VT1300CR/VT1300CR<ABS> 1,249,500円/1,323,000円(4月28日発売)

★ホンダ VT1300CR/VT1300CR<ABS> 車両解説

重厚でレトロな雰囲気の堂々としたスタイリングのクラシック仕様VT1300

2009年11月、突如国内発売を開始して話題を集めたホンダの“メーカー・カスタム・マシン”VT1300CX。カスタム・ビルダー顔負けのハイネックスタイルに新開発52度Vツインエンジンを搭載する本格的な“チョッパー”だった。アメリカではすでにその年の4月から発売されていたとはいえ、これほど個性的なクルーザーを国内にも導入するにはそれなりの戦略があった。それは、半年遅れで登場することになったVT1300CRとVT1300CSの存在なのだ。

VT1300CXはVT1300シリーズのアイキャッチャー、ショーモデル的な存在で、実際に多くのユーザーが乗りこなすであろうモデルは、後発のVT1300CRかVT1300CSで、VT1300CXは本物の“チョッパー好き”な方はどうぞ、という棲み分けだ。

で、VT1300CRはクルーザー・ファンのなかでも“正統派”“クラシック派”に向けたモデルで、VT1300CXとは逆にステアリングヘッドをできる限り低くし、フロント方向にグースネック形状とすることで、ロー&ロングを強調したモデルとなっている。搭載するエンジンはVT1300CXやVT1300CSと共通の1,312cm3水冷Vツインエンジンだ。

重厚でレトロな雰囲気の堂々としたスタイリングのクラシック仕様、VT1300CR。キャンディーグレイスフルレッド。
重厚でレトロな雰囲気の堂々としたスタイリングのクラシック仕様、VT1300CR。グラファイトブラック。それぞれのカラーにABS仕様あり。

★HONDA プレスリリースより (2010年4月13日)

大型クルーザーモデル「VT1300CR」「VT1300CS」を新発売

Hondaは、ロー&ロングフォルムを強調した車体に、鼓動感あふれる水冷・4ストローク・V型2気筒1,300ccエンジンを搭載した大型クルーザーモデル「VT1300CR」を4月28日(水)に、「VT1300CS」を5月18日(火)にそれぞれ発売する。

VT1300CRとVT1300CSは、新設計のフレームと鼓動感あふれる美しい造形のV型2気筒エンジンを共用しながら、ホイールサイズやハンドルバー、フェンダーなどをそれぞれ専用設計とすることで、タイプの異なる個性的なスタイリングを実現している。それぞれ、前・後輪連動ブレーキシステムに ABSを組み合わせた、コンバインドABSをタイプ設定している。

VT1300CRのデザインは、重厚でレトロなイメージでまとめている。フレームは、ステアリングヘッド部を低く設計し、地を這うようなロー&ロングの特徴的なスタイリングを実現。また、フロントに17インチ、リアに15インチの幅広いタイヤと、タイヤを覆うような深い前・後フェンダーを装備することで、重厚でレトロな雰囲気を醸し出している。さらに、流麗で伸びやかなフューエルタンクや、逞しい造形のエンジン、デュアルマフラーなどにより存在感を際立たせている。

VT1300CSのデザインは、スポーティーでストリートテイストあふれるイメージでまとめている。フロントは大径の21インチ、リアには15インチのタイヤを装着。前・後フェンダーは軽快なナロータイプを採用しスポーティーな外観としている。

エンジンは、VT1300CR、VT1300CSともに、力強く鼓動感あふれる水冷・4ストローク・V型2気筒1,300ccを搭載。電子制御燃料噴射装置(PGM-FI※)の採用などにより、上質な走りを実現している。また、エンジンの外観はVT1300CRはブラックを、VT1300CSはシルバーを基調に、それぞれシリンダーヘッドカバーにクロームメッキを施し、逞しさと造形の美しさを際立たせている。

※PGM-FI(Programmed Fuel Injection System)は、Hondaの登録商標です。

●販売計画台数(国内・年間)
各250台
●メーカー希望小売価格
VT1300CR 1,249,500円(消費税抜き本体価格 1,190,000円)
VT1300CR<ABS> 1,323,000円(消費税抜き本体価格 1,260,000円)
VT1300CS 1,249,500円(消費税抜き本体価格 1,190,000円)
VT1300CR 1,249,500円(消費税抜き本体価格 1,190,000円)
>VT1300CS<ABS> 1,323,000円(消費税抜き本体価格 1,260,000円)
※価格には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
=VT1300CRの主な特長=
●重厚でレトロな雰囲気の堂々としたスタイリング
新開発のフレームは、ステアリングヘッド部を低く設計し、フロント方向に低く長くラウンドさせたグースネック形状とする事で、ロー&ロングを強調したレトロ感覚の堂々としたスタイリングを実現している。タイヤは、フロントに17インチ、リアに15インチの幅広いサイズを採用し、タイヤを覆うような深い前・後フェンダーを装備している。また、流麗で伸びやかなデザインのフューエルタンクや、ブラックでまとめた逞しいV型2気筒エンジン、デュアルマフラーなどにより存在感を際立たせている。
●市街地から長距離走行まで快適で操縦安定性に優れた車体構成
剛性バランスの最適化を追求したフレームの採用に加え、駆動方式はメンテナンスフリーのシャフトドライブを採用。スイングアームとファイナルギアを別体としたHonda独自技術のフローティング・ファイナルギアを採用することで、優れた操縦安定性を実現している。専用のワイドハンドルや座り心地に優れた幅広いシートなどで、長距離走行でも快適な走りが楽しめるライディングポジションとしている。また、680mmの低いシート高によって、優れた足着き性を実現し取り回し性も考慮した車体構成としている。
●力強いトルク感と美しい造形のV型2気筒エンジン(VT1300CSと共通)
エンジンは、VT1300CXに搭載し好評の水冷・4ストローク・V型2気筒1,312cm3を搭載。大排気量のVツインエンジンならではの力強く鼓動感あふれる出力特性としている。また、PGM-FIの採用などで、上質な走りを実現している。さらに、シリンダーをブラック(VT1300CSはシルバー)に仕上げるとともに、シリンダーヘッドカバーにクロームメッキを施すことで、Vツインエンジンの造形の美しさと逞しさを際立たせている。心地よいパルス感を奏でるクロームメッキ仕上げの迫力あるデュアルマフラー内には、それぞれ触媒装置(キャタライザー)を装備することで、排出ガスのクリーン化を図っている。
=VT1300CSの主な特長=
●スポーティーでストリートテイストあふれるスタイリング
VT1300CRと同様のグースネックフレームを採用し、タイヤは、フロントに21インチの大径サイズを、リアには15インチサイズを採用することで、伸びやかでスポーティーなスタイリングを実現している。前・後フェンダーは軽快なナロータイプを採用。専用のスポーティーなハンドルの採用などで、市街地からワインディングまで軽快な走行が楽しめるライディングポジションとしている。また、VT1300CRと同様、駆動方式にシャフトドライブを採用。フローティング・ファイナルギアの採用などにより、操縦安定性に優れた車体構成としている。
=車体色=
VT1300CR(ABSタイプを含む)は、キャンディーグレイスフルレッドとグラファイトブラックの2色を設定。
VT1300CS(ABSタイプを含む)は、キャンディーグローリーレッドとグラファイトブラックの2色を設定。

★主要諸元

車名型式 EBL-SC66
VT1300CR
発売日 2010年4月28日
全長×全幅×全高(m) 2.650×0.970×1.085
軸距(m) 1.785
最低地上高(m) 0.130
シート高(m) 0.680
車両重量(kg) 309〈315〉
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費(km/L) 27.0(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転小半径(m) 3.5
エンジン型式 SC61E
水冷4ストロークV型2気筒SOHC3バルブ
総排気量(cm3) 1,312
内径×行程(mm) 89.5×104.3
圧縮比 9.2
最高出力(kW[PS]/rpm) 40[54]/4,250
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 103[10.5]/2,750
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI]>
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑油方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 16
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング式
変速機形式 常時噛合式5段リターン
変速比 1速 1.900
2速 1.230

3速 0.909
4速 0.756
5速 0.676
減速比1次/2次 1.757/0.944×2.818

キャスター(度) 33°00′
トレール(mm) 118
タイヤサイズ 140/80-17M/C 69H
170/80-15M/C 77H

ブレーキ形式 油圧式シングルディスク

油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 ダブルクレードル

※〈  〉の数値はABS仕様