スカイウェイブ SS  682,500円(1月18日発売)

★車両解説

スカイウェイブ・シリーズ全車がカラー設定変更で2011モデルに

1998年に登場したスズキ初のビッグスクーター、スカイウェイブ。2月に250、そして10月に400と発売時期はずれたが、基本的に同一構成の兄弟車だ。

前後13インチ・タイヤにディスクブレーキ、リアにはリンク式モノショックという足回りを持つ車体に搭載されたのは、1軸バランサーを採用し単気筒SOHCながら4バルブの元気なエンジン。スクーターにも楽しい走りを、というスズキらしいモデルだった。シート下にはA3サイズの書類が入るアタッシュケースが収納できる“パーソナルスペース”を備えるなど、的を得た使い勝手とともに人気を集めることに成功している。

その後、1999年7月にはニューカラーのパールホワイトを追加設定、250ではタイプIIの名称が使われるようになった。そして1999年11月にはナックルバイザーとグリップヒーターを採用した“冬季向け仕様”の特別仕様車、250タイプIIリミテッド、400リミテッドを発売。

2000年7月(400は8月)には初のマイナーチェンジによりシート下の収納スペースを拡大。ヘルメット2個を収納可能としたほか、スクリーン内部に走行風を導入し、ライダーの疲労を軽減するエアインテークを採用。

2002年8月(400は9月)、フルモデルチェンジにより2世代目に発展。全体のデザインをよりスポーティなものへと変更するとともに、ヘッドライトに2灯式マルチリフレクターを採用、ホイールもディッシュタイプから5本スポークタイプへと変更、リアスポイラーも採用している。エンジンでは当時の国産ビッグスクーターでは初のフューエルインジェクションが採用された。

2002年12月には250モデルに“ストリート仕様”として、メッキパイプハンドル、メッキハンドルポスト、スモークタイプのウインカー、テールランプ、ショートスクリーン、ハイマウントストップランプ、黒塗装のホイールとフロントフォークなどを採用した250タイプSを発売。400では2003年8月に、テールランプの点灯方法を1灯から3灯へ変更、ガソリンタンクキャップ、およびフロントの小物入れのフタの開閉方法変更するなどのマイナーチェンジを受けたと同時に、タイプSが加わっている。

より“ストリートカスタム”色を強めたSSが発売されたのは、250が2005年1月、400が6月だ。当時若者を中心にスクーターのカスタムブームが起こり、それに合わせてメーカー・カスタム的なモデルとして登場している。車体前部の風防部分に、車体色と同色の“エアロマスク”を被せ、ヘッドライトには透明感のある青色のマルチリフレクターを採用、ライダー側の背もたれのない新形状シート、各部にメッキ部品を採用、特にハンドルにはクラス初のクロームメッキ仕上げの“インチバー”を採用するなどカスタム色の強いモデルだった。

2006年4月(400タイプSは5月、400は6月)スカイウェイブ・シリーズをフルモデルチェンジして第3世代となる新型を発売。新開発の水冷エンジンはDOHC4バルブを採用、ブランニューのフレームに搭載された。400には新形状の大型スクリーン、400タイプSにはスモーク調小型スクリーンと併せてリアアンダースポイラーを採用した。ちなみにこの第3世代のスカイウェイブでも、250のタイプSのみは1ヵ月早く発表されている(発売も250が4月27日からなのに対して、250タイプSは4月18日と一足早く発売されている)。

電子制御式CVTによる7速マニュアルモードを搭載するバリエーションモデル、250タイプMは2007年3月に発売されている。2004年発売のホンダのフォルツァのマニュアルモード(6速)搭載に対抗するモデルとしての登場だった。

今回のカラーチェンジでは250のタイプS、タイプSベーシック、SS、タイプM、そしてリミテッド、400ではタイプS ABS、リミテッドABS全てのモデルが新色設定となっている。

新色グラススパークルブラックと新色グラスミッドナイトブラウンの全2色設定とした。こちらグラスミッドナイトブラウン。 新色グラススパークルブラックと新色グラスミッドナイトブラウンの全2色設定とした。こちらがグラススパークルブラック。

★SUZUKIプレスリリースより (2010年12月29日)

大型スクーター「スカイウェイブ250シリーズ」をマイナーチェンジして発売

スズキは250cm3スクーター「スカイウェイブ250シリーズ」全5機種のカラーチェンジを施し、 「スカイウェイブ250タイプM」・「スカイウェイブSS」を2011年1月18日(火)、 「スカイウェイブ250タイプS」・「スカイウェイブ250タイプSベーシック」・「スカイウェイブ250リミテッド」を2011年1月27日(木)に発売する。

●主な変更点
・車体色の変更
●車体色
・スカイウェイブ250タイプM
新色グラススパークルブラック、新色アルバブルーメタリックと、既存色パールミラージュホワイトの全3色設定とした。
・スカイウェイブSS
新色グラススパークルブラックと新色グラスミッドナイトブラウンの全2色設定とした。
・スカイウェイブ250 タイプS
新色グラススパークルブラック、新色サンダーグレーメタリックと、既存色パールミラージュホワイトの全3色設定とした。
・スカイウェイブ250 タイプS ベーシック
新色グラススパークルブラックと既存色パールミラージュホワイトの全2色設定とした。
・スカイウェイブ250 リミテッド
既存色オールトグレーメタリック 1色設定とした。
●スカイウェイブ250シリーズの主な特長
・フューエルインジェクションシステムを搭載する、最高出力19kw<26PS>/7,500rpmを発揮する水冷DOHC4バルブエンジンを採用。
・リンク式リヤサスペンションを採用し、二人乗り時にもしなやかで快適な乗り心地とスポーティな走りを両立。
・フルフェイスヘルメット(※2)2個を収納しても余裕のある63Lの大容量シート下トランクや、エンジンの始動に便利なキーレススタートシステムを採用。(※3)
※2 形状、大きさにより収納できないヘルメットもあります。
※3 キーレススタートシステムはスカイウェイブ250 タイプS ベーシックを除く。
商品名
スカイウェイブ250 タイプM
メーカー希望小売価格
714,000円(消費税抜き680,000円)
発売日
2011年1月18日
パブリシティー
2011年1月10日
車体色 3色
新色グラススパークルブラック、新色アルバブルーメタリック、パールミラージュホワイト
商品名
スカイウェイブSS
メーカー希望小売価格
682,500円(消費税抜き650,000円)
発売日
2011年1月18日
パブリシティー
2011年1月10日
車体色 3色
新色グラススパークルブラック、新色グラスミッドナイトブラウン
商品名
スカイウェイブ250 タイプS
メーカー希望小売価格
661,500円(消費税抜き630,000円)
発売日
2011年1月27日
パブリシティー
2011年1月10日
車体色 3色
新色グラススパークルブラック、新色サンダーグレーメタリック、パールミラージュホワイト
商品名
スカイウェイブ250 タイプS ベーシック
メーカー希望小売価格
640,500円(消費税抜き610,000円)
発売日
2011年1月27日
パブリシティー
2011年1月10日
車体色 3色
新色グラススパークルブラック、パールミラージュホワイト
商品名
スカイウェイブ250 リミテッド
メーカー希望小売価格
672,000円(消費税抜き640,000円)
発売日
2011年1月27日
パブリシティー
2011年1月10日
車体色 3色
オールトグレーメタリック

★主要諸元

車名型式 JBK-CJ46A
スカイウェイブ SS
発売日 2011年1月18日
全長×全幅×全高(m) 2.270×0.810×1.140
軸距(m) 1.585
最低地上高(m) 0.125
シート高(m) 0.710
車両重量(kg) 215
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費(km/L) 39.0(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) 2.7
エンジン型式   J441
水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 249
内径×行程(mm) 69.0×66.8
圧縮比 11.3
最高出力(kW[PS]/rpm) 19[26]/7,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 25[2.5]/6,000
燃料供給装置形式 電子式燃料噴射
始動方式 セル式
点火方式 フルトランジスタ式バッテリ点火
潤滑油方式 圧送式
潤滑油容量(L) 1.5
燃料タンク容量(L) 13
クラッチ形式 乾式自動遠心
変速機形式 Vベルト無段変速
変速比 2.480~0.814
減速比1次/2次 1.000/2.714×2.928
キャスター(度) 25°20′
トレール(mm) 102
タイヤサイズ 120/80-14M/C 58S
150/70-13M/C 64S
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
ユニットスイング式
フレーム形式 アンダーボーン式