm3)が存在していた。にもかかわらず、あえてDioの名称を採用したのは、原付二種スクーター需要の急増からユーザー層の嗜好も拡大、それに応えるべく複数の選択肢を提供するためだった。上級グレード・スクーターを望むユーザーにはリード・EXを、手軽な廉価版の原付二種スクーターを求めるユーザーにはこちらのDio110を、という棲み分けが図られたといえる。

ちなみにリード・EXは249,900円、対するDio110は20万円を切る199,500円(発売開始当時価格)という価格設定だった。またホンダには、さらなる上級モデルといえるPCXも存在している(発売開始当時の価格は299,250円)。Dio110の登場により、廉価版からアップグレードモデル、さらにはトップモデルまで3タイプで原付二種スクーター・ユーザーに応えるラインナップが完成した。

2015年3月には、そのDio110にフルモデルチェンジが行われたのだが、それまでのDio110のオーナー、いや少なくとも原付二種スクーターのユーザーレベルでないと新型となったのに気付かないほどデザイン的には“キープコンセプト”が徹底されたモデルチェンジだったといっていいかも知れない。

それもそのはずで、このフルモデルチェンジの最大のハイライトは“eSP”(enhanced Smart Power:下のプレスリリース参照)の採用だったからだ。

この新しい空冷4ストローク単気筒エンジンの採用により、燃費はそれまでのモデルの52.0km/L(60km/h定地走行テスト値)から57.9km/L(同)へとさらに向上している。また車体面でもフレームなどを見直したことにより、それまでのモデルより3kgの軽量化が図られて、これも燃費向上などに寄与しているという。

2017年4月には、「マットギャラクシーブラックメタリックとランベントシルバーメタリックという新色2色を追加、従来からの3色と合わせて、計5色のラインナップとなった。
今回もカラーバリエーションの変更のみで、メカニズム、諸元等に変更は無い。
 

ph.jpg
Dio110。新色「フォギーブルーメタリック」。
ph.jpg
Dio110。新色「パールアイスバーグホワイト」。
ph.jpg
Dio110。「マットギャラクシーブラックメタリック」。
ph.jpg
Dio110。「ポセイドンブラックメタリック」。
ph.jpg
Dio110。「ランベントシルバーメタリック」。

★HONDA ニュースリリースより (2019年1月31日)

原付二種スクーター「Dio110」のカラーバリエーションを変更し発売

Hondaは、軽快な走りとスタイリッシュな外観の原付二種スクーター「Dio110」のカラーバリエーションの変更と、全色にツートーンカラーのシートを採用するなど、仕様の一部変更を行い、2月22日(金)に発売します。

今回、Dio110のカラーバリエーションに、流麗で張りのあるスタイリングをより際立たせるカラーリングを新たに設定。艶のある藍色が魅力的な「フォギーブルーメタリック」と、上質感のある「パールアイスバーグホワイト」を採用し、継続色とあわせて全5色の設定としました。

シートには、ブラックとグレーのツートーンカラーを全色で採用。また、レッドカラーのリア・スポイラーを採用するなど、特別な仕様を施したマットギャラクシーブラックメタリックは、フロントインナーラックの内側を従来のレッドからブラックに、また両側にレッドのストライプを施すなど、スポーティーなイメージを強調しました。

Dio110は、扱いやすい出力特性を備え環境性能に優れた空冷・4ストローク・OHC・110cc単気筒エンジン「eSP(イーエスピー)」※1を搭載。安定感のある乗り心地をもたらす14インチの大径ホイール、ヘルメットや小物を収納できるラゲッジボックス※2、駐車時に便利なサイドスタンドを採用するなど、利便性を考慮した装備と、アクティブな走りをイメージさせるスタイリングで、通勤から通学まで幅広い層のお客様からご支持をいただいています。

 

●Dio110のカラーバリエーション
・フォギーブルーメタリック(新採用)
・パールアイスバーグホワイト(新採用)
・マットギャラクシーブラック
・ポセイドンブラックメタリック
・ランベントシルバーメタリック
 

※1 enhanced(強化された、価値を高める)Smart(洗練された、精密で高感度な)Power(動力、エンジン)の略で、低燃費技術やACGスターターなどの先進技術を採用し、環境性能と動力性能を高めたスクーター用エンジンの総称です

※2 ラゲッジボックスにはヘルメットの形状・大きさによっては入らない場合があります
 

●販売計画台数(国内・年間) 合計 3,500台
 
●メーカー希望小売価格
Dio110 メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
フォギーブルーメタリック、パールアイスバーグホワイト、ポセイドンブラックメタリック、ランベントシルバーメタリック 231,120円(消費税抜き本体価格214,000円)
マットギャラクシーブラックメタリック 234,360円(消費税抜き本体価格217,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
 

 

★主要諸元

車名型式 2BJ-JF58
Dio110
発売日 2019年2月22日
全長×全幅×全高(m) 1.870×0.690×1.085
軸距(m) 1.255
最低地上高(m)★ 0.130
シート高(m)★ 0.750
車両重量(kg) 100
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※3 57.9(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※4
54.0(WMTCモード値 クラス1 1名乗車時)※5
最小回転半径(m) 2.0
エンジン型式 JF58E
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 108
内径×行程(mm) 50.0×55.1
圧縮比★ 9.5
最高出力(kW[PS]/rpm) 6.6[9.0]/7,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 9.3[0.95]/5,500
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)
始動方式★ セルフ式(キック式併設)
点火方式★ フルトランジスター式バッテリー点火
燃料タンク容量(L) 5.2
変速機形式 無段変速式(Vマチック)
タイヤサイズ 80/90-14M/C 40P
90/90-14M/C 46P
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
機械式リーディングトレーリング
懸架方式 テレスコピック式
ユニットスイング式
フレーム形式 アンダーボーン

■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
 ■製造事業者/Honda Vietnam Co., Ltd. ■製造国/ベトナム ■輸入事業者/本田技研工業株式会社
 ※3:燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
 ※4:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
 ※5:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果に基づいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます